ファミリーアシスト あすなろ教室(輝く瞳と素敵な笑顔を求めて)

お子様の幸せを願って、メール、スカイプでの相談、面談を行っています。是非ご利用ください。

徹底することの難しさ

2006-12-14 | 育児
 こちらがこうして欲しいという願いをもって、子どもに立ち向かっても子どもがそれを受け入れるかどうかは、別。自我が目覚める高学年になるに従って、段々その傾向は強くなる。力で押さえても、反発が強くなるだけ。これには、愛情に裏打ちされた、確固たる信念と強靱な意志が必要である。「これは、あなたにとってとても大事なことなんだ。」と言い続けるか、途中でくじけてしまうかは、こちら次第。子どもが何を感じるか。愛情を感じなければ、しようとはしない。これは、大人でも同じだと強く感じるようになった。

変化を楽しむ

2006-12-13 | 育児
 子どもの前にプラカード(○×判定しながら)を掲げる挨拶を続けている。私の掲げたプラカードを見て挨拶をする子どもは多い。先週は「おじぎで挨拶」、今週は「にっこり挨拶」である。子どもたちは、私の示した挨拶に心がけ、横断歩道を渡る。先週の「おじぎで挨拶」が、今週も生きている。おじぎで挨拶をしながら、にっこりとほほえむのである。子どもの元気な姿を見るのも楽しいが、挨拶の仕方が変わる子どもの姿を見るのも楽しい。一種のゲーム感覚で、子どもと挨拶をし続けているが、裏では子どもたちに挨拶の仕方をいろいろ教えて、いろいろな場で自分なりに使い分けられたらいいなと思っている。

活動し続ける子

2006-12-12 | 育児
 授業で遊び出す子の中には、何をしてよいのかわからないという子が多い。1時間の授業の流れが明確で、その流れの中で何をすればよいのか。そして、しなければならないことが終わったら何をするのかがはっきりしていれば、子どもは遊べない。遊び出す子どもを作っている大きな原因の一つに「何をすべきか。」を明らかにしていない教師のきめの粗さがある。遊ばないためにプリントを何枚も用意している教師もいる。しかし、個人差があるところに一斉に次から次と課題を与えれば、理解に時間のかかる子どもは、益々課題が増えていく。これでは、益々勉強嫌いになっていく。自分で考えて、活動をし続ける子どもにする指導援助が本当は必要なのである。次の活動に生かす方法を教えたり、今の活動をよりよくするためにすべき事を教えたり、自分で活動し続けるために教えることはいろいろある。そして、「終わったら何をすればよいの?」の質問に自ら答えられるようにするのである。つまり、学習し続ける子は、質を追求し続ける子なのである。

評価の時期

2006-12-11 | 育児
 学期末の評価がなされている時期である。相対評価から絶対評価に変わった以上、具体的に何でどのように評価したのか、評価の基準はどのようにしたのかを十分保護者に説明できるようにしなければならない。評価のための評価にしないためには、日頃からの授業評価が大事である。授業での指導の裏には必ず評価がある。
 それをきちんと記録として残しておくことが重要である。指導はいいが、評価が不十分な先生をよく見かける。子ども一人一人を大切にするには、この毎日の細かい記録がものを言う。

準備で決まる

2006-12-10 | 育児
授業は、事前の準備でほぼ80パーセント決まる。無駄な時間を作ることなく、見通しをもち授業を進めるためには、事前にどれだけの準備をしたかできまる。子どもの実態によって、予測した動きと異なることは十分考えられるが、その予想外を想定しているかどうかも準備である。
・最悪の事態を考えて事をすることは、どんなことにでも言えることだ。
・毎日の授業だから、その苦労は大変なものである。
自分一人で悩まず、多くの先輩や資料をうまく使うことで効率よく準備を進めることができる。

見本を示す

2006-12-09 | 育児
子どもに一番効果のある指導は、見本を示すことである。具体的に子どもがイメージしやすい。そして、そのときの思いや願いなども伝えることが大事。「こうしなさい。」ではなく、「こうすると、こんな気持ちになるよ。」が心を伝えることになる。心を伝えることが少ないように思う。見本を示すこととは、形だけではなく、心も一緒に伝えることだ。

