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書籍「海の見える理髪店 /荻原 浩(著) 」良作という感想。

2016-09-13 20:59:21 | 読書の時間
「海の見える理髪店 /荻原 浩(著) 」) ★★★☆集英社 (2016/3/25)
240ページ、1.836円


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第155回直木賞受賞作


「伝えられなかった言葉。
忘れられない後悔。
もしも「あの時」に戻ることができたら…。
母と娘、夫と妻、父と息子。
近くて遠く、永遠のようで
儚い家族の日々を描く物語六編。
誰の人生にも必ず訪れる、
喪失の痛みとその先に灯る小さな光が
胸に染みる家族小説集。」

(Bookデータ HPより)


行きにくそうな場所にある
海の見える理髪店、
そんな場所で髪の毛を切ってもらえたら
その時間はとても気持ちの良い
時間になりそうだ。

その店に最後の予約客がやって来る、
あまり話さない客に
店主が色々話していく、
誰もが知っている、
髪を切ってもらうという行為の過程で
髪もさっぱりするように
二人の間の「何か」の関係性も
すっきりとしていくような読み応え。


オチは途中で分かったけれど
あざとくもなく、
そういうことだったのかと。

どれも驚く様な事件は起きないが
自分達にも「分かる」内容、
しみじみとさせられるが
読みやすいので
大きくここを揺さぶられもしない

物足りないかと言えば
そうでもなく、サラッと読める作品集。


ただこの作品が直木賞という
大きな勲章に見合うかどうかは疑問、
すでにかなり評価されている作家なので
そういう場合は
渾身の作品!みたいな転換点の作品にこそ
勲章をあげるべき。



最近は映画館へはめっきりいかず
もっぱら本ばかり読んでるが
昨年出会った
「サラバ!」西加奈子
この作品を超える感動には
この作品以降出会ってないので

そろそろ、心をグワングワン揺さぶれれ
しばらく、放心状態・・・、
なんて小説に出会いたいものだ。


★本日の教訓★
今回の直木賞受賞作は
読みやすいし、分かりやすくて
確かに「良い作品」だけど
もう少し、その先を読者は読みたいのだ。


★100点満点で75点


soramove
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