MiG-29ウクライナ軍のMiG-29戦闘機(2020年7月、ウクライナ・リヴィウ上空) Maksym Pasternak-Shutterstock
ウクライナ軍の戦闘機が、ロシア西部ベルゴロド州にあるロシア連邦保安庁(FSB)の拠点を空爆し、複数の情報将校を殺害したと報じられている。
ウクライナ空軍と関連のあるテレグラムチャンネル「ソニアシュニク(Soniashnyk)」は、この攻撃は、フランス製のAASM(空対地モジュラー兵器)ハンマー精密誘導爆弾を搭載したMiG-29戦闘機によって実行されたと述べている。
X(旧ツイッター)上のオープンソース・インテリジェンス(OSINT)のアナリストたちは、標的となった建物がFSBに関連する施設であることを確認している。
本誌はロシアおよびウクライナの当局に電子メールでコメントを求めている。
今回の攻撃は、2022年2月にウラジーミル・プーチン大統領が始めたこの戦争の中でも大きな転換点になるとみられる。
ウクライナはこれまでにロシア国内の弾薬庫や後方支援の拠点、空軍基地といった軍事施設を標的としてきたが、今回のベルゴロド州グロトボの基地への攻撃は、FSBに関連する施設に対する初めての攻撃とみられる。
ソニアシュニクは、ベルゴロド州のウクライナ国境付近にあるFSBの拠点が、フランス製のAASMハンマー精密誘導爆弾2発で攻撃されたと報じている。
同チャンネルが共有した動画は未検証ではあるが、攻撃の瞬間を捉えている。ドローンで撮影されたこの映像には、爆弾が建物に直撃し、煙が巻き上がる様子が映っている。
<攻撃の狙いは?>
動画のキャプションには、「最初の警告を無視した結果だ──コサックたちは再び話をしに行くことになる」と記されている。
「ウクライナ空軍は全方面で作戦を継続しており、MiG-29がFSBの将校たちを含む敵勢力を破壊している」
ウクライナ軍はドローン基地、管制センターといったロシアの軍事目標を攻撃するために、これまでにもAASM爆弾を広く使用してきた。
AASMはフランスのサフラン・エレクトロニクス&ディフェンス(Safran Electronics & Defense)が設計した空対地兵器で、深部攻撃と近接航空支援任務(地上部隊への航空支援任務)の両方に対応している。
今回の攻撃は、ウクライナ軍がベルゴロド州のデミドフカ村を掌握したと報じられてから数週間後に行われた。同地域ではまた、ウクライナの長距離ミサイル「HIMARS」によってロシア軍のヘリコプター4機が破壊された。
フィンランドに拠点を置く「ブラック・バード・グループ(Black Bird Group)」の軍事アナリスト、エミール・カステヘルミは以前、本誌の取材に対し、ウクライナ軍がデミドフカ以外で目立った進展を見せている兆候はないと述べている。今回の展開も領土奪取ではなく、ロシア軍の戦力を拘束する「牽制行動」とみられている。
サフラン・エレクトロニクス&ディフェンスはビジネス・インサイダーに対し、2025年はAASMハンマー精密誘導爆弾の生産を大幅に増強すると述べているが、ウクライナにどれだけ供給されるかは不明だ。
(翻訳:ガリレオ)
FSBの拠点を空爆したそうだ、FSBは旧KGBの事でありスパイの拠点だ。
その頃日本では中国のスパイの拠点を指を咥えて見ているだけ。スパイ防止法が無いならば、旅券法違反や外為法違反や微罪でも片っ端から逮捕、強制送還すれば現在の様な舐めた態度は取れなくなるぞ!
金大中氏事件後で厳しくした外国人への対応が最近では機能しているか心配である。
高速道路を逆走する様な外国人は懲役後即強制送還すべきだ。
被害の賠償はその国へのODA相殺を前提に話を進めるベキだ。帰国後その国から何らかのペナルティなど日本には関係ない。
甘々な対応しかしてこなかった日本政府や強硬手段に反対して来たマスゴミに問題がある。
「戦争開始時から攻撃に距離の制限をしていなければウクライナはここまで被害が出ずに済んだ可能性があった。
明らかに西側諸国の判断ミス。
最初から制限なしで武器供与していれば、ロシアも安易に攻撃してくることはなかったと思う。
ロシアは、西側がウクライナに長距離ミサイル等を提供しないと知っていたからこそ、ロシアは安心してウクライナへ攻撃して来たのだと思う。
これからウクライナは挽回できるのだろうか?」との書込みが秀逸。
「この記事には幾つか重要な事柄が隠されている。
一点は、ロシアの防空体制が無いか無力化されており、少なくとも2機の航空機(監視ドローンとMiG29)がロシア領空に侵入している事。
もう一点はロシアの情報機関の建物の位置をどの様に特定したかだろう。
ウクライナのみの情報収集能力では到底手に入れられないだろう。
独自のスパイ衛星も無く、ロシア国内の協力者がいた訳ではないだろう。
米軍は開戦当初から隣国ルーマニア等に情報収集機をほぼ24時間体制で飛ばして無線傍受等を行っていた、衛星画像や軍事拠点の位置情報も提供していただろう。
今回の作戦の情報も西側提供の公算が強いと思う。」との書込みに座布団3枚。
露の防空網は穴だらけと言う事か?