ファミリーアシスト あすなろ教室(輝く瞳と素敵な笑顔を求めて)

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人権感覚を磨く(書く)

2007-11-03 | 育児
 自ら考え判断し、行動する子どもは自立に向かっている。一人一人を大切にするということは、その子の自立の歩みを大事にすることに他ならない。まずは、自分の考えがどの子ももてるようにすることがその一歩となる。書くことは、考え作りの大事な手だてとなる。この表現力を高めることで自分の考えに自信をもたせることもできる。子どもの表現力は大人ほど洗練されていないため未熟なことが多い。自分の考えを100%出し切れていないと考えて対応したい。そこで次の点に留意して指導に当たりたい。
・書く時間を十分確保しているか。(学級全体の9割の子ども書ける時間は確保したい。残りの1割は個別指導をするつもりで当たる。机間指導をしながら、書き具合を探りながら時間を調整する。書かせる内容や量もこれで決まる。)
・書く内容を作り出すための助けとなる情報を与えているか。(子どもにとって分かりやすい資料、解決の手だて、目の付けどころなど考え作りの助けになるものを用意すると安心して考えを作ることができる。)
・書く内容が的確に表現できるための方法を伝えているか。(ノート作りは根気よく毎日の積み上げによるところが大きい。学習過程に合わせたノートの記述の仕方、色や線の使い分け、定規の利用、矢印や枠などの利用などは教えないとなかなかできるようにはならない。)
・丁寧に書くことの大切さを指導しているか。(自分さえわかればよいという考えで書いていてはよくない。書いたことを自信をもって見せられる自分にしようと努力させることが自分を大事にすることになる。字のうまさではなく見てわかってもらおうとする丁寧さがあればその思いは伝わる。)
・書いた内容を大切に扱っているか。(書かせ放しにしていないで、必ず評価(授業中に朱を入れる。集めて評価するなど書いたことに評価を加える等)する。また仲間との交流の場を設けることで子どもは互いに認め合い、刺激を受けたり、自信をもったりする。十分書けない子に個別に対応することも子どもに「見捨てていないよ。ちゃんとあなたの事も考えているよ。」とアピールすることになる。)
・見本を示しているか。(具体的に作り上げるノートが分からないとできない子どももいる。見本を示すことで分かる。まず、教師自身ができるのは板書の表現は重要。日頃の授業の積み上げが子どものノートの見本となる。仲間のノートを紹介することも有効である。紹介された子の自信にもなる。)

 書く時間はじっくりと自分を見つめる時間になる。
「じっくり考えるあなたが素晴らしい。」「逃げずに何とかしたいと思っているその思いが素晴らしい。」「自信がなくてもできるところまで頑張ろうとするその気持ちが素晴らしい。」と、子どもたちに伝えたい。そんな子どもを大切にしたい。


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