ファミリーアシスト あすなろ教室(輝く瞳と素敵な笑顔を求めて)

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0学期として生活する

2008-01-10 | 育児
 次の学年に進むまで残り3ヶ月を切った。子どもたちが次の学年を意識してこの3学期を歩むか、意識しないで歩むかは、教師の指導次第。
 その意識のさせ方には2通りある。
「そんな姿なら○年生になれないよ。」・・・・トップダウン(目指す姿に上から引き上げる)
「その力は○年生に生かせるね。」・・・・・・ボトムアップ(今の自分を下から押し上げる)
 指導しやすいのは、トップダウン。あんな姿になりたいなとあこがれや願いをもたせていれば、意欲をもって前向きに捉えようとする。しかし、それがなく、「この力が必要だ。」「これくらいできなければだめだ。」などと上から求めていくと、子どもはしなければならないとか、させられるという意識が強くなり、責められる気分になり負担が大きくなる。中にはできない自分に自信を失い、思わず「○年生にはなりたくない。」などと声を出す子がいる。これでは、0学期を意識させることがマイナスに働くことになる。
 できれば、自信をもたせて次の学年に送りたい。それには、ボトムアップが有効である。当然目指す姿は、トップダウンと同様にこんな姿になりたいと願いをもたせなければならないが、その後が違う。「この姿がいいね。これなら○年生になっても安心だね。」「この姿が続くといいね。」などと今もっている力を認め励まし、次への取り組みの意欲をもたせていく。できている自分に自信がもてるようになる。ただ、この場合、トップダウン以上に教師の力量が問われる。今の姿のうちどの姿が、願う姿につながるのかを見極め、願う姿へ高めていく道筋を作り、見通しをもちながら指導していくことになる。見通しがないと指導が場当たり的になり、願う姿とつながりが持てず、子どもが自分の力を十分発揮することができないことになる。
 誤解を招いてはいけないが、トップダウンが悪くて、ボトムアップがよいと言っているわけではない。この2つを子どもに合わせて、うまく使い分けることがポイントのようである。
 残りわずかであるが、次につながる姿を見つけ、生かす努力をし続けたい。