挨拶で子どもの心を探る

2006-12-08 | 育児
 一人ひとりとじっくり関わることはなかなかできない。しかし、その中で一人ひとりの心をつかみ、子どもに合った指導をするためには何かできることを作っておく。当然、授業中に声をかけていくこともできるが、どうしても片寄ることが多い。私は、挨拶で子どもをつかむのが一番よいと思う。特に挨拶は、朝の忙しい時期にでも短時間で行うことができる。
 家庭での問題も抱えながら登校する子、宿題ができていなくてつらい思いをしている子、忘れ物をして不安を抱えている子などを背負って登校する子からは元気な挨拶は帰ってこない。そんな子を見つけることが重要である。
<挨拶で子どもを見る所>
・声の大きさ(個人差はあるが、その子なりに精一杯か)
・表情(笑顔で挨拶できるか)
・目線(顔を見て挨拶できるか)
 これらに問題があったら何かあるなと考え、「どうしたの?元気ないね。」「何かあったの?」と、声をかける。子どもから「別に」「何もないよ。」と返事がきても、その後の行動をよく観察する。問題がなければ安心。「先生は、私を見ていてくれる。」と子どもが安心し、信頼してくれることにもなる。そして、この取り組みは、信頼できる教師となる近道でもある。

個人懇談

2006-12-07 | 育児
 個人懇談は、家庭と協力して子どもを育てる意識を高めるよい機会である。学校の様子、家庭の様子を交え、「この子のよさは何?今後の課題は何?」を明確にすることができる。そして、「家庭では何をするの?」「学校では何をするの?」を相談し、明日からの取り組みを決める。懇談をしてよかったと思える機会にするためには、相手の置かれている状況を理解し、その状況に合った支援を考えていくことである。
 例 「家庭でちっとも勉強しないんです。何とかしてくれませんか?」(もっと家庭学習ができるように支援してください。)
<お互いにすること>
・懇談会で約束したことを子どもに伝えること
・約束したことでそれぞれがすることを伝えること
・頑張りを認め合い、連絡を取り合うこと
<学校ですること>
・家庭学習の意欲を高めるための活動をすること
・学習のしかたを教えること  
・家庭学習の取り組みの問題点を明らかにすること
・課題を明確にすること
・頑張りを認めること
・頑張りを家庭に連絡すること
<家庭ですること>
・子どもに家庭学習の取り組みの課題を聞くこと
・家庭での学習の取り組みをノートを見て知ること
・課題についての取り組みの頑張り(少しの変化)を認めること
※「わかる」「できる」ことの喜びを感じさせることが重要であるから、決してお金やもので釣らないこと。
※成果が学習中の姿勢や態度やテストの結果などに現れてくるので、それを認め励ますこと。

切り替えの早さ

2006-12-06 | 育児
 ものごとの切り替えの早さは、質の高さに影響する。1つの活動が終わったら、すぐに次のことに切り替えられるか、ちょっと休憩をして次に向かうかでは、全然動きが違う。 歌を歌った後、すぐに友だちと話をし始める子 書き終わったら、他事をする子 先生が見ていないとすることがすんだら遊び出す子 どれも質を求めていないから、平気なのである。切り替えの早さは、間を作らない教師の働きかけが大きく影響する。

学級活動を増やさないといじめは減らない

2006-12-05 | 育児
 いじめ問題の対応の仕方が少しずつマスコミでも取り上げられるようになってきた。しかし、これではいじめ問題の解消にはつながらない。いじめは、いつでも誰にでも起こりうる問題であり、特定の子どもが問題を起こすということではない。
 人間関係をうまく築けないことが原因であることが多いことを考えると、人間関係を円滑にいくための「人との関わり方」を築く場が必要となる。
 つまり、学級の仲間と集団作りについて考えたり、集団を高める活動を行ったりする学級活動の時間を増やさないといけない。(現在の学習指導要領で行える時間数では少ない。)学校週5日制では、この部分を家庭や地域に求めている。家庭や地域が育ってきた状況ならば可能であるが、現在のところ学校週5日制が十分機能していない。

好き嫌い

2006-12-04 | 育児
 食べ物の好き嫌いは、人の好き嫌いにつながる。誰とでも仲良くしようという生き方は、何でも食べることと似ている。長年教員を続けていて感じていることである。好き嫌いは、ある程度我慢することで改善されることが多い。それができないで好き嫌いを通していると、人に対しても同様の対応をとる。嫌いな人を避けたり、反発したりすることが多く、折り合いをつけて上手に関わろうと努力しない。
 「こんな班はいやだ。」「先生、席替えして!」などと言う言葉を聞くと、その子の食生活が気になる。

