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soramove

読書と旅行と柴犬のブログ
目標は留学生に日商簿記3級合格を!
ヤプログから引っ越してきました。

「セントアンナの奇跡」奇跡があるなら争いを無くしたい

2009-08-01 00:09:01 | ミニシアター系映画
「セントアンナの奇跡 」★★★★
デレク・ルーク、マイケル・イーリー、ラズ・アロンソ、オマー・ベンソン・ミラー主演
スパイク・リー監督、2008年、163分、アメリカ



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「NYの郵便局で局員が
切手を買いに来た客を銃殺した。
不可解な殺人から語られる、
戦争の真実と奇跡、
宗教的な決着が気になるが、
誰もが小さな日々の奇跡は信じられるからこそ、
懸命に生きることにこそ、
生きるという確かな手ごたえを感じる」



イタリアのトスカーナ地方で
ナチスがイタリア市民を殺害した
“セントアンナの大虐殺”をモチーフに
アメリカの黒人兵と戦争との関わりも描いた
野心的な作品。

戦時下、一般庶民を巻き込む悲惨な事件は
いくつもいくつも起きてしまった、
その狂気を描きつつ、
黒人兵がどんな状況で戦争に参加していたか
ひとつの物事も複雑に様々な要素をはらみ、
簡単には割り切れない事実を浮かび上がらせる。


狭い場所に身を寄せるように並んだ家々、
そこからはトスカーナの豊かな自然が見渡せる、
ナチス侵攻の中、米兵と地元の人々が
教会で歌い、踊るささやかな楽しみの夜、
兵士のひとりは
「自分は今、黒人ではなくひとりのアメリカ人として
すごく自由だ」と言い放つ、
母国ではカフェでカキ氷を食べることさえ許されない、
人種差別の中、
様々な人種、兵士そして庶民と
簡単には語れないそれぞれの戦いがあった。

どこの視点から見るのが一番公平なのか、
そんなことはホントに分かりにくい時代、
自分の目から見た真実と
他人の目から見た真実が違っているかもしれない、

そんな危うさのなかでも、
子供を守るだとか、困った人を助けるだとか
そういった根本は誰もが同意できるであろう、
そんな根本さえ無視された時代を
この映画でもう一度思った。

ラストは都合よすぎの結末で
盛り上がりかけた気持ちが醒めるが
それでもいろんな人が見ても、
色んな捉え方のできる映画だった、
手堅い映画の作り方にも納得。

★100点満点で75点

soramove
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スパイク・リー監督ってもっと鋭った印象があるが、
これは見方によっては人に優しいまなざしを投げかけている。

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