かの英国Renaissanceの歌姫Annie Haslamさんを彷彿させる、とっても美しく澄んだ歌声の女性ヴォーカリスト、故<蝋山陽子さん>。Vermilion Sandsやθ-thateで活躍されるも、2004年8月に病により天国へ旅立たれてしまったんですよね。自分は蝋山さんが参加されたアルバムは前述のバンドの2枚だけかと思っていたんですけど、某プログレ系サイトに蝋山さんのソロアルバムが紹介されていて超ビックリ!全然知らなかったもので、見た瞬間に思わず声を上げてしまいました。で、すぐに通販サイトや某オクなどを探してみるものの全然見つからず。1990年に発表されたアルバムですし、おそらく初回プレスもそう多くはなかったのでしょうから、手に入れるのはもう無理なのかなぁ~ってほとんどあきらめていました。今年の初めくらいだったかな?某オクに出品されているのを見たんですけど“福沢さん”1枚くらいだったので貧乏な自分はちょっとためらってました。しかし最近になって超ラッキーなことに偶然手ごろなお値段で手に入れることが出来たんです。
<蝋山陽子さん>のソロアルバム「SUNNY DAYS」。自然豊かな美しい高原のお花がいっぱい咲き誇る野原を散策されている蝋山さんのお写真のジャケット、ほんと素敵!澄んだ清清しい空気とお花の香りが伝わってくるかのようです。このアルバムでは蝋山さんがヴォーカル以外にもキーボードやギターやフルート、さらにコンピュータープログラミングも手がけておられます。そして<的場ひさしさん>がギター・ベース・ヴォ-カルで、<佐藤俊樹さん>がギターで参加されています。
アルバム1曲目は「Sunny Days」。ゆったりとしたアコースティックギターのリフからほのぼのとした感じではじまって、澄んだ美しい歌声が心地よくながれて。心休まる素敵な歌ですね。しみじみと聴き入ってしまいます。サビではドラムがパワフルになり、厚いコーラスがドラマティックに展開して。間奏ではヴァイオリン風サウンドの伸びやかな音色がしっとりとながれて。ピアノのリフレインもとっても綺麗です。
2曲目は「Edom o’Gordon」。ピアノのゆったりとした叙情的な雰囲気からはじまって、クリスタルなグロッケン風のサウンドが響き、そしてピアノリフをバックにしっとりとした美しいヴォーカルがはいって。その後ドラムもはいってヴァイオリン風の伸びやかな音色もたおやかにながれます。中盤からは力強くなって、ヴァイオリン風サウンドのキーボードソロがパワフルに奏でられ盛り上がっていき、終盤ではSax風サウンドのエモーショナルなソロやオルガンサウンドのソロも。 3曲目は「Morning Way」。小鳥のさえずりと小川のせせらぎの音が清清しくながれ、そしてアコースティックギターのリフがゆったりとながれ、そこにトランペット風サウンドが印象的なフレーズを。まるで新緑の爽やかな森をお散歩しているかのような心地よさのインスト曲ですね。
4曲目は「Love Is Here」。ミドルテンポのパワフルなドラムからはじまって、フルートの素朴な音色が響き、そしてアコースティックギターのリフをバックにしっとりとしたヴォーカルがゆったりとながれて。その後フルートのしっとりとしたフレーズがながれ、中盤からはミドルテンポのパワフルなリズムがはいって綺麗なコーラスが。そしてピアノリフをバックに力強く美しいヴォーカルが雄大にながれて。広大な景色が目に浮かぶような感じで、ゆったりとほのぼのと心休まる曲調です。ラストはフルートの音色がしっとりとながれてFin。
5曲目は「The Blacksmith」。コーラスから静かにはじまって、そして一転パワフルなドラムがはいって、ヴァイオリン風サウンドのリフからミドルテンポで力強いヴォーカルが。アンデスミュージックのような雰囲気の曲調ですね。中盤からは男性ヴォーカルもはいって、その後リコーダーの素朴な音色のソロがヴァイオリン風サウンドのリフをバックにながれて。終盤にはアカペラのゆったりとしたヴォーカルソロも。
