![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/de/924a98c295133288199c8e000751ca3e.png)
妻と、畑の隅に植えている独活を掘りにあぜ道を歩いていると・・
「アラ 昨日も見たけど・・・熊の子?・・・」
よく見ると、行き先に小動物が歩いている・・・
毛色は違うが・・熊の子のようにころころとした体形だ・・・
鼻先がとがっているので狸とは違うようである・・・
近づいても恐れない・・・きょとんと私達を見ている・・・
「マミだ」
子供の頃の山村では、獣肉が貴重なたんぱく源だった・・
野兎、狸、猪など、村のどこかの家ではいつでも食べられた・・・
そんなころ・・・
獣肉の中ではマミの肉が一番うまい・・と言われていた・・・
私も一度食べたことがあるが・・・イノシシやたぬき、ウサギの肉と違って、
牛肉の様に肉に甘みがあって旨かった・・・
マミは、アナグマとも言われていた・・・捕獲する時は、巣穴に丸太を差し込んで捩じりながら引き出して捕まえるそうである・・・
夜行性なので、昼間に出るマミは動きが鈍い・・・
明るいとまぶしいのか、あまり良く物が見えないらしい・・・
人が居ても警戒心が無い・・・
ひょこひょことお尻を振りながら逃げると言うより歩く姿は愛嬌がある・・・
「まあ可愛い・・」
妻は気に入ったようだが・・・
害獣として駆除されるハクビシンと同種なので油断はならない・・
石を拾って・・追っ払ったが・・・
マミの肉は美味い・・と追っかけまわした古老たちも居なくなった・・・
人口減少化した山村ではこれから増えるかもしれない・・・
猪同様に・・今に補助金を出して駆除しなければならない害獣に昇格する日も近そうだ・・・