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映画「スーパー・チューズデー ~正義を売った日~」アメリカは役者じゃなとい大統領も務まらない?

2012-04-11 09:05:23 | ミニシアター系映画
「スーパー・チューズデー ~正義を売った日~」★★★☆
ライアン・ゴズリング、ジョージ・クルーニー、
フィリップ・シーモア・ホフマン、ポール・ジアマッティ、
マリサ・トメイ、ジェフリー・ライト、
エバン・レイチェル・ウッド、マックス・ミンゲラ出演

ジョージ・クルーニー監督、
101分、2012年3月31日公開
2011,アメリカ,松竹
(原題:The Ides Of March )






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本年度のアカデミー賞で
「ファミリー・ツリー」で残念ながら
主演男優賞を逃した
ジョージ・クルーニーが監督した作品


「アメリカの大統領選挙は
日本の密室主義とは異なり
まずは自分の党の中の代表を決めるが
予備選を勝ち抜いた候補者が
最後に共和党と民主党で戦う、
長期に渡り日本のニュースでも取り上げられ
エンターテイメントめいてさえいる、
その裏側を知るスタッフが製作に加わった作品だ」



マイク・モリス知事(ジョージ・クルーニー)は
民主党の予備選を戦っている、
対立候補のネガティブな面を突く様な
影の部分に力を尽くすことや
スピーチを作るのはスタッフの重要な仕事
候補者の語る理想的な言葉が
なんだか心に響かない。



でもそれは裏側を見てるからで
モリス候補はルックスもよく
ソフトな感じで
大勢の支持者を前にも
ひとりひとりの顔を見ながら話す様は
きっと彼らの心をガッチリ掴む
カリスマ性は感じたからね。


刻々とはじき出される数支持率は
数字のマジックに過ぎないかもしれない
そんなものに一喜一憂するのは
アメリカも日本も変わらない

人の心は確実なものは少なく
スキャンダルひとつで
あっという間に数字は逆転するからだ。


この映画はその候補者が主人公というより
そのスピーチを書くスタッフの
スティーヴン・マイヤーズ(ライアン・ゴズリング)の
野心的な心理状態がスリリングに描かれ
最後は経験の差というか
恐ろしい世界の洗礼を受けることになるが
これだけの経験をすれば
戦う場所を変えれば
彼は今度は違う結果を出せるだろうと感じた。



人はどんな時、自分の道を決めていくのだろう、
知事から大統領を目指す男、
そのブレーンとして良い面を全面に出し
敵候補の足を引っ張るような毎日を過ごす男達、
スタートは同じだったハズなのに
随分と違う役回りをしている、
けれどこの映画の中では
それぞれがそれぞれのやるべきことを熟知し
または学びつつ
毎日を懸命に過ごしている
そのことはやはり素晴らしいことだ。



扱っている内容はスキャンダラスで
どうなっていくんだと気にさせる
巧い造りになっていたが
終わってみて考えたのは
自分の大切な時間を「何に」費やすかということだ

その時はガムシャラで突き進んでいるのだろうが
後で振り返って満足できる時間を過ごしていたか
それに尽きるんじゃないかと。


映画は面白かったが
どこかで見たような内容で新鮮さは無かった、

監督のジョージ・クルーニーは
何か新しい切り口も見せるべきだった。

★100点満点で75点


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ジョージ・クルーニー監督作品
スーパー・チューズデー 正義を売った日(2011)
かけひきは、恋のはじまり(2008)
グッドナイト&グッドラック(2005)
コンフェッション(2002)
 

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