ハノイ便り

久しぶりの海外転勤、日々の記録として書き綴ります。

やられてしまった……in Hong Kong

2008-09-29 00:22:02 | Weblog
9月28日

香港は面積が東京都のおよそ半分、人口700万人は、東京都に比べて少し少ないくらい。

そのためか、ビルが高い、人が多い。

地下鉄が便利と聞いていたので利用し、やっと目的地について、地下鉄パスを財布にしまい、キョロキョロとホテルを探している時、私と目が会った人がいる。

その人がすっと寄って来て、チラシでも手渡されるのかとわたしは、いらないとよけたつもりだった。

ホテルで、チェックインを済ませたオットが、両替をしたらと声をかけてくれたので、バッグに手をのばすと、開いている。

中を探ると財布が無い。

それから、カードを止め、盗難届けを出し、パニック状態でその日は終わった。

夜中、警察から連絡があり、カードは戻ってきたとのこと。

私が気づく前の時間帯に、すでに、男性が利用しようとし、女性名のカードであることを、店員が指摘すると、カードをそのままに逃げてしまったらしい、とのこと。

翌日、事情聴衆を受け、調書を取られ、結局は止めてしまったカードは、廃棄してもらうことに。

しかし、財布と中に入れていたUSドル、日本円、ベトナムドン、は戻ってきていない。

ハノイで必要なものが買えないので、あれやこれや買いたいと胸が膨らんでいた。

ホテルに着いたら、お金を入れ替えよう、それから買い物に行こうと思っていたのが、水の泡。

結局、香港滞在中、財布は持たず、カードも無しで過ごしたので、あれだけ楽しみにしていた買い物は、まるでできなかった。

しかし、がっかりした気分でハノイの空港についたにもかかわらず、ホットしたのには、自分ながら驚いた。

どうしてかなと思って気づいたのは、緑の多いこと。

香港はコンクリートばかりで、土を感じることがなかった。

香港のきれいな夜景をみながら、しきりと、薄暗い、ハノイの樹木に覆われた通りを思いだしていた。

今回、少し高い授業料を払わされ、この街のよさをみなおさせられた旅になった、という気分にさせられている。

香港に行ってきます

2008-09-26 09:16:07 | Weblog
9月26日

特別休暇をどうしてもとらないといけないということがわかり、ばたばたと、今日から、2泊3日で香港に行ってきます。

健康診断とか、特別休暇とか、北米に住んでいたときは、ありえなかった。

これが、アジアで生活するということ、ハードシップが高いということなんですね。

どちらにしても、せっかくの機会を使わせてもらいます。

だけど、カメラが壊れているので、写真を撮れないのがすこし、寂しいです。

楽しい報告ができるといいなあ。




日焼け予防

2008-09-25 02:12:52 | Weblog
9月24日
昨日は36℃、今日は台風接近で蒸し暑い。

こんな暑さの中、日焼けを気にしながらもゴルフをするのは、日本人と韓国マダムに限られている。

その相手をする、キャディーさんの予防は完璧で、顔の下を、2枚か3枚重ねの三角巾で覆い、ノン笠を被り目だけしか見えない。

休息で、水を飲んだりした後の、リメイクに時間がかかり、少し気の毒な感じがする。

日本人マダムは、シンプルに日焼け止めクリームと、帽子と傘。

それに対して韓国マダムのスタイルは、ちょっとすごい。

失礼なので、写真を撮るわけにはいかず、想像していただくしかない。

キャディーさんと同様な三角巾で顔の下半分を覆うのが通常のスタイル。

首にまくネックガードを帽子の上まで延ばし、三角巾で口も覆って、目しか見えない。色は赤だったりして、まるで、鳥の首のように見える人もいる。

それよりも今日のヒットは、マスク。

オペラ座の怪人のマスクの鼻から下を思い浮かべてください。鼻は立体的にできていて息がしやすくなっていると思われ、色は白でパックをしているみたい。

それに帽子に傘。

そうしてまでも、楽しいゴルフは続けたいとは理解できる。

だけど、もう少し他の人の目に写る姿を想像してみてもらいたい、と思う時もある。

でも、後々この努力がよい結果となり、それに比べて私達の色黒の姿が後悔の種になるのか。

もう少し時間がたってみなければわからないけど、つねに韓国マダムの美白に対する真剣な姿には、考えさせられるものがある。

COCO CUP 戦

2008-09-22 22:05:45 | Weblog

9月22日 暑い

湿度が低めなので、蒸し暑さは感じないが、外にでると、強烈な日差しが突き刺してくるのを感じる。

先週の水曜日、近所のレジデンスのココとのテニスの対抗戦があった。

われわれ主催で、過去2回、外部からの参加者も含めてのトーナメント戦は経験済みだけど、他のレジデンス主催で、対抗戦と銘うったものは始めてのこと。

試合という形をとりながら、ハノイでテニスをはじめた人たちとテニスの楽しさを共感し、ルールやマナーも自然と理解できるようになったら、いいなあ、というのが目的でもある。

