バリウム日記 がんの早期発見をめざして

医療に関する話題提供をはじめ、日々学んだことを配信できればと思います。

胃全体に、限りなくバリウムを流して見る

2009年05月26日 | すきくぴの独り言
こんばんは。
今日ようやく、今年度に入って初めての胃がん疑いに出会いました。

部位は、噴門部小彎やや後壁に存在していました。(0-Ⅱc r/o)
その方は体中部後壁にも潰瘍を伴っていました。(ulcer r/o)

潰瘍疑いの病変は寝台を下げる初めの段階で、認識可能でしたが、
ca疑いの部位は、検査後半のいわゆる右下側臥位を行うときに気付きました。


病変発見のポイントの観点からみると、やはり胃内に限りなくバリウムを流していく方法しかないような気がします。

ローリング効果によるバリウム付着は簡便でありながらかつ、付着が良好ですが。
身体を動かしている状態で、バリウムの移動を透視することは難しいように思います。
やはり左右交互変換であるピッチングを駆使することの重要性を改めて感じました。

撮影するさい、今どこにバリウムを流しているのかを考えながら透視することが大切です。
結局は、基本通りが最強なのでしょうね。