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読書と旅行と柴犬のブログ
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「誇りと復讐(上・下)」読みやすいけど深みは感じられない

2009-07-17 00:43:53 | 読書の時間
「誇りと復讐(上・下)」★★★
ジェフリー・アーチャー著


                              ★映画のブログ★
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「主人公は親友とその妹、彼女は婚約者でもあるが、
3人でパブで楽しく飲んでいたが
他の客の心無い言葉に怒り、
店の外で殴りあうが、親友がナイフで刺され
死んでしまう、さらに自分自身がその犯人として裁かれ
20年の刑を言い渡されてしまう」



ジェフリー・アーチャーの本はたぶん
全て読んでいる、傑作と言えるものもあれば
並みの出来のものも、
今回の新作も読みやすいし
展開も興味深いが、
傑作には程遠い出来。

自身の刑務所生活を反映して
その様子は違和感は無い、
でも展開があまりに出来すぎな感じで
「ありえないよ」と思ってしまうと
面白さが半減する。

しかし陪審員の裁判って怖いと思う、
方や弁護士や有名な俳優の主張と
取り立てて言うこと無い普通の人とでは
人は見比べてどう判断するだろうか。


印象やそういった場に慣れているかどうかで
その人の一生が左右されてしまうのは怖い、
しかもその判断が普段は人を裁くことから
程遠い場所で過ごしている一般人が行うというのだから、
これからの日本の陪審員制度も
少し準備段階もしくは学校での教育など
まだ必要な部分があるんじゃないかな。

この本は作者の幅広い人生経験が
随所に反映されている、
交渉の仕方や投資の判断、
上流階級の作法、
イギリスという国の歴史は
日本の価値観ではまったく物差しが違っているように感じる。


随所に面白く展開を期待して読み進める工夫があるが、
やはり「核」となる一点がどうしても
偶然にしては出来すぎで
もっと何か無かったかなと思うが、
全体としては手堅く、
次の新作も期待したい。

★100点満点で65点


soramove
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作者自身の人生も波乱万丈、転んでもただでは起きない感じも好感が持てる。

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