ハノイ便り

久しぶりの海外転勤、日々の記録として書き綴ります。

チョホムでドリアン

2009-05-31 14:26:17 | Weblog

5月31日

 土曜日、「ゴルフウィドーの会」ってひとりで命名してみたけど、同じ境遇の暇な3人で、ランチをしたあとホム市場にいって生地とドリアンを買おうと企画した。

 一時夢中になったオーダーも仕上がりがいまいちだったりしてこのところ足が遠のいている。

出来上がりを買ったほうがいいとお気に入りのお店を見つけたが、これも日本人みんなが同じ境遇なので、洋服がかぶったりすることもある。

ゴルフウエアーは日本のものをだいじに着ているけど、なんせ回数が多いもので、すぐいたんでしまう。

今日の友達はウエアーは、特にパンツがすぐれもので、仕立て代はブラウスと同じ8ドルだからとオーダー派である。

それもいいかとわたしもオーダーしてみることにした。

まずは生地の見立てから。パンツ用にストレッチ素材の生地探し、値段交渉成立でおばさんの笑顔とともに生地をゲット。

商売熱心な人もいれば、お疲れなのか、生地の上でお昼寝をする人もいる。

おっこちないかとか、商品の上でねちゃったりしていいのかとか心配するけど、こちらの人はそんなこと気にしないようである。

次は一階に下りて、果物屋さんでドリアンを買う。

1キロ5万ドン、友達がかったのは、2キロちょっとで13万ドン(780円位)。

ドリアンのとげとげが痛いしあけるのに技術を要するので、その場で中身だけをケースにいれてもらってもって帰る。

その時ちいさなかけらを味見するようにといわれた。

ドリアンは何度か経験してわたしはもういいかなと思っているが、濃厚なカスタード感ともっちりしたクリーム感がまろやかで、友達がいう病み付きになりあっという間に食べてしまうというのもわかる気がしたが、私は、買わなかった。

数日振りにオットが帰ってくる日でビールを飲みましょうと思っていたわたしにとって、ドリアンとアルコールの相性は非常に悪く、お腹のなかで一緒になると発酵してお腹がふくれてしまい、苦しくて死んでしまうこともあるということをきいているから。

わたしがカメラを構えると、笑顔をむけて写真をおとりとポーズをとってくれる明るい人たちに感謝、感謝。


送別ゴルフ

2009-05-30 00:31:23 | Weblog

5月29日

「火曜と木曜ゴルフの会」に行けるときは必ず出席している。

その仲間が4人もハノイから去ってゆくので、送別ゴルフをしようということで、幹事をさせていただいた。

 この会で送られる4人は、在住8年、日本には帰らず、中国の広州にそのまま駐在にでる人、在住4年で東京に帰る人が2人、語学研修生の家族として1年間住んでいた人、などで、年齢も30歳から、50代と幅が広い。

前の週にレディースコンペがあったばかりなので、ただゴルフをするだけではつまらない、クラブはパターをいれて5本だけというしばりをつけてやってみようということになった。

 わたしは相当考え、ドライバーは無し、3番ウッド、ユーティリティ、ピッチング、サンドの組み合わせで臨んだ。

最終的にクラブ選択ミス、ドライバーの無いわたしは、打っても打ってもボールが前にすすまず、スコアーは最悪。

反対に、自己最高のスコアーを出した人が3人もいた。

もしかして、クラブはたくさんいらないかも?これしかないとあきらめてシンプルにゲームを組み立て、よけいなことを考えずにすむからよかったという結論になった。

ただ、微妙なところで、細かいクラブ選択が必要になることは、上級者となるほどあるのではないかと思う。

 参加費10万ドン、参加者19人、賞品は現金。1位50万ドン(3000円位)、2位、3位、飛び賞、ブービー、その他プレゼント、いろいろあったけど残念ながらわたしにはなし。

ハノイでたまたまゴルフを通じて、楽しい時間を過ごさせてもらった仲間だが、ここを離れるとみんなバラバラの生活が始まる。

日本ではなかなかお話をする機会もないようなお若い方、ずーっと海外で暮らしてきた心の強さに私はなんども元気をもらうことができた方、素敵な方たちばかりで、きっとこんな人になりたいと夢をもたせてくれる人達だった。

