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Welcome to Honichi Library Blog♪ 私立高校図書館ブログへようこそ! 司書教諭の私が、学校のこと、図書館のこと、本のこと、その他日常の生活・・・etc・・・ 気ままに綴っております。 お気軽にコメントくださいね。

葉加瀬太郎コンサート

2017-12-17 | 音楽
今年最後のコンサートはバイオリニスト葉加瀬太郎、初めて生で聴きます♪
葉加瀬太郎コンサートツアー2017「VIOLINISM Ⅲ」、冒頭画像のCDを聞いていざ会場のNHKホールへ。
 
2週間後にはここで紅白歌合戦が行われるのですね。

以前、TVで葉加瀬太郎のコンサートの様子を放映していたのを見たら、とっても楽しそうで、
これは是非一度行かねば!と頑張ってチケットを取りました。
クラシックの演奏会は入り口で演奏曲のプログラムや解説を必ずいただくのですが、それがない?
ご自分で作曲もされていますが、一応クラシックのバイオリニストと思っていたのですが・・・、
演奏会が始まってみると、考えていたのとはまるで違うコンサートだったのです!

まず、舞台にはイタリアの街のセットが作られています。
演奏はバイオリン、チェロ、コントラバス、ギター、ピアノ、とフル・アコースティック・サウンド、
1部は「華麗なる大円舞曲」「ボレロ」などクラシック中心、
休憩をはさんで2部は「エトピリカ」「ひまわり」などオリジナル曲中心でした。
クラシックからからポップスまで多岐にわたるジャンルを華麗に紡いでいく葉加瀬太郎氏の演奏と、
楽しいおしゃべり、CDやツアーグッズの営業トークなど、笑いがあふれます。
このツアーの総合演出は、映画やドラマなどで数々の話題作を生み出した堤幸彦が手掛けているそうで、
それも見どころの一つでした。

そしてクライマックスは、葉加瀬太郎氏のもっとも有名な曲「情熱大陸」!!
この曲が始まると観客が一斉に立ち上がり、ほとんどの方が手にしているのが、
バブルの頃に流行った羽根扇子「ジュリ扇」、このツアーでは「はかせんす」と呼ばれる扇子を取り出し、
色とりどりの扇子を振りながら、しかも今年は新たな「ハカシェーカー」なるシェーカーも鳴らしながら、
音楽に合わせてみんな楽しそうに踊っているのです♪
また、出演者全員によるスネアドラムのパフォーマンスも素晴らしかった!
最後に出演者と客席全員での写真撮影、葉加瀬さんのツイッターにもう載っているようです。

葉加瀬太郎氏は大阪の普通のご家庭で生まれ、アパート住まいだったのでバイオリンの練習は公園だったそうです。
クラシック音楽を身近に感じてほしい、というお考えなのかもしれませんね。
これが功を奏していているのか、あるいはジュリ扇を持って踊りたい女子が多いのか、
若者も男性もとても多かったです。
これだけのパフォーマンスが出来るバイオリニストはそうはいませんから、これはこれでいいかも♪
初めはクラシックなのにマイクを通しての音楽、ということにとても抵抗がありましたが、
とても楽しい気持ちで演奏会を最後まで満喫しました!!

演奏会が終わって外に出てみると、ホールの前の通りは青いイルミネーションが見事でした!
 
渋谷駅のほど近くから街路樹の青いイルミネーション「青の洞窟」が続いていて、
ホール近辺は地面にも青い光が反射するようにビニル板のようなものがずっと敷かれていましたが、
地面が見えないほど人が多かったです。
NHKホールのプログラムを見て「人が多いと思ったら今日は葉加瀬太郎じゃん!」
と言っている若者男子もいて、人気あるんだなぁと思いました。

今年行ったコンサートは、クラシックからポップス、ジャズ、合唱、ミュージカルと10回以上、
最後のコンサートは楽しく幸せな気分、青いイルミネーションと共に記憶に残りそうです♪
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フルーツ

2017-12-14 | 美味しいもの
この2、3日は寒波襲来でこの地の今朝の最低気温はマイナス4.3℃!
氷のように冷たい西風「赤城おろし」が強く吹き、この風が吹いている時は群馬の山間部は吹雪です。

