思惟石

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黒後家蜘蛛の会

2015-04-10 11:43:07 | 日記
西澤保彦のタックシリーズの、特に初期作が好きだ。
という話をしていたら、
安楽椅子探偵が好きならば、という前置きで
アシモフの『黒後家蜘蛛の会』シリーズを薦められました。

これ、面白いですよ!!

舞台は毎回、『黒後家蜘蛛の会』の定例夕食会。
で、おっさんたちが美味しい食事と酒を楽しみながら
ちょっとした謎を肴にああでもないこうでもないと推理談義をし、
最後に老給仕ヘンリーが「僭越ながら…」と言って
鮮やかに謎解きをする、という短編です。

私は別に安楽椅子探偵は好きではないのですが
飲み食いしながら推理をこねくりまわすという設定は
大好きです。
なんだろう、この嗜好。
そういえば近頃、女の子が大食いする
テレビバラエティを微笑ましく見てしまうのですが。
寄る年波で自分があまり食べられないから
若い女の子が気持ちよく食べる姿を見ていたいという
中年オヤジの心持ちになっているようです。
黒後家蜘蛛の会でもぐもぐ食べてるのはおっさんだけどな。

そうそう、黒後家蜘蛛の会は、おっさんばかりなのです。
で、会話ものなので、最初は誰が誰だか
わからなかったりしたのですが。
それぞれにキャラが立っていて
意見やお互いに吐く毒にも個性があるので
とても読みやすく楽しめます。

最初に設定を聞いたときに
浅田次郎の『沙高樓綺譚(さこうろうきたん)』を思い出しましたが、
あれは百物語形式ですね。
ぜんぜん違います。安定のポンコツ。私。
コメント
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