ファミリーアシスト あすなろ教室(輝く瞳と素敵な笑顔を求めて)

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安心・安全な場

2009-02-10 | 育児
 「子どもが学校に喜んで行ってくれます。」・・・こんな言葉が、保護者から聞かれると、とても嬉しく感じる。この言葉は、子どもにとって学校が安心・安全を感じる場になっているということを意味する。そして、安心、安全な場を提供するのが、我々教師の役目だ。
 そのためには、子どもが不安を感じる時はどんな時か知る必要がある。
<不安を感じる時>
・みんなと違っている時
・分からないことがある時
・できないことがある時
・自分の事を心配してくれる人がいないと思った時
・自分の事を分かってくれる人がいないと思った時
・自分の事を認めてもらえないと思った時
・独りぼっちだ(守ってもらえない)と思った時
・困ったときに助けてもらえないと思った時
※但し、自我が目覚め始めるとみんなと違うことで、不安を感じることは少なくなる。
<不安を取り除くために>
・みんなと同じことができるように支援をする。
・わかる・できる授業をする。
・学校生活に合った生活習慣を身に付くよう支援する。
・一人一人を認め・励ます場を設ける。
・集団での活動を取り入れ、円滑に活動できるように支援する。
・困った時にすぐに手助けができる仕組みを作り、すぐ動く。
 そして、その時々に、声を個々にかけたり、集団の中で位置づけたりして安心・安全を感じるように心がける。
<安心・安全を感じる言葉かけ>
「揃ったね。」「~さんみたいにすると揃うよ。」
「動けたね。」「~さんみたいに動くといいね。」
「できたね。」「~さんのようにできたらいいね。」」
「分かるようになったね。」「~さんのようにわかったと言えるといいね。」
「考えられるようになったね。」「~さんのように考えられるといいね。」
「あなたは素晴らしいね。」「~さんみたいな素敵な子が増えるといいね。」
 褒め言葉になるのは、子どもが安心・安全を感じるからだ。叱るときも同様。教師の思い通りにならないから叱るのではない。「あなたの安心・安全を築くためなのだ。」と強く思っていると、叱った後の子どもの頑張りを見つけたときの言葉かけが違ってくる。
「よかったね。これであなたもみんなと一緒だね。」
「よかったね。みんなと同じようにできる(動ける)ようになったね。」
「さすが、~さん。よくがんばったね。」
 叱られっぱなしにならないから、叱られても次に進む意欲がもてる。
※ただし、自我が目覚め始めるとみんなと一緒だとつまらないし、それを避けたがる。一緒(同じ)だと自分らしさがわからないからだ。「一緒(同じ)」を強調するよりも、「自分らしさ」を強調した方が子どもは安心・安全を感じやすい。
 自分らしさを強調する・・・同じことをするにしても、やり方や歩み方など取り組む姿の違いを見つけて、その子らしさとして認め励ます。
 これらのことを完璧にしているわけではない。至らない点も多い。だから、不安を感じて子どもはいろいろな形で教師に訴えかけてくる。不満をいうのもそうだ。反発するのもそうだ。一人で苦しんで黙っているのもそうだ。そこに目を向け、「この子が安心して学校生活を送るために、今、私に何ができるのだろう。」と問いかけてみたい。残りわずかとなった今こそ、一人一人が本当に楽しく学校生活を送っているかを見届けたい。


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