 でもそれだけでは楽しくない、ということで、勝ちチームに賞品をプレゼントしたり、参加賞も用意したり、その買い物も結構楽しんだりしている。

参加費は6万ドン(420円)ボールはもちろんニューボール。

今回、みんなで楽しもうと、、チームのロゴ入りTシャツをひそかに作った。

そのことがばれて、対戦相手も、作るという情報が入ってきた。

われらのTシャツは、それなりにデザインや色も考えて、可愛いと自負していたし、希望者も多く、30枚近くも作って配った。

対戦相手のTシャツは、レジデンスの名前のCOCOからイメージした優れもの。

CHANELなんかのロゴを使ってなんともかわゆい。

こんなことは、コピーがまかりとおるベトナムでだからこそ、できること、……Tシャツはちょっと負けたかな。

しかし、試合の方は3:4で、わがチームの勝ち。

試合ともなれば、誰でも緊張するもの、その中でいいプレーが出た時、思わずハイタッチもでてくるし、応援にも熱が入る。

少しずつ、試合をするということが、定着しつつあるけれど、人の入れ替わりの激しいハノイの生活、無理強いでなく、楽しみとして続いてくれるといいなと願っている。


はすの実

2008-09-16 20:24:24 | Weblog

9月16日

 はすの花の生け方も、季節が後半になるにつれて、緑色の実が加えられ、すがすがしく感じられるようになる。

自転車の花売りさんも、この実を荷台に摘んで街を流していく。

ある時、我が家を訪ねてきた友達が、「あの実は、食べられるらしい」 と、いう。

我が家の前に住んでいるスイス人がタクシーの運転手にもらって、

「これは食べられるらしい、とエレベーターの中で話してくれた、タクシーの運転手でも、そんな親切な人がいるんだね」、とか不思議そうにいう。

たしかに、はすの実は、チェーとかのスウィートや、料理にも使われるし、漢方薬としても売られているので食べられなくはないのだろう、

「でもどうやって食べるのかしら」 という疑問がでた。

先日、立ち寄ったお店のキャッシュアーのところで、この実を食べている女性をオットがみつけ、さっそく質問を始めた。

「どんな味がするか」 ときいたら、

「食べてみたら」と、穴のひとつから、実をひっぱりだして、皮をはいで、一粒くれた。

「ちょっと苦いね」 とオットがいうと、

「あなたもお食べ」  と、女性が手渡してくれたものがこれ。

「スープに入れても、生でたべてもどちらも大丈夫。これを食べると、よく眠れるよ」という。

そういえば、ハノイの特産であるはす茶の効用も、安眠できるということだったっけ。

家に帰って、写真をとって、食べてみようとしたけど、残念ながら、実が入ってなくて食べることはできなかった。

 たくさんある、ハノイの不思議、ひとつまた解明することができました。


天神半

2008-09-15 22:08:50 | Weblog

9月15日

 ただいま、カメラが壊れて使えない状態なので、以前、撮っていた、写真を使いますが、この時も、カメラの状態が悪くてこんな写真しかとれなくてごめんなさい。

 ランチで新しくオープンした日本食レストランにいった時のこと。

 メニューに、天神半、とある。

 「この天神半ってなあに?」と友達が見つけて言い出す。

「ウーン、天津丼の間違いかな?」

 「ダレがこのメニューを作ったのだろう、中身は、卵とシーフードで、たれがスイートアンドサワー味とあるよ」

