バリウム日記 がんの早期発見をめざして

医療に関する話題提供をはじめ、日々学んだことを配信できればと思います。

深達度診断,今後の課題

2009年06月05日 | すきくぴの独り言
今日は前回の続きです。

自分が撮影した胃がんの写真を、深達度診断まで読めるものにしていくのが当面の目標です。

そのためには、
①まずは胃がんの存在(当然、早期胃がんを発見していく)に気づく
②追加撮影を行う。

①はもうできるので、あとは②の追加撮影が課題です。

繰り返しでてきていますが、追加撮影には
)二重造影法の第1法
) 〃 〃 の第2法
)側面像
Ⅳ)圧迫撮影法

があります。

深達度診断には、圧迫撮影もありますが、病変の深さや立ち上がりなどの指標には側面像が非常に有効のようです。
しかし、側面像の描出にはまだ苦戦している状況です。

先日の胃検診では2例続けて胃がんに出会いました。1例は噴門部小彎後壁寄りの胃がん、もう1例は噴門部小彎を中心に前後壁にまたがる症例でしたが、いずれも側面像の描出に失敗してしまいました。
両症例とも背臥位でアプローチしましたが失敗に終わってしまいました。

今考えてみたら、腹臥位からのアプローチのほうが描出しやすかったのかなと思っています。


いずれにしても、普段から側面像の描出を行う訓練をしておかないと、また胃がん症例に出会っても失敗に終わりかねないでしょう。

二重造影法の第1法や2法、いわゆる病変に対しての正面は、部位にもよりますが比較的描出しやすいです。

明日からまた胃検診ですが、側面像まで撮る訓練を積む必要がありますね。

去年までは側面のこだわりがなく、存在診断にばかり気がいっていました。
検診ではまずは存在診断が大切ですが、もうその領域に達しているのならば、次のステップかなと思う、今日この頃です。



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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お久しぶりです。 (マルコ)
2009-06-09 23:24:14
しばらくバタバタしていてこのブログを見ることができなかったのですが、久しぶりにゆっくりと拝見させていただきました。sukikupiさん相変わらず頑張っておられますね。僕も負けないように頑張らねばととても励みになります。
ちなみに僕も側面像苦手です。意識はしているつもりなんですが、なかなか上手く撮影できません。(涙)
確かにもう一つ上のレベルにいくためにはⅡ法と側面像と圧迫の達人にならなければ‥、と思います。頑張りましょうね!
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悪性所見に対する側面像 (すきくぴ)
2009-06-12 23:26:41
こんばんは。マルコさん。
側面像の描出。良性の隆起性病変や陥凹性病変は割と簡単に描出することができましたが、悪性所見に対しては残念ながら、撃沈してしまいました。

次回の検討会では、会場のみなさんに解説や検討をしていただこうと考えています。

人に例えると、人の顔の正面を撮って、横に向いてもらって横向きの写真を撮影する。
普通に考えてみたら簡単なことのような気がしますが・・・。

まぁ簡単にできてしまったら、感動も面白みも少ないような気がします。
楽しみは次回にとっておきますか。
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すきくぴ (達人になる)
2009-06-12 23:33:40
マルコさん・・・。
「達人」という言葉。良い言葉ですね。
確かにその通りだと思います。

今後も研究会メンバー並びに県のレベルアップに、ともに励んでいきましょうね。

すべては受けられる方々への恩恵のために!!
Fight!!
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