8月29日
今週から、現地の学校も日本人学校も始まり、いよいよ、二学期です。
しかし、まだまだ暑い。
先日、外に建つ温度計に、38℃と表示されていました。
9月のハンザ市場のツアーガイドの準備で、市場の前にある、ホンハー劇場をのぞいてみようと、ガイドの相方と行ってきました。
この劇場は、1930年代のフランス統治時代には、映画館。
第二次世界大戦終了後、1946年からは、フランスとの戦争の本拠地。
1954年国が独立してからは、劇場にと変遷した歴史のある建物です。
公演は、水曜と木曜のみ、5時から6時までの1時間で、入場料5万ドン(350円)。
演目は、 ベトナムの宮廷古典劇、「トゥオン」です。
中国の京劇の影響を受け、フエの宮廷で発展した古典劇で、日本の歌舞伎のように「見得(みえ)を切る」演技や「隈取り」に似た化粧など、歌舞伎との類似点も多いとガイドブックにある。
団体がはいったりしたら、チケットも買えないことがあるというので、事前に購入。
席は自由席。見にくいところだと困るから、早めに行こうと、相方とでかけました。
入り口できれいなお姉さんが迎えてくれます。
で中は、……観客席には、誰もいません。
「エッツ!」、係りの人に「今日の観客は私たちだけ?」「あと一人いるよ。」「では3人?…ウーン…」
もう一人はフランスからの旅行者の女性。
「舞台のほうが人数が多いじゃん」、ぶつくさいいながら、とりあえず、最前列中央に3人並んで座る。
こうなったら、失礼の無いように、舞台から目を離さず、一生懸命見る振りをし、拍手は人一倍大きく、フランス人は、ブラボーとか叫んだりして、それでも、3人だからたかが知れたものです。
内容は、宮廷音楽2曲、トゥオン2幕、宮廷の獅子舞。
意味はわからなかったけど、まあまあ、面白かった。
でも、何度も行く気にはならない。
係りの人にどうだったかと聞かれ、「面白かったけど、観客がこんなに少なくってはねえ、もう少し宣伝するとか努力が必要なのでは?」と答えてしまった。
外にでてみると、舞台で楽器を弾いていたおじちゃんが、バイクに乗って帰って行くというような、こじんまりとしたアットホームな劇場ではありました。