『東京バンドワゴン』お茶の間物語

『東京バンドワゴン』小路幸也

東京の下町に住む大家族の連作短編、
＜東京バンドワゴン＞シリーズの第一作。
第１７弾まで刊行されている人気シリーズらしいです。
知らんかった。

大じいちゃんが経営する古き良き古本屋「東京バンドワゴン」と、
ご近所さんがたむろする併設カフェ、
小さな庭のある日本家屋に４世代でガヤガヤ暮らす堀田家の面々。

設定が全部、良い感じ。
しかも語り手は5年前に亡くなった大ばあちゃん（天の声）。
うまいなあと思う。

各巻、四季に沿った４編の短編で構成されているらしい。
ということは堀田家の人も、どんどん年齢を重ねていくんだね。
サザエさんではないんだね。

60歳ロックンローラーの我南人がかっこいいですね。
（あ、実写化は玉置浩二なのか。イメージ通り過ぎるので、
もうひとひねりが欲しくなってしまったな）

【読書メモ】2016年7月 ⑤奇想の戦国鍋

＜読書メモ　2016年7月　⑤＞
カッコ内は、2022年現在の補足コメントです。


『奇想の図譜』辻惟雄
『奇想の系譜』の続編として位置づけられていて、
北斎、若冲、写楽、白隠について書かれている。
が、『奇想の系譜』が岩佐又兵衛、狩野山雪、伊藤若冲、
曽我蕭白、長沢芦雪、歌川国芳の6人に関して
項目立てて書かれているのに対して、
こちらは、初出もバラバラな原稿を編集したもの。
だからか、各章ごとの関係が断絶していて、
一気読みの勢いがそがれてしまった。
つまみ食い的な読み方をすればいいのだろうけど。
ところで岩佐又兵衛は荒木村重の妾腹の子だそうで。
ミュージックトゥナイトに出てた人だ！！と食いついてしまった。
歌詞に出ていただけで（たぶん利休七哲）歌ってないけど。
ホントどうでもいいけど。

（ホントどうでもいいと思いますが、
　『戦国鍋TV』を思い出して興奮した日記がこちら）