「ただいまぁ……」
誰もいない自宅に挨拶し、俺は部屋へとなだれ込むように入った。
俺の仕事は夜勤で、帰りは今くらいの早朝になる。
晩飯は職場で、朝飯は上司や同僚と食事処で食べるので、家でやることは衣食住の住だけになっている有様だ。
最近の楽しみはと言えば、眠ること。
ここ一週間ほど、寝るたびに毎日夢を見るのだが、その内容が若い女性の後ろを付け回すというもの。
毎回同じ人を追い掛けていて、運がいい時にはトイレの中にまで付いていくのだ。
その夢が見たいがために、俺は帰り着くと布団へ直行する。
ふぁぁ……そんじゃ、おやすみ……
ん……またあの女性だ。
さてさて、今回は何をするのかなぁ。
なんだ? 変な建物に入っていくぞ?
入り口に看板があったが、視界がぼんやりとしてて読み取れなかった。
う……嫌な匂いがする……アロマだろうか……?
気付くと、女性の向かい側に妙な装束を身に纏ったおばさんが座っていた。
「あなたには――がついています」
そのおばさんが何か喋ったが、よく聞き取れなかった。
と、突然念仏ともお経とも分からない言葉を唱えはじめた。
あれ、何か急に意識が……
誰もいない自宅に挨拶し、俺は部屋へとなだれ込むように入った。
俺の仕事は夜勤で、帰りは今くらいの早朝になる。
晩飯は職場で、朝飯は上司や同僚と食事処で食べるので、家でやることは衣食住の住だけになっている有様だ。
最近の楽しみはと言えば、眠ること。
ここ一週間ほど、寝るたびに毎日夢を見るのだが、その内容が若い女性の後ろを付け回すというもの。
毎回同じ人を追い掛けていて、運がいい時にはトイレの中にまで付いていくのだ。
その夢が見たいがために、俺は帰り着くと布団へ直行する。
ふぁぁ……そんじゃ、おやすみ……
ん……またあの女性だ。
さてさて、今回は何をするのかなぁ。
なんだ? 変な建物に入っていくぞ?
入り口に看板があったが、視界がぼんやりとしてて読み取れなかった。
う……嫌な匂いがする……アロマだろうか……?
気付くと、女性の向かい側に妙な装束を身に纏ったおばさんが座っていた。
「あなたには――がついています」
そのおばさんが何か喋ったが、よく聞き取れなかった。
と、突然念仏ともお経とも分からない言葉を唱えはじめた。
あれ、何か急に意識が……