でも、寒くなると美味しくなるのが大好きな柑橘類♪
友人から「紅まどんな」という愛媛のブランドみかんをいただきました。
みかんとは言いながら外の皮は薄くて手でむけないので切ってね、と言われて初めていただきましたが、
「ミカン」とは思えないくらい糖度が高くて甘く、食感もゼリーの様にプルプルしていて美味しいー!!
「南香」と「天草」という品種を掛け合わせて交配してつくられたみかんだそうですが、
皮も中身もオレンジが濃くて、外皮も房の薄皮もすっごく薄く、みかんとは別次元の美味しさでした。

今年の我が家の柑橘類は、木を大きく伐採してしまったのか?柚子がほとんど実っていません。
その代わりに金柑は豊作で、毎日1個ずつ色づいたものを通りがかりに採っては食べています♪

別の友人からは、新潟のブランド梨「ル レクチェ」をいただきました。
昨年もお送りいただき初めてこの洋梨を知りましたが、
なかなか市場に出回らないようでお店では見かけない貴重なものです。
新潟から産直でお送りいただいたル レクチェ、今年のはひときわ大きく500g近くもあります!!
この梨は完熟してからの食べ時が大事なので、毎日色と香りチェックし、
「西洋梨の貴婦人」とも呼ばれる美味しさを味わうのは、もうちょっと我慢のようです。

 

完熟を待つ、といえばキーウィですよね。
お家で実ったキーウィをいただき、ずっとリンゴと一緒に保管して完熟を待ちました。
外から触った感じはまだ硬かったのですが、今日、試しに切ってみたら十分甘くなっていました♪
最近お店で見かけるゴールドキウイは、甘い果物が好きな日本人向けに開発されたそうで、
甘く柔らかく、栄養的にも優れているそうです。

日本で売っているフルーツは、どれも本当に甘くて色も形も綺麗で、お値段も高いです!
ヨーロッパではフルーツは生で食べるよりはお菓子や料理に使うことも多いので、
例えばリンゴなどは格安で値段が10分の一ぐらいですが、固くて甘くないものも多いので、
きっと日本人は食べられないと思います。
また、日本では高級果物は贈答用として喜ばれますが、海外ではフルーツを贈り合う習慣はなく、
贈ったり手土産にするのは、花、ワイン、チョコレート、などでした。
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裂き織作品展

2017-12-10 | アート
この週末、知人の裂き織(さきおり)作品展へ友人たちと行って来ました。
会場は近隣の割烹のお店、玄関すぐの開け放しの小部屋が展示室となっていました。
このお店、二十数年前に宴会で来たことがありすごーく懐かしく、今でも営業中なことも嬉しいこと。

良く知らなかったのですが、裂き織とは縦糸は普通の糸、横糸の代わりに裂いた布を使う織物なのだそうです。
江戸時代に贅沢禁止令が発令され新しい布地を使えなくなった人々が古い布を裂いてよこ糸としたのが始まりで、
世界でも穀物やコーヒー豆などを入れる麻袋の擦り切れて使えなくなったもの裂いたり、
ポッパナと呼ばれるバイヤス上にカットした布などを横糸にして敷物を織ったり、全世界共通の技法だそうです。
知人の作品は、祖母や母の古い着物や毛糸を利用して卓上織機を使って布地を織り、
織り上げた布でバックなど作成されたとのことです。
裂き織以外にもリメイク作品も作られていて、温かみを感じるどこか懐かしい作品がいっぱいでした。

 

作品展は二人展で、もうお一方はつるし飾り、タペストリーなど、時節柄お正月向きの作品が華やかでした。
この空間は1か月間各種作品展に貸し出しされていて、来年1年間はすでに予約で埋まっているそうです!
このような作品を発表する場があるというのは制作者にとっては有難いでしょうね。

本当はこの割烹でお食事したかったのですが、残念ながら生憎満席で・・・
近くのお店(ここも人気のお店で大混雑!)で友人3人で食事しながらまたま大盛り上がり♪
 
このボリュームでリーズナブル、そしてちゃんと美味しい♪ 超人気の理由がわかりました。
パスタ、中華、ステーキ、とバラバラな注文なのも私たちらしい!

