文部科学省から「生徒指導提要(改訂版)」が公表されたことを、
平野裕二さんのFacebookで知りました。
「生徒指導提要(改訂版)」は、
●小学校段階から、高等学校段階までの生徒指導の理論・考え方や実際の指導方法について、時代の変化に即して網羅的にまとめ、生徒指導の実践に際し教職員間や学校間で共通理解を図り、組織的・体系的な取組を進めることができるよう、生徒指導に関する学校・教職員向けの基本書として作成したもの、
で、
12年ぶりの改訂になるそうです。
ブラック校則、不登校、いじめなど、
「子どもの権利」を奪う現実には、
学校に関わることが多くあります。
この「生徒指導提要(改訂版)」に関する平野さんのFacebookの文面は、
以下のとおりです。
↓
「生徒指導提要(改訂版)」が公表されました(12月6日)。
文言が若干修正された箇所があるものの、大筋では8月26日時点における改正案から変わっていないようです。子どもの権利に関わる主なポイントはnoteに投稿した〈文部科学省「生徒指導提要」改訂試案――改善点と課題 ※2に追記あり〉↓参照。
改訂版が掲載されているページの紹介文でも、藤原章夫・初等中等教育局長によるまえがきでも「生徒指導上の課題」の深刻化に言及されていますが、これは同時に「教育現場での子どもの権利保障に関わる課題」であることをしっかりと踏まえて対応を進めてもらいたいと思います。
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また、ウェールズ(英国)では子どもの権利条約と障害者権利条約を学校現場で統合的に推進していくというアプローチがとられていますが、このような視点も重要でしょう*。改訂版でも、「発達障害に関する理解と対応」との関連で障害者差別解消法と障害者権利条約に言及されていますが(pp.268-9)、障害者権利条約およびその基本的理念であるインクルージョンの原則をいっそうしっかりと位置づけていくことが必要です。
* note〈子どもの権利アプローチを学校でどう推進していくか:ウェールズ子どもコミッショナーの指針〉↓参照。
これを受けて、
阪南市の学校は変わるのだろうか?
子どもたちの「今」が、
安心して生きられる状況なのか?
何が課題?
私にできることは?
実現はむずかしいけれど、声を発信していかなければならないことは何?
変わる社会の現状を体感しながら、
子どもたちの声を聴き、
研究されている方の意見から刺激を受け、
自分のやるべきことに向けて、
日々過ごしていきたいと思います。