しっとう?岩田亜矢那

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意味がわかると怖い話2318 「赤いランプ」

2016年10月08日 10時05分03秒 | 意味がわかると怖いコピペ
通勤途中に踏切がある。

この踏切は特急列車が通過するのだが、人身事故や、車が侵入する電車との衝突事故等が後を絶たないという。

これまでに人身事故や、事故で亡くなった人数分の花が、踏切の傍らに手向けられていた。

その踏切を毎日越えなければならないことに、俺は憂鬱を感じていた。


ある日、仕事が終わらず帰宅が深夜まで長引いてしまった。

普段は夜の8時には仕事が終わり、比較的明るい道路もこの日は薄暗く、少し気味が悪かった。

例の踏切で、信号待ちに捕まった。

『かんかんかんかん…』

踏切特有の警戒音が規則的に鳴り響く。

俺の運転する車の前には、先を走っていた車が停車していた。


『かんかんかんかん…』

突然、前に止まっていた車がゆっくりと動き出した。
俺は焦った。

しかし、前の車は止まることをせず、ゆっくり動き出し、ついには踏切の遮断機を押し退けて線路内へと入っていってしまったのだ。

俺は助けに行くことも出来ず、クラクションだけを鳴らし続けた。

が、それも虚しく、前の車は警笛を鳴らし続ける右からやってきた特急列車と衝突し、そのまま数十メートル押され、そこで列車は停車した。

けたたましい衝突音と、ステンレスの破壊される音が耳に残る。


辺りからは人だかりが増えてきており、野次馬が出来上がっていた。


しばらくして警察がやってきた。

事故当時の状況を俺に聞いてきた。


状況を説明し終え、帰宅の許可が出たので、俺はそのまま自宅へ向け車を走らせた。


先程の光景が脳裏に浮かぶ。


あ………


俺は、赤い2つのランプが点灯し続けていたことを、思い出した。


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