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ブログ 「晴耕雨読 in 神鍋高原」
第229回記事(2015年2月9日(月)配信)・・・・・毎週月曜日配信予定
タイトル ものづくり・工場改善 ムダとり・改善 ③ ムダとりは経営に有効か?
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タイトルの「ムダとりは経営に有効か?」は常に考えていたことです。
この点を疑問にも思われていない方も多いと思いますので説明します。
①今は多品種少量生産の工場が多い。
本などでよく、「この工程はムダな動作が多い。私なら30%は削減できる。」といったコンサルタントの発言が載っています。しかし、品種少量生産の工場では、生産量もしくは生産に消費される工数が一番多い機種を選択しても、その範囲はかなり限定的と考えられます。
また、工程での工数はコストの中の直接労務費・直接材料費・直接経費の中の一つに影響を及ぼすだけです。コストの中には他に間接費もあります。
②「徹底したムダとり」に潜む盲点に気づけ!
上記のタイトルは、間違いだらけのカイゼン活動7大盲点(近江堅一他著:日刊工業新聞社)の第3章のタイトルです。著者は「本章の狙い」の中で以下のように述べています。
・工場には、目で気がつく多くのムダがある。これらの小さなムダをいくらとっても生産性向上には響かない。
・”ムダとり”は目標達成(生産性向上や生産性リードタイム短縮)のための手段であることだ。
・多くの人は、ムダとりが目標で、このムダとりの結果として生産性が向上すると考えている。これはある面の真理に思えるが、ムダとりの正しい考え方ではない。これは盲点なのだ。
ムダとりは手段であって目的ではありません。
今後、各本の書評・アブストラクトの紹介時には、上記のポイントに注意いただきながら読んでいただくとありがたいです。
井上三郎右衛門
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ブログ 「晴耕雨読 in 神鍋高原」
第226回記事(2015年1月12日(月)配信)・・・・・毎週月曜日配信予定
タイトル ものづくり・工場改善 ムダとり・改善② 本のポジショニング
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ここでは、前回リスト化した本の中でムダとりに関係する4冊の本
①ムダ・ムラ・ムリの見つけ方となくし方
西塚宏
日刊工業新聞
②利益を食いつぶす工場現場のムダを駆除する方法
古越淳
セルバ出版
③ムダとりの達人 山田日登志の カイゼン7つの方法
宮坂賢一
日経BP社
④5現主義 ムダ取りの実践
古畑友三
日科技連ポジショニングをしてみたい思います。
を敢えて分かりやすくすると下記のようになると考えます。
内容が基本的か応用的かの軸と、
トヨタ生産方式のムダとりを中心に書かれているか否かの軸、
で分けています。
本を読まれる目的に適した本から読まれたらと思います。
注意点としては、出版年が
西塚:1990年
古畑:1992年
宮坂:2011年
古越:2012年
とかなり古いものと最近のものに分けられます。
そして、出版年が古い本は読みにくいと感じられると思います。
実際に4冊を読み比べてみての感想です。
井上三郎右衛門
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ブログ 「晴耕雨読 in 神鍋高原」
第215回記事(2014年10月27日(月)配信)・・・・・毎週月曜日配信予定
タイトル ものづくり・工場改善 ムダとり・改善 ① 本のリスト
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今回から「ものづくり・工場改善」の中に、「ムダとり・改善」のカテゴリーを作成して、
「ムダとり・改善」の本の紹介をしていきたいと思います。
現在考えている本は以下になります。
①ムダ・ムラ・ムリの見つけ方となくし方
西塚宏
日刊工業新聞
②利益を食いつぶす工場現場のムダを駆除する方法
古越淳
セルバ出版
③ムダとりの達人 山田日登志の カイゼン7つの方法
宮坂賢一
日経BP社
④5現主義 ムダ取りの実践
古畑友三
日科技連
⑤改善のやり方が面白いほど身につく本
東澤文二
中経出版
このカテゴリーのポイントは「ムダ」になります。「ムダ」は、むだと書く人もいれば、無駄と書く人もおられるかも知れません。
そこで、「ムダ」の定義等をしておかないといけませんが、共通的なものは無いようです。
また、「ムダ」の内容については、トヨタ自動車さんでは7つのムダが定義され、これがたいへん有名です。
・造りすぎのムダ
・手持ちのムダ
・運搬のムダ
・加工そのもののムダ
・在庫のムダ
・動作のムダ
・不良・手直しのムダ
また、ムダとりで有名な山田日登志先生は、
・停滞のムダ
・運搬のムダ
・動作のムダ
7つを3つに集約されているようです。
ただ、これらのほとんどは製造工程自体で発生するムダで、製造工程以外でのムダが記載されていないように思います。たとえば、「トヨタの片づけ」(OJTソリューション著)や「5S導入ハンドブック」(西沢和夫著)では以下のムダも記載されています。
・スペースのムダ
・時間のムダ
・間違えるムダ
・取りに行くムダ
・レイアウトのムダ
・取り置きのムダ
・歩行・移動のムダ
・モノ探しのムダ
これらを見ると、間接部門関係のムダまで膨らみそう、「ムダ」の内容も結局、本を書かれた著者により変わると考えたほうがよさそうです。
井上三郎右衛門