この後に寄ったお店で、買って間もないファーのマフラーを落としたのか置き忘れたのか、
失くしてしまいガッカリ、それに今朝になってやっと気づくというあり様・・・。
ダメで元々と思って連絡してみたら、ちゃんと落とし物として届けられていて手元に戻って来ました♪
私の周りの方々は、良い方ばっかりです!!
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セミセルフレジ

2017-12-08 | いろいろ
近隣のスーパーが新装開店となり、夕方、久し振りに行ってみました。
私はこのスーパーが好きなのですが、仕事帰りの道から少し逸れているのであまり行けませんが、
今日は近くの獣医さんに薬を取りに行き、時間もあったので寄ってみました。

以前に比べて広く、明るく、品揃えも増えて、駐車場も停めやすくなりました♪
何よりも変わったのはレジの一部に「セミセルフレジ」が導入されていたこと!
初めての体験のセミセルフレジ、使い方が不安でしたが、
カゴ中の商品バーコードの読み込みは店員さんがやって、会計のみセルフ精算機を使うのでした。
早くて、会計の間違いもなく、しかも店員さんと対面するという人間性もあり、良かったです!!
純粋なセルフレジは他で何度も使ったことがありますが、「会計、間違っていないかな?」と、
私はちょっと不安になるのです。
例えば、よくアボカドを買うのですがバラで売っていてバーコードが付いていないことが多いです。
でも、このセルフレジなら戸惑うことは少なく、言われた番号の精算機でお支払いするだけ。
レジでの会計って時間がかかりますからね。
ちょっとビックリしたのは、1年ほど前に1か月暮らした都内の夕方のスーパーのレジは、
お客さんが皆(暗算して?)お金を出して待っているのですごく早かったこと!
大きな病院でも、自動精算機での会計になっているところが多くなりましたね。

仕事帰りにスーパーへ寄り、その食材で帰ってから食事の用意をする、となると、
なるべく買い物は早く終わりにしたく、レジの混雑はイライラの種です。
私はレジで値段の読み取りをしてもらっている時間がもったいなくて、持参のマイバックに詰め始めます。
最近は「マイ精算カゴ」をお持ちの方もいらっしゃいますね。
子どもが独立して楽になったとはいえ、結婚してもう30年以上、
職場の仕事が終わってから、また家でのひと仕事が待っているので夕方の時間は貴重です。

ベルギーに住んでいた時のスーパーのレジの方法は効率的で良かったです。
ヨーロッパのスーパーのレジでは、自分で商品をゆっくり動いているベルトコンベアの上に置き、
店員さんがバーコードを読み取ってベルトコンベアの上にまた置いて流し、
お客は少し先で流れてくる商品を次々と袋詰め、会計の終了と共に袋詰めも完了です♪
日本では買い物カゴからわざわざ精算かごへ移すのをただじっと見つめた後、会計し、
サッカー台へ運んでまた袋詰め、という方法が時間がかかるし何ともまどろっこしい。
以前行ったコストコはベルトコンベア方式で「ベルギーと同じ方法だ!!」と嬉しくなりました♪

ベルギーでのレジが良かったことがもう一つ、
買う商品が5個以下のお客さん専用のレジがありました!
たった1つか2つしか買わないのに、前の方がカゴに山盛りのお買い物だったりするとため息が…。
私は、後ろの方が1つか2つだと先にお通しする時もありますが、時間がない時は余裕がありません。
この「少ない人専用レジ」を作ってくれるとお弁当だけとか飲み物だけのお客さんも、
コンビニではなくてスーパーへ行くと思うのですがどうでしょうか?
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図書館だより 「Library News 12月号」

2017-12-04 | 司書室より
図書館だより「Library News」12月号を配信しました。
こちらです。Yahoo版 Google版
先週は2年生全員が修学旅行で沖縄へ行っていたので、帰って来てから発行しました。

今月号の特集は「君に贈る本大賞 元気をくれる本BEST20!」
「キミ本大賞」とは、中高生に読んでほしい本を全国の先生が選ぶ読売中高生新聞の文学賞で、
中高生が「生涯の1冊」と出会える場を設けようと、2014年に創設されました。
昨年度のテーマは「元気をくれる本」、全国約300校、1450人の先生から回答がありました。
BEST20作品は以下の通りです。

