ひよりの音楽自己満足

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14.5.24 月兎

2014-05-25 23:47:59 | ライブレポ プログレ2014-2016
◇ 2014.5.24 吉祥寺SILVER ELEPHANT
<PROGRESSIVE LIVE 2014>
 しっとりとした美しい叙情シンフォプログレバンド<月兎>。プログレバンド<PEDIMENT>のメンバー3人が主体となって2000年に結成。2010年には結成10周年を迎えてアルバムのレコーディングを始め、2011年5月に11年の時を経て待望のデビューアルバム「月兎」を発表。現在不定期ながらもライブ活動をされています。前回のライブは昨年2013年の9月でした。で、次のライブの日程発表をずっと楽しみにしていたところ、今年2014年5月にライブがあると。しかも対バンが叙情派日本プログレの大御所<新●月>の前身バンドである<セレナーデ>のギタリスト<高津昌之さん>率いるバンドとのことで超ビックリ!8カ月ぶりの<月兎>ライブも超楽しみですが、高津さんのライブってこれまで観たことがないもので、どんなサウンドを聴かせてくれるのか、非常に興味がありました。
 <月兎/つきうさぎ>。メンバーはギター<村上常博さん>、ベース<小林尊也さん>、キーボード<SUMさん>、ドラムス<ツッシーさん>、そして女性のヴォーカル&フルートの<麗奈/レイナさん>の5人です。

 さて当日。今日もライブかぶりまくりですが、迷わずシルエレへ。土曜休みですが休日出勤で、仕事を早めに切り上げて吉祥寺へ。受付を済ませてフロアーへ。ステージにはキーボードがないことから、先が<高津昌之with T-Friends>のようです。しかもツインギター編成とはいえ、ギターが6本も並んでいて壮観でしたね。GibsonSGやリッケンバッカー12弦ギターや三日月型スケルトンボディギターも。そうそう、ブラウンのグレコギターも。客席はいつの間にか超満員です。

 18時35分ころ、<高津昌之with T-Friends>のメンバーの皆さんがステージに登場して大拍手で迎えられます。曲はテクニカルでハードなインストや、洋楽ロックカヴァーや、GS風などこか懐かしい感じのロックをたっぷりと聴かせてくれて。高津さん、ギター弾きまくりで、高い声の力強いヴォーカルも聴かせてくれてかっくいいっす。
 いよいよ最後の曲になると、なんと村上さんがスペシャルゲストとして登場されてビックリ!高津さんと握手をされてからブラウンのグレコギターを抱えて「宜しくお願いします」って大拍手!序盤はリズムギターで、終盤では高津さんとめっちゃ弾きまくりの白熱したアツいソロバトルを。超盛り上がりましたね。1時間ちょいのライブでした。

 ステージはメンバーの皆さんが入り乱れてのセットチェンジ中です。なかでもステージ中央には2バスにロートタムやキャノンタム&シンバルいっぱいの要塞ドラムセットが。見た目だけでも凄い迫力です。ステージ向かって左ではSUMさんがエレピとシンセをL型にセット。その隣では小林さんがイエローのタイガースユニフォーム姿で。背中にはどなたかのサインが。ステージ右では村上さんがブラックアーム付レスポールを抱えて。

 20時10分を過ぎたころ、客席が暗くなって男性ヴォーカルのゆったりとした幻想的なSEがながれて。そして美しい麗奈さんが白のウエディングドレスすがたで登場して大拍手!
 パワフルなドラムフィルからはじまった1曲目は、現在構想中の組曲から「イコpart1」。ミドルテンポでギターとキーボードがユニゾンで爽やかなリフをのびやかに。そしてアップテンポのノリノリのドライブモードになって、オレンジライトのなか、ヴォーカルがリズミカルに。中盤ではダイナミックなリフからギターのリズミカルなリフとオルガンがのびやかに奏でるなか、ヴォーカルがパワフルにリズミカルに。その後ゆったりとした感じになってフルートがのびやかにドラマティックに奏でて。そして一旦止まってからうす暗いなか、ピアノのしっとりとしたリフからギターとベースもしっとりと奏で、フルートがのびやかにほのぼのした感じのメロディを奏でて。終盤ではパワフルなドラムとヘヴィギターから、イエロー&オレンジライトのなか盛り上がって、ギターのエモーショナルなソロが。そしてアップテンポのノリノリモードでヴォーカルが力強いスキャットを。ラストはダイナミックなブレイクリフが。

 「ありがとうございます。月兎と申します」って麗奈さんが挨拶して大拍手!ここで早くもメンバー紹介です。「オンドラムス、ツッシー!」大拍手!「この白い細長いのなんて言うんですか?」って麗奈さん。「キャノンタム」って。続いて「オンベース、小林尊也!」大拍手!「昼間は運動会に行って撮影がんばっていた」って麗奈さん。「オンキーボード、SUM!」大拍手!「何か話ないですか?」「あんまりしゃべると・・・高津さんのおかげで・・・」って。「ギター、コンポーザー、えっと・・・」って麗奈さん。「村上です」って村上さん、ご自身で。爆笑&大拍手!「物忘れのひどい、麗奈です」って大拍手!「緊張すると物忘れするんだって気づきました」って爆笑!「歌詞だけは忘れないように」って。