6曲目は「The Bird」。小鳥のさえずりから、ゆったりとほのぼのとしたサウンドが響き、それが徐々に力強くなって、ミドルテンポのドラムをバックにしっとりとおだやかなヴォーカルが。中盤ではフルートのしっとりとしたソロがゆったりとながれ、その後美しいヴォーカルが。心に染入りますねぇ。
7曲目は「The Drowned」。寄せては返す波の音からはじまって、力強くも美しいヴォーカルがゆったりとながれて。そしてシンバルロールが力強く響き、ミドルテンポでパワフルなドラムがはいってダークな感じのリフが。中盤ではクリスタルな音色のキーボードリフ、そしてお琴のような音色のリフも。どことなくアンビエント風の曲調ですね。ラストは波の音で静かにFin。
8曲目は「Misty Bay」。再び波の音から静かにはじまって、ギターリフが静かにゆったりと。そしてパワフルなドラムからキーボードがリズミカルで楽しいリフを弾き、そして跳ねるようなJAZZ風リズムに。それが一旦止まって、ゆったりとしたギターのカッティングリフが壮大にながれ、そして力強いヴォーカルがゆったりと響きわたって。目の前の世界が広がっていくような感覚ですね。中盤ではアップテンポで明るく楽しいリズミカルなリフと、ミドルテンポで伸びやかなフレーズとピアノの美しいリフが交互に繰り替えされて。その後アルガンのエモーショナルなソロからゆったりとドラマティックなサビへ。そして再び波の音から爽やかなギターリフがほのぼのとした感じでながれ、そこからパワフルなドラムがはいって壮大なオーケストラサウンドが響き、力強いヴォーカルがはいって盛り上がっていき、ドラマティックな展開に。終盤ではパワフルなドラムをバックにキーボードのリズミカルなソロが。そして軽快なJAZZ風リズムになって、ラストは波の音で静かにFin。
てっきりフォーク調の素朴で静かな曲ばかりなのかと思いきや、しっとりと美しい曲が多いなかでもプログレ風のドラマティックでパワフルな曲もあってたっぷりと楽しめますね。なによりも蝋山さんの澄んだ美しい歌声を様々な曲調で、時に繊細に美しく、時に太く力強いヴォーカルを存分に堪能できて嬉しいっす。
とにもかくにも、蝋山さんが今現在この世にいらっしゃらないというのが残念でなりません。謹んでご冥福をお祈りいたします。
<蝋山陽子さん>のソロアルバム「SUNNY DAYS」。自然豊かな美しい高原のお花がいっぱい咲き誇る野原を散策されている蝋山さんのお写真のジャケット、ほんと素敵!澄んだ清清しい空気とお花の香りが伝わってくるかのようです。このアルバムでは蝋山さんがヴォーカル以外にもキーボードやギターやフルート、さらにコンピュータープログラミングも手がけておられます。そして<的場ひさしさん>がギター・ベース・ヴォ-カルで、<佐藤俊樹さん>がギターで参加されています。
アルバム1曲目は「Sunny Days」。ゆったりとしたアコースティックギターのリフからほのぼのとした感じではじまって、澄んだ美しい歌声が心地よくながれて。心休まる素敵な歌ですね。しみじみと聴き入ってしまいます。サビではドラムがパワフルになり、厚いコーラスがドラマティックに展開して。間奏ではヴァイオリン風サウンドの伸びやかな音色がしっとりとながれて。ピアノのリフレインもとっても綺麗です。
