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読書と旅行と柴犬のブログ
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ヤプログから引っ越してきました。

「メゾンド・ヒミコ」賑やかな祭のあと

2005-10-03 19:04:58 | 邦画
「メゾンド・ヒミコ」★★★☆
オダギリジョー、柴咲コウ 主演

面白そうなキーワード。
ゲイの老人ホーム
オダギリジョー、
柴咲コウ。

劇場も公開1週間経った昼でも
7割の入りは上出来。
たぶん予告編も見ていない人が
たくさんいたと思う。
普段はあまり映画を見ない人たちも
面白そうなキーワードに引かれて
来ているハズ。

その老人ホームには
不気味さえ感じる住人もいれば
こんな老人になりたいと
思わせる人も居る。

年をとるということは
残酷だ。

その人の社会性をどんどん
剥ぎ取っていくみたいで
あとはその人自身がモロに現れるようだ。

オダギリジョーはやはり
ここでも彼自身として存在しているが、
ウソっぽくもなく、
柴咲コウは化粧していないから
そう思えたのかもしれないが、
ゲイの父親を持ち、
その人に長い間放っておかれた
怒りを隠さないところは
かなり巧みに演じているように感じた。

相手と何も飾らず体面したとき、
病におかされた父と
何も持っていない娘が
本心をむき出しにする。
本当はいつもいつも側に寄り添い、
話したかったのだ。

賑やかな会話もあるが、
全体を通して感じたのは
静かな映画だということ。

音楽も印象にない。
思い返すような心に深く突き刺さるような
シーンも記憶に無く、
耳に残るセリフも無い。

しかし何だか記憶の何処かに
ひっかかる不思議な映画だ。

抜けるような青空でなく
ぼんやりとした空を見上げながら
ただ何も考えないで
しばらくじっとしているような
それでいて何か満足したような
そんな気分

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★見終えて分かったこと、この映画で
一番不思議な感じなのは
オダギリジョー存在そのもののようだ。

名古屋ではセンチュリーシネマというパルコの
8階にある元はプラネタリウムだった映画館で上映。
場所柄、オシャレな人を集めて、上映場所として正しい選択。