soramove

読書と旅行と柴犬のブログ
目標は留学生に日商簿記3級合格を!
ヤプログから引っ越してきました。

「夜より暗き闇」ミステリーの範疇には納まらない秀作

2006-03-25 23:55:32 | 2006インド旅行
旅には文庫本を持って行き、
読み終えたらそっとホテルに置いてくる。
今回最初に読み終えた本の感想。

「夜より暗き闇」上下 ★★★★
マイクル・コナリー著

今回のインド旅行に持って来た本
セントレアから読み出した。

ミステリーの分野の本でありながら
この本では主に二人の男の
これまでの生き方と、これからを
丁寧に綴った人間を描いた小説だ。

事件は主人公ハリー・ボッシュと
同名の画家の描いた絵をめぐって
プロファイリングしていくと
どうしても彼が犯人に行き着いてしまうというもの。

本当にハリーが殺人を行ったのか。
主人公何だからまさかねと思いつつも
彼の生い立ちや現在の考え方は
人間の闇は計り知れないのだと思わせる。

派手さはないが、その分ご都合主義的な
辻褄合わせもなく、とにかくうまい作家だなと感じさせる。

まだ読んでいない本が多く翻訳されているので
これからも楽しめそうだ。