ファミリーアシスト あすなろ教室(輝く瞳と素敵な笑顔を求めて)

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種まき

2006-12-02 | 育児
 私たちは、今ある姿の子どもを見ながら指導・援助を繰り返し子どもをよりよい姿にしようとすることが多い。ただ、意図的によりよい姿を作り出すためには、種まきをする必要がある。事前に教師の意図を理解し、動いてくれそうな子を育てておきながら、その子の頑張りをみんなに紹介する手法である。
例1「忘れ物をなくしたい。」「家庭学習をみんなができるようにさせたい。」など
 係活動として点検活動をさせていることはよくある。係の子どもに「点検するだけでは、なかなかよくならないね。できている○○さんの取り組みを紹介してごらん。」と指導しておき、帰りの会などで発言させる。その後の教師の話の中で、この取り組み方を素晴らしい姿として、「みんなができるようになって欲しいという気持ちが伝わってくるね。こんな係活動の工夫ができるといいね。」などと学級の子どもたちに話し、係活動を工夫する姿が増えるように働きかけをする。
例2 「学習の質を高めたい。」「発言が絡むようにしたい。」
 子どもたちに発言させる前にじっくりと自分の考え作りをさせる時間を取ることは普段から行われている。その考え作りをさせている時間に教師は机間指導に回る。この時、誰がどんな考えをしているかをつかむのであるが、意図的に「○○については、どう考える。」と、こちらが欲しい考えについて指摘しておく。願い回答が出せる子がいれば、話し合いの中で意図的に指名する。
 また、考え作りができた子どもに、「こんな考えをする子がいるけど、どう思う?」「○○について分かる?」などと質問をしておき、自分なりの立場を聞いておきながら、「もし、そんな発言が出たら『つけたしがある。』とか『分かりません。』などと言えるといいね。」と言っておき、話し合いの場で発言させるようにする。もし言わなければ、意図的に同じ質問を全体にし、発言を促す。そして、「そう、そうやって友だちの意見についてどう考えるのかを話せると話し合いが深まるね。」と話し、今後の話し合いの中で深める発言が出せるように促す。


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