しっとう?岩田亜矢那

神戸で活躍するタレント「あやにゃ」こと岩田亜矢那さんを勝手に応援する非公認ファンサイトですか?

平田財務副大臣が株売却で引責辞任

2009年03月26日 22時07分26秒 | 社会問題
「市場集中主義」の頃の元証券マンとしては
上場株の市場外取引自体に違和感を感じると言うのに
それを財務副大臣が、しかも時価の倍近くの値段で売却するとは、
もう口があんぐりである。
てか「大臣規範」とか言う以前も問題、
本来インサイダーの総本山の財務省関係者は「株の売買の完全禁止」すべき。

今回はそんなレベルの問題でさえない。
不当に高い値段で、市場外売却
即ち、時価の倍以上の価格で、損を覚悟で「買う」馬鹿者がいる!
と思ったら、買い手企業の「ゼロシステム」もこのおっさんのオーナー企業
売却した株式「チヨダウーテ」のこのおっさんの父親が創業した会社。
???何がしたいんだ?
利益の付け替えか?
政治資金を株売却益という形でゼロシステムから捻出したんか?

「閣僚在任中の株取引の自粛を求めた「大臣規範」に抵触した責任を取って辞任」
で話を済ますのではなく、
この株式売買の「目的」を説明頂きたい。

「架空通貨」 池井戸潤 講談社文庫

2009年03月26日 13時07分49秒 | 読書感想文
地方の企業城下町に流通する
その企業が発行する「振興券」
私企業が発行する「振興券」が、まるで通貨のように
「円」以上の力をもって、人や企業、銀行までも支配していく。

まるで「Edy」や「地域振興券」、
いや「円天」さえ連想させる、
私企業の裏付けの無い「私幣」が
横暴、圧力によって無理やり一地域で流通させられたら、

ここまでの発想は非常に面白く、思わず一気に読んでしまった。
しかし、その後の展開がありきたり
ちょっとした経済小説ファンなら、すぐ思いつくようなストーリー。
最後にこの「田神札」が伏線になって、とも期待したが、
どんでん返しも無く、ふつーに終わった。
前半が余りに秀逸なだけに、つくづく残念。

「M1」から改題しているのだが
マネーサプライの一種を表す、元の題の方が良かった気も。
この作者の他の作品に期待!