ロゼッタストーンは、エジプトの古代文字の解読で大変役に立った石です。
これです。
今は、イギリスのロンドンにある大英博物館にあります。
私が行ったときは、もう10年前になりますが、大英博物館に入って、左側に行き、いの一番というくらい最初のところにありました。
石だから重くて、人の手では持ち上げられませんが、もし発泡スチロールでできているなら、大きさ的には両手で抱えられるくらいのものです。
文字は、ヒエログリフといいます。神聖文字とも言われます。
実は、この石はナポレオンがエジプト遠征した時に、発見しました。
エジプトのロゼッタというところで発見されたので、ロゼッタストーンといいます。
では、問題です。
そのナポレオンはフランス人です。フランスのナポレオンが発見したのなら、ルーブルにあっても良いはずです。
なのに、なぜ、イギリスの大英博物館にあるのでしょうか。おかしいでしょ?
答えは、「フランスがエジプトでイギリスと戦って、負けたからです。」
負けたフランスは、この石を奪われてしまいました。だから、いま、ロンドンの大英博物館にあるのです。
このロゼッタストーンには、ヒエログリフの他、民衆文字(デモチック)とギリシャ文字が書かれていました。
三種類の文字が書いてあるということは、同じ内容が書かれているのではないかということが考えられます。
そのため、解読するのにとても都合がいい資料になりました。
解読に成功したのは、フランス人のシャンポリオンでした。
発見したのがフランスなのに、イギリスに取られてしまったということで、フランスは悔しい思いをしました。
そのため解読競争では汚名挽回したかったのでしょうか。
このロゼッタストーンには、クレオパトラという文字とプトレマイオスという言葉が出て来ます。
そこから解読が始まったようです。
因みに、クレオパトラは7人いたこと、ご存知ですか?
シーザーと結婚したクレオパトラは第七代目のクレオパトラです。
ここに書かれているのは、そのクレオパトラ7世ではありません。