1位 『夢をかなえるゾウ』 水野敬也
2位 『一瞬の風になれ』 佐藤多佳子
3位 『風が強く吹いている』 三浦しをん
4位 『赤毛のアン』 モンゴメリ
5位 『舟を編む』 三浦しをん
6位 『ランチのアッコちゃん』 柚木麻子
7位 『カラフル』 森絵都
   『下町ロケット』 池井戸潤
   『陸王』 池井戸潤
10位 『羊と鋼の森』 宮下奈都
11位 『星の王子さま』 サン=テグジュペリ
12位 『海賊とよばれた男』 百田尚樹
   『SLAM DUNK』 井上雄彦
   『坊っちゃん』 夏目漱石
15位 『神去なあなあ日常』 三浦しをん
   『佐賀のがばいばあちゃん』 島田洋七
   『十二番目の天使』 オグ・マンディーノ
   『本日は、お日柄もよく』 原田マハ
   『「また、必ず会おう」と誰もが言った。』 喜多川泰
   『モモ』 ミヒャエル・エンデ

本校図書館にほとんどの本が入っているので、高校生への思いは同じなのだなと思いました。
私もすべての作品を読んでおり、特にベスト10は今でもその内容を克明に覚えているほど、
心に残った作品です。
部活動を引退し進路先が決まった3年生には、卒業までにこれらの本を是非読んでもらいたいです。
やっと時間が出来た今、これからの4か月を有効に使って欲しいものです。

「今月の作家」は林芙美子さんを取り上げました。
大学入試センター試験・国語 小説の出典がこの6年間のうち4回は女流作家の作品からで、
岡本かの子、小池昌代、大庭みな子、佐多稲子、ときたら次は林芙美子さんか、と思ったりして…。
林芙美子さんといえば「花のいのちはみじかくて、苦しきことのみ多かりき」という言葉、
『放浪記』の中の一節と思っていましたが、
未発表詩の一節だということが10年ほど前に見つかった原稿から判明したそうです。
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クリスマスリース作り

2017-12-03 | アート
知り合いの花屋さんの主催する「親子で作る手作りリース教室」に参加しました。
職場の友人親子4組と一緒に私は一人で参加、近隣の公民館に一般の方も含めて20名ほどが集まりました。

とてもリーズナブルな参加費だし「親子で作る」なので簡単なものかなぁと思っていたら、
ちゃんと生の葉や枝、木の実を使う本格的なものでした!
職場で見せる顔とは違って、皆さんお母さん・お父さんの顔や口調、しぐさで、
その様子を見ているだけでも心温まる気持ちになります。
私は、あーでもないこーでもないと実の位置や配色等を悩みながらやっていたら、
皆さんお子さんと一緒に作っているのにとても手早く、2時間足らずで全員完成しました♪
それぞれ少しずつ違うものが出来上がるのも、手作りならではの楽しさですね。

その後、時間のある何人かでランチしましたが、職場以外で同じ時間を過ごすのも楽しく、
まして、家族ぐるみで過ごせるのは、別の一面も見られてより親しくなれる気がします。
みんなで一緒に某デパートで開催中のブリオンアート作品展を見に行きました。
18世紀中頃にドイツ・オーストリアで生まれた伝統工芸を基本に、
金銀のブリオン・シナモンやクローブなどのハーブや木の実・布花にパワーストーンを加えた
美しくとても繊細な装飾品です。
こちらはプロの作品、午前中に私たちの作ったものとは全くレベルが違いました!

直径40㎝ほどもある立派なリースを飾ってみると、我が家はちょっぴりクリスマスムードに。





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Jazz Live ♪

2017-12-02 | 音楽
先日都心へ行った夜、Jazz Liveを楽しみました。
「江崎とし子 × 中神あづさ 2Woman Live in 東京淡路町」
 
当初は上野のライブハウスで開催予定でしたが、当日に急遽会場が変更となり、
でもデジタル社会のおかげで、皆さん新たな会場である神田のライブハウスLydianに集まれた、
「奇跡のライブ!」となりました。

前座として、江崎さんのもとでレッスン中という若い男性(名前を失念)のJ-POP、
それから江崎さんの愛弟子だという中神あづささんのJazzボーカルを聴きました。
ロンドンを中心にヨーロッパで6か月修行したそうで、英語の発音も良かったです。
 
そして、現在はカナダにお住まいだという江崎とし子さんの歌声。
誘ってくれた友人が知人を通してのお知り合いで、カナダからの帰国ツアー最終日です。
京都市出身のシンガーソングライター、作詞家・作曲家、音楽プロデューサーだそうで、
アニメ「ポケットモンスター」の歴代シンガーで3作品にも参加、
オリジナル中心に様々なジャンルを歌ってくださり、とても聴きやすい綺麗な歌声でした。
また、コンガドラムを中心としたパーカッションの方が、とてもお上手で楽しかったです!
会場は満員、長年の熱心なファンが付いているのですね!