ここでの楽しい時間をともにすごすことができ、みなさんありがとう。そして、どこにいてもお元気でお過ごしください。

幹事でカメラをもっていたにもかかわらず、はじめてのことで、頭に血が上っていたのか、ウエアーの写真を撮ることもわすれて、帰る直前にいる人だけであわててうつした仲間たちです。


国際結婚

2009-05-27 15:59:18 | Weblog

5月27日

 先週のはなしであるが、金曜日、日本からの出張者と食事をした。

彼は新婚、奥さんは中国の人、東京でくらしている。

家庭での会話は中国語、コンビニでのアルバイトは奥さんにとって、マニュアル言葉以外話す必要がないので、働きやすい職場らしい。

奥さんは時間があれば、インターネットで中国のドラマをみているそうだ。

日本語はあまり得意でないようである。

 土曜日、ソフィテルメトロポールホテルのディナーコンサートに行ってきた。

ドレスコードはスマートカジュアルということで、すこしおしゃれをした各国の人で、会場はとても華やかだった。

わたしのテーブルは日本人の私達、ベトナム人の奥さんとパキスタン人の旦那さん、台湾人の奥さんとベルギー人の旦那さん、ベトナム人の奥さんと欧米人の旦那さん、あとは、オーストラリア人のカップル等々。

ここでの公用語は英語。

同席した国際結婚カップルは家庭でも英語を使っているようである。

ベトナムに暮らしていて、ベトナム人が奥さんの家庭で母国語を使わないのは、ご主人がベトナム語を話せないからだろうが、不自由だろうなと思った。

日曜日、我が家で食事会。

フイリピン人の奥さんを同伴して来てくれた人、日本人男性2人と私達夫婦。

当然日本語でいいだろうと話かけてもどうも通じない。

奥さんは日本の大学に1年間留学し、その後数年間日本で暮らしている。

奥さんが日本語を話さないので、このご夫妻も家庭では英語を使っているようだ。

日本人のあつまりで、お箸を使い、日本風のお惣菜を食べながら英語で会話をしているのも珍妙であった。

彼女が日本にいる時、日本人が英語をしゃべってくれなかったので、寂しかったのかもしれない。

あなたたちはどうしてしゃべれるのかと聞かれ、海外に住み、英語で仕事をしているからだと答える人がいた。

国際結婚カップルは、深いところでの言葉のやりとりの不自由さとか感じないのだろうか、必要ないのだろうか。

言葉が足りない分、かわりとなるものでコミュニケーションをとる努力もあるだろうし、余計な一言で気分を害するという繊細な部分もないので、意外と心地よかったりするのかもしれない。

ベトナムで、言葉に不自由しているわたしにとって、今回考えさせられたことである。


ハノイのホテルフラワー

2009-05-21 20:23:34 | Weblog

5月21日

 このところ、食堂の朝食はあまり食べたくないというオットのために、パンをどの店で買おうかと少し迷う。

アパートに近いインターコンチネンタルホテルに、外出の帰りによることが多い。

ホテルの空間は気持がよいし飾られている花が季節を感じさせてくれる。

あじさい。

去年、鉢植え専門店の店先でみかけ、懐かしくなってベトナム語の先生にこの花の名まえを教えてと聞いたら、知らないといわれ、あじさいは、ベトナムではポピュラーではないんだ、とがっかりした思い出があるが、なんと、今年は切花でホールに飾られていた。

あじさいはわたしの好きな花なので、ああ嬉しい、懐かしいとこころから思ってしまった。

このホテルのトイレのタオルのディスプレイが好き。

らんの花とタオルを交互にしつらえていて、タオルを使うのがもったいなくなるくらいである。

ソフィテルメトロポールに飾られていたゆり。 

ゆりのなかでは、清楚な姿とかすかな香りのするてっぽうゆりが一番好き。

バンコクのダイナミックで派手なディスプレイも素敵だし豪華と思ったが、ハノイにもどってきて、こんなふうに清らかに活けられた花をみると、なんだかホットする。これらの花は、おそらくダラットから送られてきていると思われる。

