絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

麓原展の審査

2009-10-31 | 絵画指導
麓原展の審査について、お話します。

審査員は、16名います。その内の半数、すなわち8名の手が上がれば、入選とします。また、賞候補はいかがでしょうかと司会進行が声をかけて、5名以上が手を上げれば、賞候補になります。(最近は、私が何年も続けて、進行をしています)

今回の場合は、その賞候補が21名になりました。

賞は、10名と決まっているので、21名の中から絞らなければなりません。そのため、投票をします。審査員が一人で10名を選んで投票するという方法で行ないます。


そして、投票の多い順に上から、麓原賞、M氏賞、奨励賞と決まりました。
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この方法は、一人が5票づつ投票するとどうなるのか?3票づつだとどうなるのかと、やりかたによって、審査の結果が変わると思います。だから、それは、難しいのですが、麓原会では、最近は10人に投票をする方法でやっています。

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一般の審査は、以上のように決まりますが、その次に、会友の審査、会員の審査が行なわれます。それは、展示してからになります。

会友というのは、一般で出品していて、2回以上特選を取った人、1回特選になって、5年連続入選している人、また、10年連続入選を果たしている人が資格を得て、その後、レベル的に会友にしてもいいと思える人が推挙されるという形をとります。だから、出せば直ぐに会友になれるわけではありません。

例え、美大を出てかなり、力がある人でも、この基準に該当しなければ、会友にはなれません。

先日もお話しましたが、特選を取るには本庄第一高校の生徒に勝たなければならないので、かなりのレベルの絵を出さないと特選は取れません。だから、会友になるのは、大変ですね。

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その会友の中で、上位4名が会友の賞をいただけます。それも会友がたくさんいますから、なかなかもらうのは大変です。

そして、会友で2回以上賞をもらい、5年以上経過すると会員に推挙される資格が得られます。
しかし、やはり、その後の絵のレベルが良くなければ、会員には推挙されません。

以前は、東京の公募展に入選していなければ、会員にはなれないという決まりがあったようですが、最近はそのレベルにあることというだけで、実績をもとめられてはいません。審査員がそのレベルにあると認めればよいのです。

そして、会員の中にも賞があり、最終的に会員の最高賞である古川賞を獲得すると、審査員になります。

会員の賞は古川賞、K氏賞、M氏賞の3つがあります。

古川賞は、獲得すると審査員の資格が得られるので、その力があると認められなければなりません。だから場合によると、該当者なしという年もあります。

大抵は、K氏賞、M氏賞をもらってから、最後に古川賞をいただくというパターンになります。

私は、それについては例外で、いきなり古川賞をいただいて審査員になってしまったので、K氏賞もM氏賞もいただきませんでした。ちょっと残念でした。

という風になっています。

だから、審査員になるまでは、結構な時間がかかることになりますね。

みんな階段を上るように頑張って良い作品を作って、競争しています。

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だから、会友の賞、会員の賞を決めて、その後、会友推挙、会員推挙が決められていきます。そこまで、決まってやっと、審査が終わりです。

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私は、会場の配置の係にもなっているので、今日はかなり大変でした。
絵の並べ方で、作品が良く見えたり見えなかったりします。そのため、その配置はかなり絵が分かっている人でないと、できません。

だから、これについては、会のトップの人たち4人くらいが中心になって行ないます。私は、会員ならだれでも、この配置がきちんとできる人になってほしいと思っていますが、けっこう大変なようです。

私は、学校のさわらび展でも、文化祭でも、私学文化祭でも、中学生作品コンクールでも、経験しているので、しょっちゅうやっているので、慣れています。
だから、他の人よりも経験豊富です。

この麓原展では、秋の公募展、春季展、夏季展と三回やっているので、ここでも経験を積んでいます。考えてみるとそうとうの数をやっているのですね。

どうやったら、お互いの作品が良く見えるかを考えて、配置するのです。
色の感じ、絵の大きさ、縦絵と横絵のバランス、描いてある絵の内容、静物と風景の関係、静物でもお花ばかりがとなりどうしにならないように、人物画が並ばないように、壁面の中央に大きい作品が来るように、壁面全体の左右のバランス、額の種類と重さの関係などなど、です。

また、絵の強さで、弱い絵ばかりが集まると、つまらない感じになります。きつい絵ばかりだと、気持ちが悪くなります。また、スペースの空き具合で、詰まりすぎか、空きすぎかと見て行きます。
こう描きだしてみると、かなりあるものですね。それを与えられた材料を使いながら解決していくのです。その近くにある絵で解決しない場合は、他から持ってくることも必要になります。

