物事にはタイミングがある。お笑いの「間」とか言うのもタイミングである。政治の世界、特に外交交渉ではこのタイミングが大きなファクターでもある。尖閣問題のビデオ公開がこの良い事例である。騒ぎが収まりかけている現段階でのビデオ公開は、また騒ぎを再燃させる可能性が高い。要は事件発生後直に公開しなかったことの瑕疵である、そのツケを今清算しているのである菅政権にとって予想以上の利息を上乗せされて。菅政権が外交音痴であったことの証明である。このようなビデオ公開は真っ先に行うべきものである。コップの中の紛争を泳ぐのは上手くても国際社会では、まして紛争には全くの無能であったことを曝け出してしまった。「裁判の証拠の品だから公開は・・・」と言う言い訳はコップの中でも通用しないようだ。そう言うのなら直ちに新しい法律を作成し「外交問題に関する裁判の証拠品は開示できる」ようにすべきではないか。このような法案が提出されたという情報が入ってこないが、この経過の情報開示も情報戦のイロハではないだろうか。要は「平和ボケ」している連中が主流派の政権と言うことだ。
しかしベトナムと原発で提携できたことは久々に表に出た外交の成果である。外務省の努力のあとが推測される。あの外交音痴の菅総理の下である。これは本当に外交の成果である。もっとマスコミで取り上げるべきであると思うのだが。「是々非々」で対応すると言っていたのはマスコミ自身である。視聴率が取れないニュースや販売部数が伸びない記事は報道しないのか。昔「新聞は公器」と言っていたのはだれだ恥を知れ!