 2曲目は「天空への小恋歌/Madrigal」。レッドライトのなか、キーボードのハープシコード風サウンドのしっとりとしたリフが抒情的にながれ、シンバルロールからギターのアルペジオリフにのってゆったりとしたヴォーカルがはいって、ミラーボールが廻る幻想的ななか、のびやかに美しく歌い上げて。そしてフルートの音色がしっとりとながれ、グリーンライトのなか、そのままリズミカルなリフを。その後、村上さんがステージ前に出て麗奈さんと並んでエモーショナルに奏でて。終盤では一旦止まってからヴォーカルがアカペラでしっとりと歌って、ピアノリフがはいって力強く歌い上げて、ダイナミックなリフがはいってイエロー&レッドライトのなか盛り上がって。ラストはピアノリフがしっとりと静かにながれ、そして♪ダーン!って衝撃的にFin。

 「ありがとうございます」って麗奈さん。「古い曲が続きますが、ちょっと懐かしい曲を」って。「なんか曲の思い出とかない?」って麗奈さん、メンバーの皆さんに振って。すると小林さんが。次の曲は、とあるコンテストに応募したことがあるそうですが、残念ながら落選だったとか。

 3曲目は「宛名の無い手紙」。フロアタムロールからミドルテンポでギターのヘヴィリフがはいって、ギターとシンセが哀愁ただようメロディをのびやかに奏で、ピアノのしっとりとしたリフからヴォーカルが静かにメロウに歌い、パワフルなドラムがはいって、ヴォーカルがのびやかに力強く歌って、ドラマティックに展開し、オレンジライトのなか、ギターがエモーショナルなソロを。その後、静かになってヴォーカルがしっとりと歌い、パワフルなリズムがはいって、力強くドラマティックに。さらにのびやかにスキャットを。中盤では薄暗いなか、ギターのアルペジオリフからヴォーカルがしっとりと歌い、それがレッドライトのなか、力強くなっていって。そしてイエローライトのなか、ダイナミックなリフが壮大にながれ、アップテンポのノリノリモードになってパワフルにブレイクをキメ、ギターとキーボードがライトが点滅するなか、ユニゾンでスリリングに。そこからギターのテクニカルなソロが。終盤ではダイナミックなブレイクからゆったりと壮大に。そしてヴォーカルが力強くドラマティックに歌い、ラストはドラムが叩きまくって劇的にFin。

 「ありがとうございます」って麗奈さん。ここで皆さんの衣装の話になって「この統一感のなさ」って麗奈さん、爆笑!「これでも着替えてるんですよ」って爆笑!そうそう、小林さんのタイガースユニフォームの背中のサインは平田二軍監督のサインなんだそうで。小林さんは後ろを向きますが、ベースのストラップでサインが隠れて見えないっす。

 4曲目は「深海に咲く花」。カウントからダイナミックなリフがはいって、ライトが点滅するなか、アップテンポでリズミカルにダイナミックにはじまって、ミドルテンポのリズミカルなリフとアップテンポのノリノリのユニゾンリフが交互に展開し、ブレイクからギターフィル・キーボードフィル・ベースフィルがスリリングに。そしてアップテンポのノリノリモードでギターとオルガンのリズミカルなリフが。その後一旦止まってから薄暗いブルーライトのなか、ピアノのしっとりとしたリフからフルートがのびやかに奏で、ドラムがリムを叩いてリズムを刻み、しっとりとしたヴォーカルがはいって、グリーンライトのなか、力強く歌い上げて盛り上がって、ヘヴィでダークなリフがダイナミックに。中盤ではピアノのリズミカルなリフからヴォーカルがしっとりと語りや歌を。そしてアップテンポのパワフルなドラムがはいってヴォーカルが力強いロングスクリーミングを。その後、ダイナミックなブレイクリフからライトが点滅するなか、ギターがステージ前でテクニカルなギターソロを。続いてキーボードもテクニカルなソロを。さらにギターとキーボードがリズミカルにハモって、スリリングなブレイクをキメて。終盤では一旦止まってから暗いなか、ギターのゆったりとしたアルペリフからフルートがしっとりと奏で、イエロー&ブルーライトのなか、浮遊感のあるのびやかでほのぼのした雰囲気になって、ウインドベルが綺麗に響き、ヴォーカルがスキャットをのびやかに奏で、ドラマティックに盛り上がって。ラストはピアノの力強いリズミカルなリフからギターが弾きまくり、ドラムが叩きまくって劇的にFin。

 「ありがとうございます」って麗奈さん。ここで村上さんがMCを。「今日はどうもありがとうございます」って大拍手!そして高津さんに御礼の言葉を述べられて「共演できて感激でした」って。かつては村上さん・麗奈さん・小林さんは、<水鏡>の阿南さんと神山さんとプログレバンド<PEDIMENT>をやっておられましたが、そもそも<PEDIMENT>は、高津さんのおられた<セレナーデ>の「回帰」をやるために集まったのだそうで<セレナーデ>がなかったら「このメンバーは集まらなかった。高津さんは恩人です。感謝しています」って大拍手!

