ファミリーアシスト あすなろ教室(輝く瞳と素敵な笑顔を求めて)

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つながる人

2008-12-13 | 育児
 自分の本当の思いを分かってくれる人には、心を開く。心を閉じている人には、思いを伝えることもせず、現状で我慢したり、反発したりする。これは、子どもだけではない。私たち大人の世界でも同様だ。
 逆に心を開いて受け入れてくれる人に対して、甘えが出る。言いたいことを言って相手を困らせたり、自分の我を通したりする。これを「心が開いている状態だからできる。」と思えば、腹も立たないが、一緒にダンスを踊っているように自分も相手に言いたいことを言ったり、したりしてしいると、一緒に踊っていると自分と相手とが一緒だと勘違いしてしまう。
すると、そこで衝突が起こり、逆に心を閉じてしまうこともある。
 「こんなはずではなかったのに!」「信じていたのに!」「分かっていてくれると思ったのに。」と相手を非難してしまうのは、互いの甘えが出始めた時に起きる。教師と保護者の関係、教師と子どもとの関係、子ども同士の関係、いろいろな場面にそれがある。親子同士でも同様だ。
 本来違うはずの相手を同一化し、安心な状態を作っているが、本当は違っている。違っていると分かっていれば、「こんなはずではなかった。」とか「信じていたのに」と非難することなく、「そんな所(事)もあるんだ。」「人間だから、そいう所(事)もあるかもしれないな。」と冷静に捉えることもできる。
 ゆとりをもって柔軟に対応できる自分があれば、腹を立てることも少なくなる。相手に甘えることも少なくなる。しかし、時間に追われたり、事の多さに振り回されたりしていると思わぬ所で相手に甘えてしまう。そんな時ほど「なぜ、分かってくれないの。」と甘えがでたり、わがままが強くなったりする。これは誰にでもあることだ。
 これも、受け止める側次第でどうにでもなる。「今はこんな状態なのだ。」「今は冷静でないぞ。」「今はそっとしておいた方がいいな。」「ちょっと見ていよう。」「まあ、まずは聞いていよう。」などと相手の状態を分かって対応することで一緒にダンスをせず、ちょっと離れたところで相手を見る。相手との関係をいつまでも安心し、安定した場にし、それを維持するために時々、ダンスを止めて離れて相手を見る自分でいたい。
 一緒に活動している時や会話をしているときは、なかなかダンスは止められない。また、止める必要もないかもしれない。しかし、活動や会話が終わった後、ちょっと相手を見つめ直してみたり、ダンスをしていたときのことを冷静に振り返ったりするとちょっと離れたところで相手を見る自分が生まれる。そんな時間を作ってみたい。思わぬ発見があるかもしれない。つながっている人を今まで以上に大事にしたくなるかもしれない。
・「そうだ。反発したのは、一番見られたくない所を言った(した)からだ。」
・「そうか、あんないたずらをしたのは、私の方を向いて欲しいというサインなんだ。」
・「なるほど、きっと私にして欲しいことがあったんだ。」 など
 相手の行動や裏にある心をちょっと離れて探ることで今まで以上のつながりを見ることができそうだ。また、感謝の気持ちが生まれるかもしれない。