その際、友人からいただいたペイストリーショップ「ドミニクアンセルベーカリー」の素敵なスィーツ♪
トマトの形のパン、トマトを練り込んだ生地の中はセミドライトマト、モッツァレラチーズ、バジルペースト!
 
見た目は美味しそうな本物のリンゴ、赤いホワイトチョコレートの中はマシュマロとキャラメルクリーム♪
  
見てビックリ、開けてもビックリの、楽しく美味しいデザート、ご馳走さまでした。
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カズオ イシグロ

2017-12-01 | 本の紹介
12月になりました。
師走、と聞くだけで何とはなしに気ぜわしい気持ちになります。
11月の読書は以下の8冊でした。
これで今年は94冊読了、目標の年間100冊は達成できそうです♪
holyの本棚 - 2017年11月 (8作品)
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今年のノーベル文学賞を受賞されたカズオ イシグロの作品を2冊読みました。

『日の名残り』日本生まれの作家さんですが英語で執筆されるので、本書の翻訳は土屋政雄さん。
品格ある執事が4日間の短い旅に出、美しい田園風景の道すがら人々との交流とかつての思い出が交錯します。
品位ある貴族の館、執事の鑑だった亡父、女中頭への淡い想い、邸内で催された重要な外交会議の数々、
失われつつある伝統的な英国を描いて、英国最高の文学賞ブッカー賞を受賞した作品です。
自分の一生をその家に尽くす、これは私たちが思う以上に誇り高い職業のようです。
最後の方の文章が心に残っています。

「人生が思いどおりにいかなかったからと言って、後ろばかり向き、自分を責めてみても、それは詮無いことです。
あのときああすれば人生の方向が変わっていたかもしれない――そう思うことはありましょう。
しかし、それをいつまでも思い悩んでいても意味のないことです。
何か真に価値あるもののために微力を尽くそうと願い、それを試みるだけで十分であるような気がいたします。
結果はどうであれ、そのこと自体がみずからに誇りと満足を覚えてよい十分な理由となりましょう。」
これは今読んでいる川上弘美 著『森へ行きましょう』のテーマにつながると思いました。

もう一作品はウィットブレッド賞を受賞した『浮世の画家』、翻訳は飛田茂雄さん、とても読みやすかったです。
戦時中、日本精神を鼓舞する作風で名をなした主人公の画家、多くの弟子に囲まれ、大いに尊敬を集める地位でした。
が、終戦を迎えたとたん周囲の目は冷たくなり、弟子や義理の息子からはそしりを受け、末娘の縁談は破談に。
過去を回想しながら、みずからが貫いてきた信念と新しい価値観のはざまに揺れる老画家の心。
終戦を機に価値観が一変し、こういう方も多かったでしょうね。
この作品は、日本生まれイギリス育ちのイシグロ氏だからこそ書けたようにも思いました。
イシグロ氏は戦後の1954年生まれですから直接にはこのような体験はないと思いますが、
海外で育つ中で、日本生まれとしてのアイデンティティーについてきっと一度は考えたことでしょう。
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宮部みゆき 著 『この世の春 上・下』

2017-11-29 | 本の紹介
宮部みゆき 著 『この世の春 上・下』 新潮社 読了しました。
私にとっては久し振りの宮部作品、やはり上手い!と思いました。

この作品は宮部さんの作家デビュー30周年記念作、
時代小説はちょっと苦手・・・と思いながら読み始めましたが、その枠を超えたストーリーに、
上下巻を一気読みでした。
江戸ものミステリーですが、内容は驚愕のサイコサスペンス!
出版社からのあらすじ紹介は・・・
「正体不明の悪意が怪しい囁きと化して、かけがえのない人々を蝕み始め、恐怖の果てにひとりの少年をつくった。
悪が幾重にも憑依した一族の救世主に、この少年はなりうるのか――。」
私が強く思ったのは、憎しみや恨みは悲劇しか生まない、ということでした。
物語はハッピーエンドともいえる結末を迎え、いく分ほっとしました。