賢く教師を使う

2006-12-03 | 育児
 担任に相談したいことがあっても、「先生もお忙しいので、こちらから電話をするのも・・・。」「うるさい親だと思われるのもいやだから・・・」という言葉をお子さんのことを一生懸命に考えておられる保護者から聞くことがある。その通りではあるが、子どものために仕事をしているのだから、子どもの事で相談があるのならば、遠慮はいらない。(教師の対応が変わらなければ子どもは変わらない。)
 子どものことで、学校の事(仲間関係、学校生活など)でもすべて教師がつかんでいるとは限らないし、いつもそばについているわけではないので、つかむことは不可能である。まして、家庭の事は分からないことの方が多い。情報不足では、子どもをうまく育てられないこともある。教師の支援をバックアップするのだという気持ちで、遠慮せず、相談に乗ってもらおう。ただ、うるさい親と思われないためには、言い方を考える必要がある。「ちょっとご相談があります。先生もお忙しいとは思いますが、お時間をとっていただけないでしょうか?」こう言われて時間を作らない教師は、まずいない。いるとすれば、その教師は、問題のある教師かもしれない。

種まき

2006-12-02 | 育児
 私たちは、今ある姿の子どもを見ながら指導・援助を繰り返し子どもをよりよい姿にしようとすることが多い。ただ、意図的によりよい姿を作り出すためには、種まきをする必要がある。事前に教師の意図を理解し、動いてくれそうな子を育てておきながら、その子の頑張りをみんなに紹介する手法である。
例1「忘れ物をなくしたい。」「家庭学習をみんなができるようにさせたい。」など
 係活動として点検活動をさせていることはよくある。係の子どもに「点検するだけでは、なかなかよくならないね。できている○○さんの取り組みを紹介してごらん。」と指導しておき、帰りの会などで発言させる。その後の教師の話の中で、この取り組み方を素晴らしい姿として、「みんなができるようになって欲しいという気持ちが伝わってくるね。こんな係活動の工夫ができるといいね。」などと学級の子どもたちに話し、係活動を工夫する姿が増えるように働きかけをする。
例2 「学習の質を高めたい。」「発言が絡むようにしたい。」
 子どもたちに発言させる前にじっくりと自分の考え作りをさせる時間を取ることは普段から行われている。その考え作りをさせている時間に教師は机間指導に回る。この時、誰がどんな考えをしているかをつかむのであるが、意図的に「○○については、どう考える。」と、こちらが欲しい考えについて指摘しておく。願い回答が出せる子がいれば、話し合いの中で意図的に指名する。
 また、考え作りができた子どもに、「こんな考えをする子がいるけど、どう思う?」「○○について分かる?」などと質問をしておき、自分なりの立場を聞いておきながら、「もし、そんな発言が出たら『つけたしがある。』とか『分かりません。』などと言えるといいね。」と言っておき、話し合いの場で発言させるようにする。もし言わなければ、意図的に同じ質問を全体にし、発言を促す。そして、「そう、そうやって友だちの意見についてどう考えるのかを話せると話し合いが深まるね。」と話し、今後の話し合いの中で深める発言が出せるように促す。

一緒に考える保護者でいてほしい。

2006-12-01 | 育児
 学校で問題行動を起こしたとき、子どもを叱ることはよくある。保護者に連絡をすることもあるが、保護者の構えはいろいろある。「学校の指導が悪いからそうなるんだ。」「うちの子ばかりでない。」などと、子どもを擁護する立場で話を進める保護者がいる。問題を直視せず、安易に責任を転嫁しているうちは、子どもは育たない。
「保護者として、何かできることはないか。」「学校に迷惑をかけた。」
と、自分の問題としてとらえる保護者は、問題解決が早い。学校と家庭と一緒になって子どもを育てていこうとすることが、子どもにとって一番よいことだと思う。
 学校が言っていることと家庭で言っていることが異なると子どもは迷ってしまう。また、都合のよい方に考えてしまう。人としてどう生きたらよいのか。真剣に一緒に考える保護者であってほしい。