絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

選択美術ラスト授業

2009-11-10 | 新ピカソ
選択美術ラスト授業のビデオが出て来ました。

今から、10年前の撮影です。

芸術コースができる前に、選択制という授業が行われ、その美術の授業を撮影したものです。ただし、絵を描いている場面ではありません。最後の日だったので、私が自分の考えをお茶を飲みながら話したものです。大学のゼミみたいな感じで、話しました。

内容は、ピカソがライバルの中でも語られているものがありますが、それを私の口から聞くと、どういうニュアンスなのかがおわかりいただけると思います。

自分を褒めてやれるような生き方の話、ざるの話、結果より過程が大切という話、後悔しない生き方など、様々な例をあげて、1時間くらい語りました。
私が、美術部の生徒たちにどのような話をして、ハート作りを行ったかも分かる内容になっています。

菅野の教育論として、興味のある人には、お勧めです。

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白い紙と白いごはん

2009-11-10 | 日記
児玉町の図書館に行って来ました。

目的は、フランダースの犬を見るためです。
DVDの4巻目です。一つのDVDには、4話づつ入っているのですが、前回見たときに、1話見ていなかったのです。
私が行くと、係のお姉さんが、「5巻目ですね」と言いました。前回4巻だったからです。私は「よく覚えていますね」と言いました。私のようないい大人が漫画を見るものだから、覚えられてしまったのでしょうか。
しかし、4巻目が見終わっていなかったので、それを説明してもう一度4巻を出してもらいました。そして、セットしてもらうと、意外なことに最後まで見終わっていました。あれー、おかしいなあと思ってよく見ると、私は4巻目の1話を見ていなかったのです。機械の扱いを間違って、2~4話を見たのでした。

大体1話が30分かかるので、1巻を見るには、2時間かかってしまいます。だから前回は時間が無いので、3話だけ見て続きはまた後でと思って返したのです。

係のお姉さんは、「全部見るんですか?」と私に訊きました。私は、「さあ、どうかな?」と言って、「全部で13巻あるんですよね」と続けました。

でも、こういう会話をすると、全部見終えてみようかな?という気になりました。

今日見た部分で、出てきた話は、おじいさんがネロが大きくなるまで、なんとか頑張って、生きなきゃならない、そのために気を張っているんじゃと言っていました。そして、なんとか人様に迷惑をかけないで生きられる立派な農夫になってくれるといいんじゃがと言っていました。

そうか、誰にも迷惑をかけずに生活できる農夫になるということが願いかと思いました。借金をしなければ、生活できないというようなことにならないようにという意味なのだなと。

随分小さな望みだなと思ったり、いや、それだけでもかなり大変なのだなと想像しました。

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今、私たちは、人に迷惑をかけないで生活をするなんて当たり前だと思います。真面目に働いていれば、なんとか食べていけるような時代です。それだけでもありがたいのだなと感じました。

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前回、ネロが絵が描きたくて、そのための紙がほしくて、大変な仕事をして、やっと紙を手に入れました。「紙があったら、描きたいものがたくさんあるんだ」と言っていました。ネロにとっては、紙がただの紙ではないのです。とても貴重なものでした。
こういう話はいいなあと思いました。私たちは、もう少し、身の回りにあるものを大切にしなければならないでしょう。普段当たり前のようにある紙ですが、自分で作ってみろと言われたら、とても作れません。誰かが作ってくれるからあるのですね。その紙がいつでも、安価で手に入り、それに自由に絵が描ける喜び、それを感じなければならないなあと思いました。

似たような、話ですが、もう題名を忘れてしまったのですが、東山さんがポケットからマイ箸を出して、食べるシーンがある事件もののドラマがありました。なんていうドラマだったかな?

そのときに、食卓にごはんが出されて、子供が、おかずにケチをつけました。こんなおかずじゃ食べられないというようなことを言ったのです。
しかし、何かをきっかけにタイムスリップして、江戸時代に飛んでしまいます。そこでは、白いご飯などは食べられず、子供たちはヒエとか粟とかを食べていました。そのとき、どこからか取っておきの白いおにぎりが出てきて、食べさせてもらいました。それには、涙がこぼれていました。
白いご飯の有難さを感じさせられて、現代に戻ったのです。

すると、おかずがどうのと生意気を言っていたことが、なんと罰当たりなことかと身にしみてわかったようです。

私は、このドラマをみてから、そうか、江戸時代なら庶民は白いご飯を食べることも難しかったのだと思うと、ご飯さえあれば、塩むすびでもいいのだし、それだけで有難いのだと思うようになりました。

こういう話は、とてもいい話なので、ぜひ、心のどこかに置いていてほしいと思いました。

ネロの紙の話とこの白いごはんの話は、覚えておきたい話です。
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絵画指導3 出品の仕方

2009-11-10 | 絵画指導
生徒を展覧会に出品させるときの注意点

ある人から、こんなことを言われました。

「水彩画と油絵を同時に出品するのは、やめた方がいいよ」と。

私は生徒に、一年間のメニューとして、20号、30号を水彩画で描かせて、一年生の終わりに、40号で油絵を描かせるということを決めていました。

それは最初の部員が40号の油絵で県展に入選したため、なんとか40号の油絵が一年間で描けるようにしたかったからです。

そのため、県展に出品するときに、二点出したい子は、30号の水彩と40号の油絵になっていました。

私は、どちらがいいかわからない場合と、本人が二点出したい場合は、そのまま二点出させていました。

しかし、これは、良くないというのです。

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理由は、「水彩画家なのか、油絵画家なのか分からない」と言われました。

私は、そんなことがあるかなあと疑問に思いました。材料が何であれ、構わないのではないかと。

ただ、もう一つの理由は、展覧会の場というものは、一人の画家の発表の場であるから、一つの主張をする場なので、何でも描けるよという場ではないと言われました。私は水彩でも油絵でも何でも描けるんですと言っているような気がして、印象が悪いということでした。

「描けるのは、わかったよ、だけど何が言いたいの?」と言いたくなるというのです。

そうか、自分の能力をひけらかすだけで、一つの主張になっていないということなのかと教えられました。

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私は、生徒にいろいろ学ばせて、どちらがいいかを県展の審査員の先生に判断してもらおうというような感じで、二点出させていたのです。

しかし、それ以降、それを改めました。

だから、水彩と油絵を同時に出すことをやめました。
本庄第一高校美術部の県展挑戦の歴史の中には、このような体験も含まれています。(でも、このパターンで出品した子がたくさん入選させていただきました。)

これから、出品される皆さんは、このことを頭に入れておくと良いと思います。
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コメント (2)
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