バリウム日記 がんの早期発見をめざして

医療に関する話題提供をはじめ、日々学んだことを配信できればと思います。

毎年、集団検診で引っ掛かります!

2009年07月15日 | 胃X線を受診される方へ
こんばんは。
今日は、バリウム胃検診後の判定について簡単に話します。

一次検診で行われている胃がん検診は、現在もバリウム検査が主体です。
短時間で検査が終わり、なおかつ精度が比較的保証されている検査として確立されているからです。



さて本題ですが、今日は気になったことを紹介します。


それは・・・。

前回も要精密検査として言われているであろう方が、今回も検診を受けに来られたケースです。
一次検診の目的、特に集団検診の目的は、多人数の中からできるだけ正確に異常と正常をふるい分けることです。
例えばポリープであるとか、潰瘍の疑いだとか、粘膜下腫瘍だとか、がん疑いだとか、写真を見ながら最も妥当な所見をつけ、後日精密検査へ紹介しますが、逆に言うと、紹介までしかしないのです。それ以上のことは行っていないのです。それ以降は各紹介先で定期的にフォローアップをしていただくのが検診としての流れなのです。

では初めから内視鏡検査を行い、バリウムをしなければ良いのでは??と疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれません。

ちなみにそれは事実上、残念ながら不可能といえます。
なぜなら内視鏡検査では、一人当たりにかかる所要時間が何十分以上もかかり、前処置の時間もかかるからです。
それは例えていうなら、肺がん検診で、胸部X線を全例、CT検査でのみ行うことと似ているかもしれません。
時間的に多人数を検査することが難しいから、精密検査なのです。
逆に多人数を短時間でかつ、精度が比較的良く行える、そして費用が安い検査。だこそバリウム検査はスクリーニングが成り立つのです。


まとまりのない発言になってしまい、申し訳ないです。

結語です。
「一度、バリウム検診で要精密検査で引っ掛かった方は、基本的には紹介先などで内視鏡検査で毎年フォローしてもらってください。」