ダラットは、海抜1400㍍くらいにある高原都市で、年間を通じて平均気温が18℃~23℃のベトナムの避暑地といわれている。

ここは、花、ワイン、高原野菜の産地で有名である。ここの花は、国内だけでまかなわれているのかと思ったら、世界中、日本にもかなりの量が輸出されているが、まだまだ手作業の段階なので、潜在的な魅力がたくさんあるらしい。

今後、もっともっと日本にもダラット産の花が届くようになると思うと嬉しい気持になってくる。


リフレッシュ

2009-05-18 20:33:56 | Weblog
5月18日

このところ、天候のせいか、体調不良のせいか、心がどうしても元気になれないせいか、いつもぐずぐずよけいなことばかり考えて、家にこもりがちの生活をしている。

ハノイの生活は時々不自由なことがあり、思うようにいかないので、フラストレーションがたまりがちである。

日本から帰ってきて3ヶ月が過ぎ、帰る直前に整えてきた髪も無残になり、気持が悪くてしかたがないが、美容院をどこにしようか、といつも頭を悩ませる。

今回、髪型を変えたいし、わたしの気持を理解してもらいたいので、日本人の美容師さんのお店にしたいと調べると、日本並みに月曜日はお休み。

それでは、日本語で予約できるお店にしてみようかと連絡をしても一向につながらない。

最後に、こちらでたまに行っていた美容院に電話してやっと予約がとれた。

最近、気持がどうしても前むきになれずに、あれも嫌、これも嫌で、近所の行き着けにしていたネイルサロンもしっくりこないくなり、もう自分でしようと、免税店でマニュキアを買ってきたけど、これもおっくうでほおっている。

そんなこともあって、美容院もネイルサロンもどこかちがうところにしたかったが、そういうわけにはいかないなら、今日は気分転換にカラーもカットもネイルもみいんないっしょにしてしまおうという気持になった。

カラー、カットを受けながら、マニュキアとペティキュアをほどこしてもらうのもリッチな気分だし、なにより時間のセーブができる。

これまでそれぞれのお気に入りでやってもらっていたけど、これはこれでよいなと思い、気になっていたことが、一度にすんでしまって、今日はホットした。

夕方、友達があまりにこのところ元気がないからと電話してきてくれたが、そこまで心配させていたとは思はなかった。ごめんなさい、元気になりましたよ。

トムちゃん

2009-05-17 08:28:48 | Weblog

5月17日

トムちゃんとは、メンバーのゴルフ場の背番号001のキャディーさんである。

 昨日はオットとの週末ゴルフの日。

 男性はお金をかけたりして遊ぶ時、味方につけるとスコアーアップとも言われるほど、キャディーの仕事ぶりは大事で、真剣に自分にあったキャディー探しをする。

 トムちゃんは、オットがメンバーになって以来ずっと指名していたキャディーさんである。

 キャディーの給料はほんの少しらしく、客からのチップが生活を支えている。

 出勤しても仕事の無い日は、ゴルフ場の草むしりなんかをしている。

 そんなことから、彼女たちも、積極的に営業活動をして、私を使ってとアピールする。

 去年の夏のことだが、平日一緒にラウンドした。

ところがその日は、ものすごく暑い日でわたしも、キャディーもへとへと。

その日以来5日寝込んでしまった彼女から、マダムストロングというあだ名をつけられてしまった。

 トムちゃんは、特別に暑さに弱いということで、有名だということは知らなかった。

そのトムちゃん、このところみかけることがなかったし、オットもいつしか予約することもなくなりなってきた。

 船着場に着くと、トムちゃんがいたので、嬉しくなって今日は私とラウンドして、と御願いした。

 オットは、ちょっとやばいんじゃないか、僕は違うキャディーの予約をしているのに、とか小声ではなしかけてくる。

 コースに行く車中、バックミラーに写った彼女の顔があまりに元気がない。

彼女のほうから、オットが亡くなり、3ヶ月の喪に服していたこと、9歳の娘と2人だけの生活になってしまったことなど、胸の喪章をみせながらはなしてくれた。

以前、家族の話をたくさんしてくれていたので、心配になり、子供はどうしてるのときくと、今日は学校にいっているけど、明日は、早朝に出勤して仕事をすませたら急いで帰るという。

