バリウム日記 がんの早期発見をめざして

医療に関する話題提供をはじめ、日々学んだことを配信できればと思います。

胃透視で めまい

2009年11月19日 | 胃(全般)
こんばんは。

今日は、胃透視中に起こるめまいやふらつきについて話します。

最近の胃透視は、以前にくらべて、高濃度低粘性バリウムを使用した二重造影法主体とした検査となってきています。
そのため、胃粘膜面にきれいにバリウムを付着させたり、胃粘液を洗い流すために、急な体位変換を頻繁に行うことが求められます。
実際、撮影現場では、体調の思わしくない人が、検査台の上でぐるぐる回ったりしたため、、検査中や終了後に、ふらっときたり気分が悪くなることがあります。
頻度はまれなのですが、体調が優れないときは、検査を延期したほうが良いと思います。

当施設では、胃透視の前に、問診で、めまいやふらつきがあるかどうかを聞くようにしています。

問診項目を見ながら私たちは検査を行っています。
その際、体調が優れないことがわかれば、ぐるぐる回る回数を減らしたり、逆傾斜を緩くしたりすることもあります。
その人の体調を見つつ、検査を施行しています。

しかしながら、回る回数を極端に減らしたり、逆さまの角度を少なくしてしまうと、粘膜面が良く見えなかったり、粘膜面の見える範囲が少なくなってしまう危険性があります。

そうなってくると、正常と異常とを区別しにくい写真が出来てしまうことがあります。


今日のまとめです。
体調が優れなくても、検査はとりあえず施行できますが、良い検査であったかどうかは別問題です。
気分が悪いときの胃検診は苦痛ですし、うまく撮れないことがあります。
予約しなければいけない施設なら別ですが、予約不要の施設で受けるのであれば、体調が良いときに受けてください。