社会科学上の不満

政治・経済上の不満のハケ口(左翼出入り禁止)
外交と防衛、歴史と現状についての不満のハケ口。(観念論の方は出入り禁止)

尖閣問題の余波

2010-11-22 00:03:13 | 外交と防衛

 国土交通省に入った連絡によると、20日午後0時10分(現地時間20日午前8時10分)ごろ、インド洋沖をシンガポールに向けて航行していた日本郵船(東京)のコンテナ船「NYK ALTAIR」(パナマ船籍、10万5644トン)に不審な小型船が接近、コンテナ船に向けて発砲した。(産経新聞)

 単純な海賊で犠牲者も出ていないし被害もたいしたことがないようだからそれ程問題ではないが、「日本を襲っても反撃がない。安全である」と言うことでの犯行であれば大いに問題である。日本船が襲われるのが今年で13回目だそうだがいずれ日本船は襲っても反撃ができないことが広まるだろう。

 尖閣問題がこのような形で噴出することが予測できなかったとしたのであれば、民主党政権自体「平和ボケ」としか言いようがないのではないか。

 国際社会は以前このblogにも記載したがヤクザの世界に似ている。弱みを見せれば寄ってたかって食い物にする。訪問販売のサギが被害者の名簿を売買し寄ってたかって同じ被害者から掠め取る姿と似ているのである。

 平和ボケの方々には理解できない姿である。民主党の尖閣問題は予想以上に日本を窮地に追い込んでいるようだ。

 そもそも海軍の存在意義は、戦闘行為、砲艦外交、海上の治安維持の3つである。それを平和ボケの方々は戦闘行為のみ取り上げる。海上の治安維持は海軍の最も日常的な業務の一つである。その軍事力が行使できない張子のトラと相手(国家や犯罪集団)が思い込めば、次は実力行為しかその権威を回復することはできない。

 北朝鮮からの密輸がおとなしくなったのも海上保安庁が不審船を撃沈したからだ。強行手段をとらせる以外ないところまで、この尖閣問題は日本を追い込んだということだ。

コメント
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