 本編最後となる5曲目は「エンジェル」。暗いステージのなか、スペーシーなシンセサウンドがながれ、そこにギター・ドラム・ベース・フルートがはいってレッドライトのなか、フリーインプロを展開。その後ミドルテンポのパワフルなドラムがはいって、ギターとキーボードがダークリフを。そして一旦止まってからピアノのしっとりとしたリフにのってヴォーカルがはいって、ベースとギターのアルペジオリフもはいって、徐々に盛り上がっていってヴォーカルが力強く歌い上げ、ダイナミックなリフが。その後一旦止まってからメロトロン風サウンドが響き、しっとりとしたヴォーカルがはいって歌い上げて、イエロー&オレンジライトのなか、ドラマティックに盛り上がって。中盤ではギターの軽快で明るく爽やかなカッティングリフがリズミカルにながれ、浮遊感のなか、フルートのリズミカルで爽やかなソロ、続いてキーボードのテクニカルなソロが。そしてキーボードとフルートがユニゾンでリズミカルに奏で、ギターがハモって。その後再びギターとキーボードのダークリフがはいってミドルテンポでダイナミックに。終盤では一旦止まってから、薄暗いなか、ギターのアルペリフからしっとりとしたヴォーカルがはいってスキャットをいれて盛り上がっていって。そしてギターとキーボードがのびやかに奏で、そこからギターがステージ前でテクニカルなソロを。さらにキーボードとギターが綺麗にハモって、ドラムも叩きまくって盛り上げて。その後フルートがのびやかに力強く奏で、盛大なフィナーレへ。村上さんがなにかおっしゃっていますが、残念ながらマイクオフで聞こえず。おそらくメンバー紹介かな。

 曲が終わると大拍手大歓声!「ありがとうございました」って麗奈さん。大拍手はアンコールを求める手拍子になって鳴り響いて。「はい!ありがとうございます」って村上さん。

 オーラス6曲目は「夢追い人の旅立ちに」。オレンジライトのなか、ギターのアルペジオの爽やかでリズミカルなリフからシンセののびやかな音色がたおやかにながれ、ハイハットのリズムからパワフルなドラムがはいってアップテンポの疾走モードになって、ライトが点滅するなかノリノリでギターのヘヴィリフとオルガンのリズミカルなリフが。それが止まってゆったりとしたリフがながれるなか、しっとりとした美しいヴォーカルがはいってたおやかに。そしてミドルテンポのリズムがはいってダイナミックなリフから、イエロー&オレンジライトのなか、ヴォーカルがゆったりと雄大に、ドラマティックに歌い上げて。その後、薄暗いなか、ギターのアップテンポのテクニカルなリフから、メロトロン風サウンドがゆったりと響き、シンバルロールからパワフルなツーバスドコドコのリズムにのって、ヘヴィリフや、テクニカルなリフやユニゾンも。中盤ではオルガンのテクニカルなソロ、続いてダイナミックなブレイクリフをはさんで、ギターのテクニカルなソロ、さらにギターとキーボードがスリリングにトリルをハモって。終盤では、イエロー&オレンジライトのなか、ゆったりとドラマティックに歌い上げて。そしてパワフルなドコドコドラムからギターとオルガンの激しいリフにのってレッドライトが点滅するなか、早口ヴォーカルがはいって、それが突然止まってFin。

 曲が終わると大拍手大歓声!「ありがとうございます。キーボード、SUM!ベース、尊也!ドラムス、つっしー!ヴォーカル&フルート、麗奈!」って村上さん。おのおのに大拍手!そして「ギター、村上!」って麗奈さん。ここである女性のお客様が麗奈さんに花束を。「また会いましょう!どうもありがとうございました!」って村上さん。「最後に一言」ってSUMさんが挨拶を。なんと<新●月>のあるメンバーの方が来場されていたそうで。「知ってたら歌えなかった」って麗奈さん。これにてライブ終了です。時計を見ると21時20分。約70分の素敵なライブでした。

 今回もつっしーさんの2バスフル装備の巨大要塞セットでのドラミング、凄い迫力でしたね。たまに他の音が聞こえなくなるくらいに。そして繊細かつ美しくテクニカルなSUMさんのキーボードも、力強くタイトな小林さんのベースも、ヘヴィに綺麗に響くテクニカルかつメロウなギターもかっこよかったし、その美貌と美しく、時に囁くように静かに、ときに大音量に負けない力強い麗奈さんの歌声に感動でした。美しくパワフルかつダイナミックにドラマティックに聴かせてくれた素敵なライブでした。次回のライブが決まるのを楽しみにしています。