 彼女の仕事はじめの日に再会したこと、オットのハノイでのゴルフは彼女から始まったこと等思うと、他人事でなく、彼女にあったことが、運命と思い、またラウンドについてもらおうねとオットとはなした。

 トムちゃん、元気になって、あのはちきれそうな笑顔がもどってくることを、こころからまっています。


屋台 IN バンコク

2009-05-14 21:39:26 | Weblog

5月14日

まだまだバンコクを引きずり、これが終わらないと、ハノイにはもどれそうにない。

ハノイも連日30度を越し、ゴルフやテニスもつらくなり、日焼けが気になる気候になってきた。

それ以上にバンコクは暑かった,,街中、昼間の犬は、どこでもこんな感じ。

朝の散歩で見つけた屋台は暑いにもかかわらず、炭火でいろいろ焼いている。

出勤時間に合わせているので、これが朝食となるのであろう。

これは焼きバナナ、

皮をむいたバナナを炭火で焼き、4本10バーツ(30円くらい)。

バナナの葉に巻いたものが興味を引いたけど、聞いても言葉が通じないので中身がわからないままに、買ってみた。

バナナの皮の中身は、もち米巻きバナナ。

炭火で焼かれた、もち米のもっちり感と蒸されたバナナのこっくり感が微妙にマッチして甘くておいしい。

2本で焼きバナナ4本分(10バーツ)とは高いじゃんと思ったけど、これは価値あり。

焼きバナナは、ウーン、ぱさぱさになった焼き芋みたい、串がついていて、これにさして食べるらしい。

これはカキ氷屋さん、

王宮や博物館のある一番の観光地の路上でみかけた。

カンナの上で、ひたすら氷を前後に動かしてかき氷をつくっている。

暑かったので、これを所望する人がまわりを囲んでいる。

バンコクの屋台は、ビニール袋に入れた食品入が多い。

これを持ち帰り、家で食べたり、会社で食べたりするのか、屋台で食べている人より、ビニール袋をぶら下げて歩く人の数が多いようである。

ハノイはというと、ビニール袋に入った食べ物が売られているのは、基本的にみたことがない。

路上にお風呂椅子を置いた食べ物屋さんが多い。

天秤棒のもの売りさんは、鍋、練炭コンロ、お風呂椅子を籠にいれて持ち歩き、需要にあわせて路上で店開きして、そこで食べさせる。

ハノイとバンコクの違いは、ビニール袋を使う文化とそうでない文化。

ビニール袋の文化圏には入っていないベトナムが、今後バンコクスタイルになるのか、地球環境保護のスタイルをもつのか、少し興味がわくところである。


フラワーディスプレイ IN バンコク

2009-05-13 15:22:45 | Weblog

5月13日

 ホテルのプールで遊んでいたオットが、プールサイドがきれいになっているから見に行こうと誘ってくれた。

どこかの会社のディナーパーティーの準備中で、会社名がフルーツのカービングで表記され、花と一緒にディスプレイされている。

 これは、伝統的か宗教的なフラワーアレンジメントの展示かな?

こんな花のリングがお寺や路上で売られている。

それがテーブルにも飾られている...

花と緑と水とタイシルクの組み合わせで雰囲気を作っている。

シーズンなのかはすの花がディスプレイのメインとなって、そこここに浮かべられ、圧巻はプールに浮かべたはすの花とろうそく。日が落ちると、幻想的な雰囲気をかもし出すことだろう。

