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書籍「アナログ/ビートたけし (著)」新鮮な才能を感じた、とても凄いことだ

2017-11-19 10:30:06 | 読書の時間
書籍「アナログ/ビートたけし (著)」★★★★
出版社: 新潮社 (2017/9/22)
174ページ、1.296円

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「たけしがたどりついた“究極の愛”。
狂暴なまでに純粋な、書下ろし恋愛小説。
「お互いに会いたいという気持ちがあれば、
絶対に会えますよ」
すべてがデジタル化する世界で
悟とみゆきが交わした、
たったひとつの不器用な約束。
素性も連絡先も知らないまま、
なぜか強烈に惹かれあう二人の、
「アナログ」な関係が始まった。
いまや成立しがたい男女のあり方を描き
、“誰かを大切にする”とは何かを
問いかける渾身の長編。」

(出版社HPより)

ある程度有名な人の書いた作品は
その著者が思い浮かぶ、
主人公が圧倒的に多いが
濃いキャラクターなんかにも。

先の「火花」でもそうだし、
林真理子の小説や山田詠美等々、
ほぼ本人として頭に描いてしまう。

けれどこの本を読んでいる間中
ビートたけしを主人公に
重ねることは全くなかった、

それはキャラクターとしても
彼の言動のどこにも、
だからそれだけで
これはタレントの書いた本というより
小説として成功している。


主人公は喫茶店で出会った女性に
運命のようなものを感じて
でもお互い電話番号を交換せず
次にこの店で会えたら・・・、という
曖昧な約束を交わす。

主人公の生活はその約束で
一気に色づく
これは年代を問わず
良いものだ。



少し遠くの施設にいる
年老いた母との関係も
現代を感じさせる、
なにより母の介護を
それほど負担と感じてないような
主人公の普通の生活が良い。

頑張りすぎたり
消極的だったり

介護はホント難しいし
答えがあるものじゃないから。

連絡先を交換しない
「アナログ」な交際が
重大なすれ違いの悲劇を起こす、

このあと二人はどうなるのかな、
余韻を残して終わる。

中盤から後半少し前までは
かなりよく書けていたと感じたが
ラストあたりの性急さは
なんか終わらせようとしているようで
少し違和感を感じた、

だからか、ラストの印象は
ほんわかするというより
少し暗い感じとなってしまった。

でもすごい才能だ。

あれだけ忙しくしているのに
その合間に時間を作って
この小説を仕上げたのだから。

★オススメ度合い★
読みにくいところもないので
大人の恋愛小説として
ススメられる


★100点満点で75点

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