ビデオを流出した海上保安庁の職員の件でテレビは持ちきりである。しかし彼の出した手書きの文章にはそのマスコミ批判のような文面がある。皮肉なものだ。マスコミがそれを自ら伝えることとなった。もっともその件にはコメントを出さないで流しているが。いずれ編集されるだろう。
今後同じような事案はマスコミ経由で発表されるのではなく、インターネット経由で発表されていくであろう。これはマスコミにとっては大きな問題である。テレビ朝日で古館氏が「マスコミはマスコミの責任でそのニュースを吟味し編集し放映するか決めるが、個人でユーチューブ等において放映する場合はその個人に責任が帰す」みたいなことを発言していた。これはおかしい個人に責任が帰すのは当然としても過去にマスコミがその責任を負ったことが極少ないことを棚に上げた発言である特にこのテレビ朝日は。
インターネットでのニュースの発表は瞬時に世界中に発表できる(中国や北朝鮮を除く)がマスコミは編集権という摩訶不思議なフィルターを通しベクトルをかけて報道する。発信者のベクトルだけではないのだ。ここに気づいている多くの方が今後はインターネットに発表と同時にマスコミに情報を提供するようなこととなるのではないか。若しくはインターネットに発表後マスコミ発表という形をとるのではないか。いずれにしろマスコミの自由気儘な編集は困難になっていくと考えられる。