『漂砂のうたう』で第144回直木賞(2010)を受賞した
木内昇(のぼり)氏の、連作短編集です。
『茗荷谷の猫』は、表題作も含む9つの短編が収録されていますが。
しつこいようですが。
連 作 短 編 集 です。
試験には出ませんが、これ大事。
ちゃんと収録順に読みましょう。
ぜんぶ読みましょう。
絶対損はさせませんから。
9つの短編は、幕末から戦後にかけての
市井の人々が主人公のお話しです。
それぞれのタイトルは都内の地名にも絡んでいます。
何かを成し遂げたわけでもない名もなき人々の、
ある時期を切り取って描いているので、
短編をひとつ読んだだけでは
「こういう人生もある、かな、」
くらいな余韻なのですが、
ちょっとしたことが次に繋がっていたり
それぞれの短編の味わいの起伏が良い感じに揺れていて
通して読むと本当に味わい深い一冊です。
私の大好きな内田百けん(門構えに月)先生もド変人として
出ており、満足であります。
個人的には『隠れる』『庄介さん』が好きです。
『てのひら』は作者の作風ではないというか
ちょっと微妙な出来な気がしたのですが、
他の作品に比べて圧倒的にページ数が少なくて
作者も深追いはしなかったんだなふむふむとか思っていたところ
国語の教科書に掲載されたりもしているようです。
あ、そう……(複雑な気まずさ)。
と、言わなくて良い文句を垂れ流しましたが、
この一冊はすごく良い連作短編集です。
各篇に猫もさりげなく(もしくはグイグイと)出てくるので
猫好きにも是非。
石投げられてるけど。
木内昇(のぼり)氏の、連作短編集です。
『茗荷谷の猫』は、表題作も含む9つの短編が収録されていますが。
しつこいようですが。
連 作 短 編 集 です。
試験には出ませんが、これ大事。
ちゃんと収録順に読みましょう。
ぜんぶ読みましょう。
絶対損はさせませんから。
9つの短編は、幕末から戦後にかけての
市井の人々が主人公のお話しです。
それぞれのタイトルは都内の地名にも絡んでいます。
何かを成し遂げたわけでもない名もなき人々の、
ある時期を切り取って描いているので、
短編をひとつ読んだだけでは
「こういう人生もある、かな、」
くらいな余韻なのですが、
ちょっとしたことが次に繋がっていたり
それぞれの短編の味わいの起伏が良い感じに揺れていて
通して読むと本当に味わい深い一冊です。
私の大好きな内田百けん(門構えに月)先生もド変人として
出ており、満足であります。
個人的には『隠れる』『庄介さん』が好きです。
『てのひら』は作者の作風ではないというか
ちょっと微妙な出来な気がしたのですが、
他の作品に比べて圧倒的にページ数が少なくて
作者も深追いはしなかったんだなふむふむとか思っていたところ
国語の教科書に掲載されたりもしているようです。
あ、そう……(複雑な気まずさ)。
と、言わなくて良い文句を垂れ流しましたが、
この一冊はすごく良い連作短編集です。
各篇に猫もさりげなく(もしくはグイグイと)出てくるので
猫好きにも是非。
石投げられてるけど。