 「このシーフードが曲者、普通はカニ玉だけど、シーフードとは、いったい何が入っているのだろう」

「ちょっと不気味、食べたいというより、どれだけ、想像と違うのか」、と興味本位で友達が、オーダーしてきたのがこれ。

結局のところ、卵をクレープ状にして、その上に、えびとイカなどのシーフードが少し並べられ、ご飯の上にのせてたれをかけたもの。

 ご飯がやたらに多く、バランスの悪さにアレッ?

 やっぱり、オーダーするべきでなかったとかいいながら、食べても食べてもご飯が減らない様子。

 これで、6ドル位だったかな。

 ここの経営に日本人がいるのだろうか、という話になり、結果、ダレもいないのではないかとの結論。

 そのため、こんな想像力を必要とする、メニューが生まれてきたのだろう、ということで、おそらく、誰もしばらくはこのお店に行くとは言い出さないと思われます。


アルミ舟の行方

2008-09-08 21:24:15 | Weblog

9月8日

 前回のえび漁のアルミの舟の続きです。

いつも、同じ人なのですが、このアルミ舟を抱えて歩いているのをよく見かけるので、いったいどうするんだろうと、追跡してみました。

この舟は、はす畑のある土手の草むらまで抱えていって、格納されました。

というか、草むらのなかに、隠しておくだけ。

必要な時にそこから出して、抱えて、湖に浮かべる、というごく簡単なことのようです。

単純な疑問だけれど、これがこの人達の仕事だとすると、これで食べていけるのかと不思議です。

わたしは、別に職業を持っていて、朝の時間の有効利用で、趣味と実益を兼ねているのではというと、オットはそうではないのではといいます。

ベトナムの労働者の平均年収は、800ドル強、およそ8万円であると聞くと、これも職業として成り立っているのではと考えられなくもありません。

ほんとうのことは、いまのところわたしには、わかりません。


タイ湖のえび漁

2008-09-03 23:47:34 | Weblog

9月3日

 わたしの住むアパートは、タイ湖(西湖)のほとりにあります。

ガイドブックには、湖が多いハノイの中でも最も美しい湖として愛されていると紹介があります。

食べ物編には、、西湖風海老の天ぷら(バイントムホータイ)が紹介され、ハノイ西湖沿いの一軒の店が発祥とあります。

これは、米粉のルーをお玉にいれてその上に川エビを2尾並べてそっと油の中におとし揚げて、香草と一緒に甘酸っぱいヌックマムダレたれにつけて食べるもので、店によって、それぞれ工夫の味があると思われます。

そのもとのエビはこの湖で獲れるものです。

湖に仕掛けていたかごをひろって歩き、岸で籠の一方をとんとん地面にたたくと、かかったエビがでてくるというしくみ。

それを、岸でまっている人たちが、買ってゆきます。

これが朝の風景です。

 料理屋さんか、家庭の主婦かわわからないけど、見ていると、何人もの人がそこここに集り、直接取引をしています。

この海老漁の舟はアルミでできていて、軽いと思われます。

舟に水を張ってとれた魚の生簀にしたり、陳列台にもなったりしていてます。

この舟は、短い棒きれのようなもので器用にこぎますが、意外と進むのが早いのです。

最初見たとき、これが舟?と思ったものですが、水と共に生活してゆく人の知恵を感じさせられるものでもあります。