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soramove

読書と旅行と柴犬のブログ
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「湖のほとりで」美しい町に起こった不自然な殺人事件

2009-08-14 00:09:51 | ミニシアター系映画
「湖のほとりで」★★★
トニ・セルヴィッロ ヴァレリア・ゴリーノ オメロ・アントヌッティ出演
アンドレア・モライヨーリ監督、95分、2007年、イタリア



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「北イタリアの小さな町の美しい湖のほとりに
横たわる死体、
こんな小さな町だから大騒ぎになるかと思えば
人々はヒソヒソ話で事件を語るように
小さく波立つ湖の波紋に
町は飲みこまれていく、静かに静かに」



首を掴まれ湖に顔を付けられたアンナは
抵抗した様子もなく、
余命1年を知っての他人の力を借りた自殺とも
思われたが、
誰もが犯人になりえるようで、
それでも殺人という大罪をしそうにもなく
誰が犯人なんだろうと見入った。

殺人事件を捜査する視点で
彼女の周囲の人たちを探っていくが
時折挿入される美しい景色が
事件の特異性とミスマッチで
何でも起こりうるとも思えるし、
外から見ていては何も分からないのだなとも
感じた。不思議な静寂が常に支配している。


子供を溺愛する親、
でもどれだけ子供の心を理解しているだろうか、
.一見穏やかに見える風景も
ひとたび風が起こればサッと表情を変えるように
「何も分からない」というのが
現実なのだ、それでも分かろうと努力したり、
分かってもらおうとなんとかもがいているのだ。

上質なサスペンス映画だ、
そして途中から犯人さがしより
登場する人々の抱える様々な悩みや
思いは特別なことじゃなく
誰にでも考えたことがあることで
そこから怖さが立ち上ってくる。


ただあまりに上品で
もっと心の中の消化しきれないものを
提示してくれたら
描きたかったものにもっと近づけたと思う。


★100点満点で70点

soramove
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チラシのコピーは「イタリア映画に誕生した10年に1度の傑作。」
それほどじゃなかったな。

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