バリウム日記 がんの早期発見をめざして

医療に関する話題提供をはじめ、日々学んだことを配信できればと思います。

胃がん 椎体との重なり

2009年03月11日 | すきくぴの独り言

ついこの間、他の技師さんの撮影した写真をチェックしていたところ、胃がんらしき所見が目につきました。
前庭部前壁にある病変だったのですが、前年、さらに一昨年を見たところ、粘膜の異常像を指摘することはできませんでした。
昨年からは、撮影者全員の写真チェックを行っていますが、やはり改めて見ても、Retrospectiveに見ても、指摘することはできませんでした。

前年の体位を検討したところ、前壁撮影時の枕も当たっており、胃角の正面で撮影されていました。強いてあげるなら、前庭部前壁と椎体とが重なり胃粘膜の異常をとらえにくくしたのかもしれません。

今回の症例はもしかしたら逐年検診群の中で、進行がんの部類に入るかもしれません。まだ詳細な結果が返却されていないため、現時点ではこれ以上の話しを進めることができません。今後の追跡調査が必要とされる症例です。

皆様は椎体との重なりによって、病変を指摘できなかったあるいは、指摘が困難であった経験がありますか??もしあるようなら、いろいろと教えていただきたいと思います。



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