はすの花の形成をみてきたオットは、はながむかれて痛々しかったというが、美しい仕上がりである。

美しさってどうやって評価するのだろう。

日本の活花や盆栽は芸術品といわれる。

素材に手を加え、人の目に、美しくうつるように人の手によって形成される。

わんきょくされたり、ばらばらにされたり、つながれたりといろいろに。

わたしは、自然でシンプルなものが好き。

このナチュラルなものの評価は個人によって違ってくる。

素材のよさ、簡素さは、共感できる人にだけ伝わることなので、だれからでも同じように評価されるものではない。

この日のプールサイドは、みんなが美しいと思う価値観に基づきつくりあげられたものといえる。

考え方はいろいろあるけれど、美しく仕上げられた豪華な空間はとても素敵だった。


バンコクの公園にて

2009-05-09 13:57:06 | Weblog

5月9日

散歩でホテルの近くの公園を歩いてみた。

早朝にもかかわらず、大勢の人でにぎわっていたがのんびりとゆったりしていると思えたのは、年配の方がたくさんいらしたからかな。

遊具はあるのだが、子供用はなくて、年配者用の運動器具ばかりで日本の公園みたいだととオットがいう。たしかに、利用者はこんな人。

あちらこちらで音楽に合わせて体操しているグループがあるが、広い公園なので、お互いの音楽はかぶらないようだ。

しかも、老人福祉施設と解釈してよい建物まで公園の中に建っている。

タイ王国の面積はベトナムのおよそ1.5倍、人口はベトナムの8400万人にたいして、6400万人。国土がゆったりしているので、公園もたくさんとれるのね。ハノイでよくみる子供の姿はない。

ベトナムの平均年齢がまだ20代なのにたいして、タイは何歳なんだろうと思った。

タイでの高齢者とは、60歳以上をさし、この国でも高齢化が進み全人口にたいする高齢者の割合は、2000年は9.4%だったのが、2007年は10.7%、20年後の2027年には30%に達すると予測されているらしい。

全人口に占める比率が14%以上を「高齢化社会」ときめられているので、タイも10年後には完全な高齢化社会となっていると想像できる。

公園の周囲には食べ物屋や、市場が店開きしているし、出前もしているようだ。朝早に公園にきて、友達とおしゃべりしながら朝食をとり、ゆっくりと時間の過ぎるのを楽しんでいるのだろう。

 ベトナムは、30年前まで戦争をしていたのでいま、少し前の日本のベビーブーム時代を走っているといえるが、タイは占領されたことがない国なので、人口の推移もなだらかとなっているのだろう。

そして医療水準が高い。ベトナムで病気になるとバンコクに搬送されて治療を受けることになっているくらいだから。

公園を歩きながらも「高齢化」というお国事情がみえてきたりして、ちょっと面白かった。


ホテルの花あしらい IN バンコク

2009-05-06 23:05:13 | Weblog

5月7日

今日は涼しくて、あのバンコクのうだるような暑さや雰囲気ををわすれてしまいそうで、忘れないうちにまとめておこうとあせっている。

ハノイでホテルに行く機会がよくあり、ホテルの花の活けかたがそれぞれ特徴があるので、とても興味深く観察している。

さて、バンコクのホテルの花はどんなだろうと興味深々。

わたしの泊まったホテルは、フォーシーズンホテルで、ここのウェルカムフラワーの大きさにまず圧倒された。

大ぶりな枝の先につるされているのがらんの花で、透明で細いガラス管に活けている。

それをもう少しシンプルにしたのが、ホテルのスパのディスプレイ。

シンビジュームを一輪づつ上からつるしていて、水にはすの花を浮かべている。

翌日には、浮かべる花の色を違えていたりして、気配りしている。

通路や中庭のそこそこには、白いらんを活けた鉢がたくさん飾っている。

このホテルはタイの伝統的建築をベースにまとめられているのが特徴となっていて、日ざしの強いところから、室内に入った時、日用のものがくすんで日陰の色に溶け込み優しく落ち着くことができる

朝食に使われるレストランには、こんな感じ。

ホテルのレセプションにおかれていたらん。

タイの歴史はよく知らないが、この国は、唯一東南アジアの国の中で外国に支配されなかった国で、王様の治める国であるらしい。

そんなこともあって、伝統がこわされていないのか、豊かなのか、いたるところで花と結びついた生活ぶりをみることができた。

ベトナムは最近、らんの栽培を始めた業者がいるようだが、テトのときに出回っているのをみかけて以来、このところはまるでみかけることがない。

ベトナムは物価に比較して花の値段が高いので特別な日にのみ花が主役になるが、バンコクは花だけをつないだ花輪が無造作に山積みされて売られていて、タイはベトナムに比べて豊かな国と感じてしまった。