そして、なんとか配置がきまると、会員の全員に見てもらって、問題がなければ決定になります。

このようにして、今日の作業を終えました。




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ハローウィンパーティー

2009-10-31 | 日記

麓原展の審査を終えて、その夜は、「美味倶楽部なかまち」の、ハローウィンパーティーに行って来ました。

私は、審査員をお願いされました。こちらの審査は仮装の審査です。
そのため、ご招待でした。
 

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麓原展審査結果

2009-10-31 | 絵画指導
今日は、麓原展の審査で、朝から会場に行っていたので、ブログが今になりました。

審査結果です。

麓原賞は、本庄第一高校の棚沢先生が取りました。

本庄第一高校の美術部は、5人が特選になりました。

また、私が教えているデッサン会のSさんとFさんが特選になりました。

他の2名は私とは関係ない大人の人でした。

10名が特選になる中、そのうちの8名が私の関係でした。
良い結果が得られました。

また、会友の中の賞に、デッサン会のESさんが山田賞を獲得しました。

これも、良いことでした。

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棚沢先生と、Fさんが会友推挙となりました。

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私の制作

2009-10-30 | 画家の独り事
画家であることを考えながら、書いてみたが、言い足りていないことに気づいて、更に書きたくなった。

先ほどの話では、私は一年間筆を持たなかったように誤解されかねないと思ったからだ。

私は、日頃から絵を描いている。私の制作は、いろいろな段階がある。
もし、完成が10だとするなら、1の段階、2の段階~5の段階、6の段階~8の段階などと、進み具合の違う作品が常に何枚も積み上げてある。
だから、一枚が終わったらつぎの制作になるわけではない。いつも他の作品と並行して進められていく。

時には、気が乗って来ると、一晩で30枚も手を加えることがある。それは、そのそれぞれを進めるのである。制作は、数字のようにスムーズに上に上がるとは限らない。場合によると逆戻りすることもある。

そんな感じで進められる。そして、ほぼ8の段階くらいになると、額に入れてみようかなと思ったりする。額に入れてみると、それまで気付かなかったことに気づく。そうすると、最後の仕上げが見えてくる。

私は、幸いなかまちというレストランに絵を飾らせて頂いているので、8の段階以上になったら、その額に入れてしばらく眺めることにしている。お店に飾って、他の自分の絵と比べるのである。そうすると、今回の絵がそれまでの自分の絵と比べてどうであるのかがわかる。

要するに、過去の自分と勝負をしているのである。

少しでも、勝っていたら嬉しいと思って、持って行く。

また、そんな制作の途中で、デッサン会の人たちのデッサンを直してやったり、自分のクロッキーを描いたり、絵の制作で初心者には手直しをしてやったりしている。また、構図の研究は、その人たちに指導しながら、それが自分の勉強にもなっている。

大きい作品は、結構構図の研究などで時間をかけるので、かなりの時間を要するが、最近は、県展のために一点、秋の展覧会のために一点仕上げることが多くなった。しかし、場合によると、一つの展覧会のために3点描こうと思って始めることがある。そして、大抵は1点仕上げるのがやっとである。

そんな感じで描いているのが、私の制作である。でも、たくさん描いている人から見たら、まだまだ日曜画家程度だ。




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麓原展

2009-10-29 | 美術
本庄市を会場に行われる絵画の公募展です。

高校生以上なら、誰でも出品できます。
明日が搬入です。

搬入は、 30日(金)、午後5時 ~ 6時
     31日(土)、午前9時 ~11時

会期は、  1日(日)~3日(火)です。

本庄市という地方の公募展という感じで見られがちですが、どこからでも出品できるので、考え方からすれば全国展ですし、もっと言えば世界展です。

今は、出費者が150人くらいです。

上位の10人が、特選になります。特選を二回取ると会友に推挙されます。会に入って勉強したい人は、ぜひ頑張って特選を取ってください。
特選を取るには、本庄第一高校の生徒に勝たなければなりません。毎年本庄第一高校の生徒が全員出品しますので、ほとんど特選を取られてしまいます。県展に10名以上入選する美術部ですから、かなりのレベルです。

しかし、昨年は、それに勝って、特選を取った人が5人いました。これは、珍しいことです。一応そのうちの3名は私が教えたデッサン会のメンバーの人でしたが。

だから、麓原展で特選を取るのは大変です。今回も、私が教えているデッサン会から、何人か出品します。特選を狙っていますが、取れるかどうかわかりません。しかし、なかなかのレベルになりましたので、勝負ができるかなと思っています。

会友になるには、特選を二回と言いましたが、特選が一回で入選が5年連続というのでも、推挙される資格が得られます。しかし、審査員がみんなで話し合って、会友に推挙してもいいだろうと認められないと、推挙されません。

もうひとつは、10年連続入選することでも、資格は得られます。しかし、同様に推挙されるレベルの絵になっているかが問題になります。

ですから、結構大変ですね。会に入って頑張ろうと言うからには、それなりの頑張りが必要なのです。ぜひ、頑張って出品してください。

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