思惟石

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【読書メモ】2015年7月 ③ その他

2021-07-15 10:11:20 | 【読書メモ】2015年
<読書メモ 2015年7月 ③ その他>
カッコ内は、2021年現在の補足コメントです。 


『笑う警官』佐々木譲
メッタ斬りコンビが言及してたなあと思って
読んでみたかった小説
(と思ったら勘違いで『警官の血』のことだったぽい)。
北海道警の不祥事が物語の大前提としてあって、
それに対する説明がちょっとあっさりしている気がした。
みんな知ってるでしょって感じで。
疎くてすみません。
ミステリという意味では真犯人、なんとなくわかってた、
というのだし動機もひっぱるほどのものではないけど、
メインは警察機構の腐りっぷりだったり、
それでも「うたう」ことは許しがたいと思ってしまう
仲間意識のゆがみだったり。
おもしろかったです。
佐伯はずっと座っているだけで、
捜査したのは諸橋おじさんと小島嬢だけど。

(この作品、元々のタイトルは『うたう警官』で、
 そちらの方が内容にも合っていて良かったのだけど
 北欧の名作警官小説にあやかって『笑う警官』に改題したらしい。
 うーん…)


『不眠刑事と探偵の朝』末浦広海
ずいぶんとライトな小説だなーという感じです。
謎も人生模様も、軽いなーという。
まあ、いいんじゃないでしょうか。


『空港にて』村上龍
あとがきで
「希望を書きたかった」
「時間を凝縮させるという手法を使った」
と仰々しく解説しているけれど、あまり希望は感じなかったし、
手法を語ることに意味があるのかわからない。
(俺様はこんな手法も知ってるし書けるしーと言いたかったんだろう)
とはいえ確かに上手いのだろうけど、
そしてなんだかんだで全部読んだのだけど、
やっぱり好きじゃない。
あと家具売り場の人間に何か恨みでもあるのか。

(「村上といえば春樹」派なもので。
 たまに龍を読んでは文句を言う人種なのです困ったものです)
コメント
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