ヒストリー・オブ・ジャップス・プログレシッブ・ロック

　このジャパン・プログレを多く紹介させていただいているブログを始めてから2年以上経ちますが、このジャパン・プログレの“バイブル”とも言うべき本を持ってなかったんですね。某オクでも貧乏な自分には手が出せる金額ではなかったし。それが先日某ＣＤ店の中古コーナーの書籍棚を見ていたら偶然発見したんです。金額は定価の2倍近かったんですけど、こんなチャンスはもうないだろうと即レジへ。探し始めて2年、ようやく手に入れることができました。
　1994年2月にマーキームーン社から刊行された「ヒストリー・オブ・ジャップス・プログレッシブ・ロック」。あの80年代ジャパン・プログレの仕掛け人こと＜ヌメロ・ウエノ氏＞著の全250ページ強に及ぶ凄い本です。序盤には当時のバンドのカラーフォト（皆若い！）、そして70年代のジャパンロックの歴史、そしてこの本のメインとなる180ページに及ぶ250強のバンド紹介。巻末にはやはり80年代ジャパンプログレに大きく貢献された＜たかみひろし氏＞が「ネクサス物語」を4ページ書かれ、そしてラストにウエノ氏が編集後記のような当時の苦労話を12ページ書かれています。
　バンド紹介には自分が知らないバンドがいっぱいでビックリ！但し、音源が残っているバンドはあまりなさそうな感じ。またこれまでに紹介させていただいたバンドのことでも知らなかった情報がいっぱいあったもので、加筆したほうがいいかちょっと悩んでいます。
　バンド紹介を見ていて気になったのが、まずは名古屋の＜アノニマス＞というバンド。クラシカルシンフォ系で80年代にカセットテープ音源を何本か発表されているようですね。ＣＤにはなってないのかな？次はアウターリミッツの荒牧さん・ソシアルテンションの太田さん・ロザリアの三浦さんのお3方によるスーパーバンド＜アフター・ザ・レイン＞。91年にアルバムを発表されているようですが、いまだ見つからないっす。手にはいるといいなぁ。そしていまGo To HongKongに参加されているモリケンさんが在籍していたバンド＜ソフィア＞。こちらも86年にアルバムを発表されているようなので探してみたいっす。他にも気になるバンドがいっぱいなので、地道に音源を捜してみようかと。それにしてもほんとこの本の資料的価値はめっちゃ高いっすね。もっと早く手にいれるべきでした。