soramove

読書と旅行と柴犬のブログ
目標は留学生に日商簿記3級合格を!
ヤプログから引っ越してきました。

「愛を読む人」高潔で気品ある囚人

2009-07-09 22:02:57 | ミニシアター系映画
「愛を読む人」★★★★☆オススメ
ケイト・ウィンスレット 、レイフ・ファインズ 、デヴィッド・クロス 主演
スティーヴン・ダルドリー 監督、2008年、124分 、アメリカ 、ドイツ








                              ★映画のブログ★
                              どんなブログが人気なのか知りたい




「ケイト・ウィンスレット が
念願のアカデミー賞主演女優賞を
獲得した作品。
どんな作品なのかタイトルから想像していたが、
こんな気高く、
こんなに痛ましい映画とは思わなかった」



1958年のドイツ。15歳の少年は
21歳年上の女性と知り合い、
彼女に請われるままに始めた本の朗読で、
忘れられない夏を過ごした、
そして次に2人が再会したのは
彼女が裁かれる法廷の場だった。


「どうして真実を言わないのだろう」
「言えば罰から逃れることができるのに」



そんなことばかり考えながら
息を詰めるような感じで画面に見入っていた、
あんなに眩しい美しさが
嘘みたいに、身の回りに構わなくなった女の姿、
そこまでして彼女が守りたかったもの。

「そんなことで、自分の命まで懸けるなんて」


そんなふうに思いながら、
プライドというものについて考えた、
こういうのをプライドというのだなと
軽々しく考えてはいけないもので、
絶対に譲れないものを言うのだと。


それにしても本を読んでもらって
それを聞いているときの彼女の顔が輝くのが
本当に美しかった、
瞳に知性のキラメキが見えて

そんなふうにわくわくしながら本を読む経験が
だんだん少なくなっている自分にも気が付いた、
次はどうなるんだろうと
期待する心と、別の世界を頭で想像する楽しみと。

こんな女性と知り合った主人公も
自分の人生と彼女の人生を重ねて
これからどんなふうに生きていったらいいのだろう、
普通に生きたいのにね、
彼女に読んだ本を見かけるたび
甘くそして心を刺す痛みにしばし立ち止まるだろう、
邦題ってしっくりこないのが多いけれど、
この邦題はなかなか良かった。



監督は名作を生む名手だ、
2002年 「めぐりあう時間たち」
2000年「 リトル・ダンサー」


この2本はこれからも多くの人の心に残る作品だ、
そしてこの「愛を読む人」は小粒ながら
心に痛い作品だった。

★100点満点で90点


soramove
★この記事が参考になったらココもクリック!よろしく(1日1回有効)←ランキング上昇ボタン

「タイタニック」では演技も何も認められなかったケイト・ウィンスレットは
その後作品で評価をうけて、等々アカデミーを手にした、ディカプリオはムリだろうな。


★人気映画ランキングはこちら、どんなブログが一番読まれているか