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スミダマンのほのぼの奮戦記

~グルメ・旅・仕事・自然・地域~あらゆる出来事をフラッシュバック。

北朝鮮工作船展示館

2019-10-16 06:30:25 | 建物

ここが「九州南西海域工作船事件」において自爆・沈没した

北朝鮮の工作船が展示してある海上保安資料館横浜館。

入場料無料。

バスガイド・ドライバーさんの提案で予定コースになかった見学で

結果的に今回の研修で一番印象深い所となった。

この事件は平成13年12月22日から12月23日に発生した。

その後色々な経緯があってこの地に平成16年12月10日に開館した。

この建物は工作船保存基金によって建設されたものである。

その目的は我が国周辺を取り巻く海上警備の現状と

重要性を国民の皆様に広く知ってもらうことだそうだ。

館内に入って最初に驚いたことは、想像していたものより

工作船がずっと大きいということ。

工作船は全長29.68M 型幅4.66M 総トン数44t、

速力は約33ノット(61KM/h程度)で出力は

一般的な漁船の約10倍馬力もあるそうだ。

ここには時系列的に事件が起きた内容が書かれてある。

平成13年12月22日 AM1:30 自衛隊確認位置

AM6:20  海上保安庁航空機視認位置

PM13:12 いなさ・航空機により停船命令

PM14:36 いなさ威嚇射撃実施

PM22:13 不審船自爆、沈没

その時の映像が数ヶ所で放映されていた。

本当に緊迫した映像だが、任務を冷静に遂行しているという印象が強かった。

工作船を引き揚げるにあたって、その時回収した

武器や装備品等も多数展示してあった。

巡視船への攻撃には、ここに展示してある自動小銃、

7.62MM機関銃、ロケットランチャーが使われたそうだ。

こちらは工作船から回収した物品を展示している。

ここには鹿児島県の薩摩半島南東部の海岸線に沿った

陸域の地形や施設等が示されている防水加工された地図や

日本製の携帯電話Jフォンを展示している。

綿密な捜査の結果、合計百数十回にわたり、都内暴力団関係者等に

架電されていたことが判明した。

回収した物品等を総合的に判断して、覚せい剤の運搬及び受渡しのため

使用されていた疑いが濃厚だがその犯罪事実を裏付ける

証拠物は発見されていない。これ以外にも

セイコー製の時計、シャープ製の器具、金日成バッジ

そして残酷な自爆用スイッチ等が展示してあった。

船尾には小舟が格納できる構造になっている。

中央で左右に2分割され、扉のように観音開きになる。

又、水中スクーター(全長165CM)も入っていた。

そして水中メガネ、防水スーツ等工作員の

上陸用と移動機材も展示してある。

工作船のスクリューは3枚羽根のプロペラが4基1列に並んでいる。

これによって最大速力約50ノット程度のパワーを生んでいる。

後部甲板上には2本の鉄製レールが設置されており、

このレールの上に台座が取り付けられ、

2連装機銃が乗せられていた。

この対空機関銃はロシア製と推定される。

船体にはおびただしい数の弾痕の跡があり実に生々しい。

漁船の様な外観をしているが、船首部の水面下の形状はV型をしている。

甲板下は機械室燃料タンクのほか、船尾側には小舟が収納されており、

乗組員の居住空間はほとんどないという。

主機関はスウェーデン製ガソリン船内外機3機が積まれ、

出力は約300馬力が3基で約900馬力だそうだ。

館内には海上保安庁の巡視船・航空機の写真も展示されてあった。

海上保安庁は国土交通省の外局として設置される日本の

警察機関の一つであり、海上における人命および鎮圧を目的としている。

モットーは「正義 仁愛」だそうだ。

ここには商魂たくましく「うみまるショップ」と称した土産物店があった。

 


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