絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

白い紙と白いごはん

2009-11-10 | 日記
児玉町の図書館に行って来ました。

目的は、フランダースの犬を見るためです。
DVDの4巻目です。一つのDVDには、4話づつ入っているのですが、前回見たときに、1話見ていなかったのです。
私が行くと、係のお姉さんが、「5巻目ですね」と言いました。前回4巻だったからです。私は「よく覚えていますね」と言いました。私のようないい大人が漫画を見るものだから、覚えられてしまったのでしょうか。
しかし、4巻目が見終わっていなかったので、それを説明してもう一度4巻を出してもらいました。そして、セットしてもらうと、意外なことに最後まで見終わっていました。あれー、おかしいなあと思ってよく見ると、私は4巻目の1話を見ていなかったのです。機械の扱いを間違って、2~4話を見たのでした。

大体1話が30分かかるので、1巻を見るには、2時間かかってしまいます。だから前回は時間が無いので、3話だけ見て続きはまた後でと思って返したのです。

係のお姉さんは、「全部見るんですか?」と私に訊きました。私は、「さあ、どうかな?」と言って、「全部で13巻あるんですよね」と続けました。

でも、こういう会話をすると、全部見終えてみようかな?という気になりました。

今日見た部分で、出てきた話は、おじいさんがネロが大きくなるまで、なんとか頑張って、生きなきゃならない、そのために気を張っているんじゃと言っていました。そして、なんとか人様に迷惑をかけないで生きられる立派な農夫になってくれるといいんじゃがと言っていました。

そうか、誰にも迷惑をかけずに生活できる農夫になるということが願いかと思いました。借金をしなければ、生活できないというようなことにならないようにという意味なのだなと。

随分小さな望みだなと思ったり、いや、それだけでもかなり大変なのだなと想像しました。

ーーーーー
今、私たちは、人に迷惑をかけないで生活をするなんて当たり前だと思います。真面目に働いていれば、なんとか食べていけるような時代です。それだけでもありがたいのだなと感じました。

ーーーーー
前回、ネロが絵が描きたくて、そのための紙がほしくて、大変な仕事をして、やっと紙を手に入れました。「紙があったら、描きたいものがたくさんあるんだ」と言っていました。ネロにとっては、紙がただの紙ではないのです。とても貴重なものでした。
こういう話はいいなあと思いました。私たちは、もう少し、身の回りにあるものを大切にしなければならないでしょう。普段当たり前のようにある紙ですが、自分で作ってみろと言われたら、とても作れません。誰かが作ってくれるからあるのですね。その紙がいつでも、安価で手に入り、それに自由に絵が描ける喜び、それを感じなければならないなあと思いました。

似たような、話ですが、もう題名を忘れてしまったのですが、東山さんがポケットからマイ箸を出して、食べるシーンがある事件もののドラマがありました。なんていうドラマだったかな?

そのときに、食卓にごはんが出されて、子供が、おかずにケチをつけました。こんなおかずじゃ食べられないというようなことを言ったのです。
しかし、何かをきっかけにタイムスリップして、江戸時代に飛んでしまいます。そこでは、白いご飯などは食べられず、子供たちはヒエとか粟とかを食べていました。そのとき、どこからか取っておきの白いおにぎりが出てきて、食べさせてもらいました。それには、涙がこぼれていました。
白いご飯の有難さを感じさせられて、現代に戻ったのです。

すると、おかずがどうのと生意気を言っていたことが、なんと罰当たりなことかと身にしみてわかったようです。

私は、このドラマをみてから、そうか、江戸時代なら庶民は白いご飯を食べることも難しかったのだと思うと、ご飯さえあれば、塩むすびでもいいのだし、それだけで有難いのだと思うようになりました。

こういう話は、とてもいい話なので、ぜひ、心のどこかに置いていてほしいと思いました。

ネロの紙の話とこの白いごはんの話は、覚えておきたい話です。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 絵画指導3 出品の仕方 | トップ | 選択美術ラスト授業 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事