スミダマンのほのぼの奮戦記

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岡田美術館

2021-05-29 07:17:22 | 建物

https://www.okada-museum.com/

2013年10月、箱根・小涌谷に開館した岡田美術館。

実業家でユニバーサルエンターテインメント創業者の岡田和生氏が収集した

日本・東洋の美術コレクションと考古遺品などの文化財を常時約450点公開する美術館です。

当美術館は明治時代のホテル開化亭の跡地(6,278㎡)に

5階建て(建築面積1,831㎡、延床面積7,714㎡、展示面積4,995㎡)で建設された。

因みに設計は三浦慎建築設計室、施工は北野建設(株)だ。

美術館が多い箱根で当館は屈指の広さを持っている。

当美術館は古くから日本で受け継がれてきた美術品を大切に守り、

美と出会う楽しさを分かち合い、次代に伝え遺したい、との願いから構想された。

そして日本とアジアの文化を世界に発信し、広く文化の創造に貢献することを使命としている。

83年間、所在不明であった伊藤若冲の孔雀鳳凰図が2015年に発見されたが、

当館がこれを所蔵して2016年に一般公開している。

館外からはガラスの大空間の中に640枚の金地パネルに描かれた福井江太郎の大作、

「風・刻(かぜ・とき)」と題した風神・雷神の大壁画(12m×30m)が大迫力で迫ってくる。

尚、入館するとこの大壁画の下を通って展示室に進んでいく順路になっている。

2人の若者が歩いている姿を見ればその巨大さがわかる。

 

 

 

尚、当美術館のルールは徹底していて、一切カメラ・スマホでの撮影は禁止で、

その手のものは入口のロッカーに預けることになっている為、

館内の写真は一枚もありませんのでよろしくお願いいたします。

これはパンフレットに載っている写真です。

当美術館は時代の流れや流派に沿って美術品を案内しながら

ところどころに逸品コーナーやテーマ展示室などを設けている。

また、いくつかの作品の前には液晶タッチパネルによる作品解説(日英中韓対応)を設置し、

楽しむことができるような工夫もされている。

2階は1枚目の写真のコーナー。

日本の土偶や埴輪、古九谷・鍋島、野々村仁清や尾形乾山の京焼、

中国の古代から清朝まで、韓国の高麗・朝鮮時代など各時代の陶磁器の名品が楽しめる。

(右上は尾形乾山の作で重要文化財)。

3階は2枚目の写真のコーナー。

桃山・江戸時代から現代までの作品を中心に

鎌倉時代の仏画や室町時代の水墨画、中国・韓国の絵画など、

多岐にわたる作品を見ることができる。

(左上は伊藤若冲作、中上は葛飾北斎作、右上は菱田春草作、下は横山大観の作)。

4階は3枚目の写真のコーナー。

中国の青銅器や玉器、日本の蒔絵や中国・韓国・琉球の漆工、

平安時代や鎌倉時代の仏像など、多彩な作品が揃っている。

(左下は尾形光琳作の蒔絵硯箱)。

入った時は入館料が2,800円と随分高いなと思ったが、中に入ると広いこと広いこと。

内容的にも充分納得の展示で決して高くはなかったというのが率直な感想でした。

これが奇想の絵師、画遊人の伊藤若冲のユーモラスな水墨の世界

「月に叭々鳥図」(江戸中期の作品)。

先日、テレビ東京の「美の巨人」でも岡田美術館とこの絵の特集をやっていたが、

満月の夜に鳥が真っ逆さまに落ちる謎だらけの絵だ。

尚、当館には伊藤若冲の絵が7点ある。

100%源泉かけ流しの足湯に浸かり、お飲み物を楽しみながら、

日本画家・福井江太郎氏による大壁画「風・刻」を鑑賞できる「足湯カフェ」。


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