2曲目は「Edom o’Gordon」。ピアノのゆったりとした叙情的な雰囲気からはじまって、クリスタルなグロッケン風のサウンドが響き、そしてピアノリフをバックにしっとりとした美しいヴォーカルがはいって。その後ドラムもはいってヴァイオリン風の伸びやかな音色もたおやかにながれます。中盤からは力強くなって、ヴァイオリン風サウンドのキーボードソロがパワフルに奏でられ盛り上がっていき、終盤ではSax風サウンドのエモーショナルなソロやオルガンサウンドのソロも。 3曲目は「Morning Way」。小鳥のさえずりと小川のせせらぎの音が清清しくながれ、そしてアコースティックギターのリフがゆったりとながれ、そこにトランペット風サウンドが印象的なフレーズを。まるで新緑の爽やかな森をお散歩しているかのような心地よさのインスト曲ですね。
4曲目は「Love Is Here」。ミドルテンポのパワフルなドラムからはじまって、フルートの素朴な音色が響き、そしてアコースティックギターのリフをバックにしっとりとしたヴォーカルがゆったりとながれて。その後フルートのしっとりとしたフレーズがながれ、中盤からはミドルテンポのパワフルなリズムがはいって綺麗なコーラスが。そしてピアノリフをバックに力強く美しいヴォーカルが雄大にながれて。広大な景色が目に浮かぶような感じで、ゆったりとほのぼのと心休まる曲調です。ラストはフルートの音色がしっとりとながれてFin。
5曲目は「The Blacksmith」。コーラスから静かにはじまって、そして一転パワフルなドラムがはいって、ヴァイオリン風サウンドのリフからミドルテンポで力強いヴォーカルが。アンデスミュージックのような雰囲気の曲調ですね。中盤からは男性ヴォーカルもはいって、その後リコーダーの素朴な音色のソロがヴァイオリン風サウンドのリフをバックにながれて。終盤にはアカペラのゆったりとしたヴォーカルソロも。
6曲目は「The Bird」。小鳥のさえずりから、ゆったりとほのぼのとしたサウンドが響き、それが徐々に力強くなって、ミドルテンポのドラムをバックにしっとりとおだやかなヴォーカルが。中盤ではフルートのしっとりとしたソロがゆったりとながれ、その後美しいヴォーカルが。心に染入りますねぇ。
7曲目は「The Drowned」。寄せては返す波の音からはじまって、力強くも美しいヴォーカルがゆったりとながれて。そしてシンバルロールが力強く響き、ミドルテンポでパワフルなドラムがはいってダークな感じのリフが。中盤ではクリスタルな音色のキーボードリフ、そしてお琴のような音色のリフも。どことなくアンビエント風の曲調ですね。ラストは波の音で静かにFin。
8曲目は「Misty Bay」。再び波の音から静かにはじまって、ギターリフが静かにゆったりと。そしてパワフルなドラムからキーボードがリズミカルで楽しいリフを弾き、そして跳ねるようなJAZZ風リズムに。それが一旦止まって、ゆったりとしたギターのカッティングリフが壮大にながれ、そして力強いヴォーカルがゆったりと響きわたって。目の前の世界が広がっていくような感覚ですね。中盤ではアップテンポで明るく楽しいリズミカルなリフと、ミドルテンポで伸びやかなフレーズとピアノの美しいリフが交互に繰り替えされて。その後アルガンのエモーショナルなソロからゆったりとドラマティックなサビへ。そして再び波の音から爽やかなギターリフがほのぼのとした感じでながれ、そこからパワフルなドラムがはいって壮大なオーケストラサウンドが響き、力強いヴォーカルがはいって盛り上がっていき、ドラマティックな展開に。終盤ではパワフルなドラムをバックにキーボードのリズミカルなソロが。そして軽快なJAZZ風リズムになって、ラストは波の音で静かにFin。
てっきりフォーク調の素朴で静かな曲ばかりなのかと思いきや、しっとりと美しい曲が多いなかでもプログレ風のドラマティックでパワフルな曲もあってたっぷりと楽しめますね。なによりも蝋山さんの澄んだ美しい歌声を様々な曲調で、時に繊細に美しく、時に太く力強いヴォーカルを存分に堪能できて嬉しいっす。
とにもかくにも、蝋山さんが今現在この世にいらっしゃらないというのが残念でなりません。謹んでご冥福をお祈りいたします。