宮部みゆきさんの作品で私が一番心に残っているのは1992年に出版された『火車』、
全国書店員がいま読んでほしい宮部みゆきランキングでも第1位でした!
第2位は『ソロモンの偽証』、第3位が『小暮写真館』、いずれも読みました。
その他には『模倣犯』『理由』『ブレイブストーリー』など、多様な作風をお持ちの作家さんです。

今週初めから、2年生は沖縄へ修学旅行に1週間行っています。
また、1・3年生の特進クラスは午後から三者面談で3時間で放課のため、図書館はお昼から勉強する生徒で超満員!!
ラウンジのソファまで使う席取りの攻防が続く毎日です。
 
1年生の美術部の生徒が全国コンクールで入賞し、その副賞でこのセット本をいただいたそうです。
自分で持っているより学校の図書館に置いてもらった方が利用価値があると思い持ってきました、と。
なんて嬉しいこと!!
有り難く蔵書にさせてもらいますね。
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北斎

2017-11-27 | アート
この週末は友人と葛飾北斎の絵に浸りました。

まずは、上野の国立西洋美術館で開催中の「北斎とジャポニスム―HOKUSAIが西洋に与えた衝撃」展へ。
日本の表現方法を取り入れ、海外の芸術家の芸術性を発展させる”ジャポニスム”。
19世紀後半の印象派の画家たちがとりわけ好んだのが、日本を代表する浮世絵師・葛飾北斎、
北斎は、人物・動植物・風景・建築、すべてを1人で網羅できる絵師として多くの人気と名声を集めていました。
北斎の錦絵約30点・版本約60冊と、国内外の美術館などからモネ、ドガ、セザンヌなどの名作約200点も集結し、
北斎作品と影響を受けた西洋美術を並べて比較・鑑賞できる、とってもお得な展覧会でした♪

北斎のすべてを真似るのではなく、大胆な構図や、動物の可愛らしさ、描写の緻密さなど、
さすがプロの画家だけあってその取り入れ方は借り物ではなく、自分の芸術作品として昇華させています。
北斎の絵と一緒に見ることで、それまでの西洋画では描かれなかったモチーフがはっきりとし、
相互の作品をより深く理解できるような気もしました。
このように国内外に多大な影響を与えた北斎の絵のバリエーションの豊富さにはビックリ!
90歳で亡くなるまで絵の道を究め続けた北斎の偉大さに改めて感じ入り、想像以上に大満足の展覧会でした。

午後は、北斎の生まれ故郷に誕生した新しい美術館「すみだ北斎美術館」へ。
 
ずっと行きたいと思っていたので、北斎に浸るためにはもってこいです!
開館1周年記念の「めでたい北斎~まるっとまるごと福づくし~」という展覧会が開催中です。
江戸時代の趣味人たちには、新春に「摺物」と呼ばれる版画を贈り合う習わしがあったため、
北斎と弟子たちも、神様をはじめとする多くのおめでたい図像や、新春の景を描いた摺物を創作しました。
「七福神オールスターズ」と「神様オンパレード」! そして「めでたいものづくし」に「福づくし」!
招福・開運がテーマのこの展覧会で、一足早くお正月気分を味わいました。
常設展ではデジタル資料やタブレットを使っての作画、北斎アトリエの再現模型なども楽しかったです。
おチビたちへお土産にミッフィーと北斎のコラボ絵本を買い、記念イベントでは缶バッジもいただきました♪
 
今月号の『芸術新潮』の特集も
「画狂モンスター北斎 漫画と肉筆画」で付録に『北斎漫画初編』が1冊ついています。

ここまで来たらやっぱりスカイツリーへ行きたいね、とランチはソラマチへ。
日曜日ということもあってソラマチは相変わらずの大混雑でしたが、予約のできるレストランで、
30階の窓際の席で、スカイツリーを真ん前に見ながらフレンチのコースランチをいただきました。
 
・パンとご一緒に吉田豚とバターのリエット
・前菜 山口県・萩産 天然マダイのカルパッチョと季節野菜のマリネ
・北海道産カボチャのスープ
・オーストラリア産 葡萄牛(ブラックアンガス種)リブロース肉のステーキ 
 エシャロットソース ジャガイモのグラタン添え
・デザート ・カフェ

芸術とおしゃべりと美味しいものは、私の元気の源です♪
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