知的障害者・精神障害者について考えよう

知的障害者施設、作業所やA型B型事業所の経験からの投稿にて、この業界に対する世間の理解を深めていきたいと思います。

お茶が大好き・・・?

2008年10月25日 | Weblog
施設内では、利用者の方々の水分補給はどうされているのでしょう?


普通、仕事していて、また日常生活で喉が渇いたときは、冷蔵庫からペットボトルや沸かしてあったお茶を飲んだりしますね。最近は、いろいろなイオン水とか、スーパーマーケット等では、自由に持ち帰れる水もあります。

中には、自宅に専用の浄水器を付けて、常時飲めるようにされている方もいるようです。


では、施設内で生活される利用者さんは、喉が渇いたときにどうすれば・・・?


まずは、水道の水?・・・でも衛生上問題もあります。(浄水施設がしっかりしている自治体ならば、大丈夫・・?)

じゃあ、お茶を・・・・といっても、常時お茶を飲めるように準備が必要ですね。ヤカンや給茶器や給水器を設置しておけば、自由に飲めます。



でも、その管理はしっかり出来るのかな?・・・というと、なかなか怪しい気がします。

そうです。

自由に飲めるということは、一人で飲み干すこともあり、その水やお茶で遊ぶことも出来ます。ここが一般との違いでもありますね。また衛生上の問題も生じてきます。



私のところの施設では、基本的に給茶器を設置して、自由に飲めるようにしています。一番、皆さんの集まる娯楽室の一部に設置しています。

よく見える部分なので、常に誰が飲んでいるのか?またお茶の減り具合も、よく分かるようになっています。コップも常時数個用意されていて、毎食後に消毒交換しています。



ところが・・・・

やっぱり思ったとおり、注意していないと、給茶器にべったり張り付いて、ずっと飲み続けている人がいたり、周辺にお茶をこぼして、廊下を水浸しにしたり、中には給茶器の中に手を入れてかき回す人・・・・等々、様々です。

まあ、予想はされることなんですが・・・


「自由に飲めること」、と同時に「健康上の管理」も必要です。(当然、口に入るものですから「衛生上の管理」も同様です)



利用者の方の行動にも、このあたりでの注意も必要になります。


お茶が(水もですが)好きな人は、結構特定の方で、またこだわりもある方が多く、「あっ、お茶を飲みに来られたなあ・・」と分かったら、職員も注意して見るようにします。

投薬されている方は、特に副作用で喉の渇きを感じる方も多いようです。当然、そういう方は、給茶器に来られる回数も多くなります。
ただ、「お茶」にこだわっている方は、まだしも、飲みすぎて注意されると、今度は水道水を(職員の目の届かないところで)飲んでいることもあるようです。



先日も就寝時間を過ぎてから(布団に入られていたのに)、突然、喉の渇きを感じたのか?居室から走ってきて、給茶器に突進・・・でも、もうお茶はない・・・(就寝時間を過ぎると、給茶器を清掃します)・・パニックです。

静かな廊下に大声が響きます。


この方はお茶に固執されていて、水ではダメなようで、このときもしかたなく水を飲んで頂いたんですが・・・、それでは満足できずに、しばらくこのパニック状態が続きました。でも、いつの間にか諦めていただいたようで・・・・


もう少し遅い時間でも、飲めるようにしたいとは思うのですが・・・



「お茶」については、よく会議でも検討課題になります。



皆さんはどうされていますか?


ちなみに、私のところの施設では、毎食事時やおやつ時、休憩時等に、こちら側からお茶(夏場はアルカリイオン水等)を提供しています。


あっ!今度は自分のコップを持って、お茶を飲みに来られた人がいます。
「ごめんなさい。まだ沸かしているところなんです」
「・・・・・」
「ごめんね」
「・・・・・」
諦めて、戻られました。

また沸いたら来て下さい。
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1 コメント

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はじめまして (ゆうか)
2008-10-28 21:58:17
昨日から 入所施設に働くことになり
とても 覚える事かあって 自分には勤まるのか
不安なんですが 先輩に質問させてください。
仕事覚えるこつとか 上手く他の職員さんとどうしたらいいでしょうか?
わからない事だらけで てんぱっています
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