ハノイ便り

久しぶりの海外転勤、日々の記録として書き綴ります。

観客3人!

2008-08-30 23:03:54 | Weblog

8月29日

 今週から、現地の学校も日本人学校も始まり、いよいよ、二学期です。

しかし、まだまだ暑い。

先日、外に建つ温度計に、38℃と表示されていました。

9月のハンザ市場のツアーガイドの準備で、市場の前にある、ホンハー劇場をのぞいてみようと、ガイドの相方と行ってきました。

この劇場は、1930年代のフランス統治時代には、映画館。

第二次世界大戦終了後、1946年からは、フランスとの戦争の本拠地。

1954年国が独立してからは、劇場にと変遷した歴史のある建物です。

公演は、水曜と木曜のみ、5時から6時までの1時間で、入場料5万ドン(350円)。

演目は、 ベトナムの宮廷古典劇、「トゥオン」です。

中国の京劇の影響を受け、フエの宮廷で発展した古典劇で、日本の歌舞伎のように「見得(みえ)を切る」演技や「隈取り」に似た化粧など、歌舞伎との類似点も多いとガイドブックにある。

団体がはいったりしたら、チケットも買えないことがあるというので、事前に購入。

席は自由席。見にくいところだと困るから、早めに行こうと、相方とでかけました。

入り口できれいなお姉さんが迎えてくれます。

で中は、……観客席には、誰もいません。

「エッツ!」、係りの人に「今日の観客は私たちだけ?」「あと一人いるよ。」「では3人?…ウーン…

もう一人はフランスからの旅行者の女性。

「舞台のほうが人数が多いじゃん」、ぶつくさいいながら、とりあえず、最前列中央に3人並んで座る。

こうなったら、失礼の無いように、舞台から目を離さず、一生懸命見る振りをし、拍手は人一倍大きく、フランス人は、ブラボーとか叫んだりして、それでも、3人だからたかが知れたものです。

内容は、宮廷音楽2曲、トゥオン2幕、宮廷の獅子舞。

意味はわからなかったけど、まあまあ、面白かった。

でも、何度も行く気にはならない。

係りの人にどうだったかと聞かれ、「面白かったけど、観客がこんなに少なくってはねえ、もう少し宣伝するとか努力が必要なのでは?」と答えてしまった。

外にでてみると、舞台で楽器を弾いていたおじちゃんが、バイクに乗って帰って行くというような、こじんまりとしたアットホームな劇場ではありました。


やっぱり好き この空間

2008-08-26 21:50:11 | Weblog

8月26日

8月は涼しくなるときいていたのに、一向にそうならない。

今日の会話で、「今年は暑いね」というのが出て、「アレッ!今年は涼しいという話じゃない」、というと、「夏の酷暑は数日だったけど、この残暑はひどい」。

たしかに、外にでると、サウナ状態で、じっとりと汗をかきます。

日曜日、佐賀から、視察旅行ではあるけど、オットの旧知の人が訪ねてきてくれました。

そこで、オットより、多少ハノイに詳しくなったわたしがご案内をさせていただくことに。

 とりあえずは、ホーチミン廟へ。

ロシア、中国、ベトナムは共産国で、同様にここにも、建国の父ホーチミンの遺体が冷凍されて安置され、その見学ができます。

早めにいったのが幸をそうして、我々は比較的短時間の見学ですんだけど、館外は何百メートルもの列が延々と続き、旅行者よりもベトナム各地から集まってきている人が目立ちます。

それほど、ホーチミンは偉大で、亡くなっても国民への影響力は大きいようです。

次の歴史博物館の見学で、もうダウン。

路上で、お茶している大勢のベトナム人を理解できますが、我々は、ソフィテルメトロポールで、お茶をしたい。

まえにもいいましたが、ここに飾られている花のアレンジが私はすごく好きなので、何度でも行きたい。

今日ははすの花でした。

はすの花は7月中旬で終わるときいていたのに、今でも花屋さんでもみかけ、ホテルにも、とは思わなかった。

花に細工をして違ったもののようにみえるけど、清楚さはかわりません。

我が家の前の湖でも、まだはすの花の収穫が続いていますが、今年は涼しかったということで、花の時期が長く続いているようです。

午後は夕食の前に、街歩き、足裏マッサージ、水上人形劇、お茶2回。

お腹がパンパンになって、ちっとも食事が進みませんでした。ごめんなさい。


アオザイ撮影

2008-08-22 22:10:32 | Weblog

8月22日

我が家の訪問第二陣が今朝、帰国しました。

たった数日の滞在ではありましたが、ネイル、足マッサージ、ボディーマッサージ、エステ、街歩き、食べ歩きと、ベトナム旅行の定番でまとめてみました。

今回のメインは、アオザイ撮影かな?

経験者に様子をきくと、面白そう。

お化粧で自分の顔が限りなくベトナム人に近づき、別人になってしまうけど、カメラマンにのせられて、写真を撮ってもらうのも、非日常を経験できて楽しくもあるらしい。

友達も興味を持ち、撮影隊と付き人隊とで繰り出し、どんなことをするのか、結果がどんなか、興味深々。

付けまつ毛、アイライン等々、毎日汗だくで、そんなことやっている場合でない気候からは考えられない化粧を受け、髪もしっかりセットされるけど、後ろは省略されこんな感じ。

最初に撮影にはいった友達は、にっこり笑ってができず、やたら指導があったらしい。

日ごろそんな顔をしたことがないのに無理とか、ポーズも手足の微妙な位置取りに苦しみ、時間がかかる。

付き人隊も最初は面白がっていたけど、時間はかかるし、だんだんお腹が空いてくるしで、次の撮影予定者には、まずは気持から入ってもらう。

とにかく、女優になりきり、何も考えずにカメラマンの言われるがままにポーズをとるようにといい含めた結果、時間が短縮でき、かろうじてエステ前に、ランチの時間がとれました。

とりあえず、付けまつげだけをとり、お化粧はそのまま、エステできれいに落としてもらえるからと、いつものカレー屋さんへ。

顔見知りのお店のお姉さんも、口にはださないけど、ちょっと引き気味の雰囲気。

でもかまわない、急いで、急いで。

撮影隊の友達は、お化粧をしてもらい、写真をとってもらうのは、とても気持がよかったとの感想。

付き人隊の一人は、次回、わたしもと、ひそかに考えているようです。

こんなに、騒いで、5日後の写真集の仕上がりはさておき、代金35万ドン(2500円位)、楽しい時間が過ごせました。


スコール

2008-08-18 19:18:47 | Weblog

8月18日

今朝の雨はすごかった。

でも今は、うそのように、青空が広がっています。

日の出前に目がさめて、なんか光っているなとぼんやりしていたら、ああ、稲妻なんだ、朝方のスコールはめずらしい、なんてまた眠ってしまったようです。

散歩に出ようとの誘いに、「空、光っているよ」、といいながら、のってしまいました。

いつもの朝と変わらぬ風景で、みんな、体操、散歩、サッカーと活動しています。

折り返し点で、雨滴を感じ、「雨が降るかも」、といううちに、雲の子を散らすような、というのは、こういう状態。

みんな、駆け出し、アットいう間に周りに、人がいなくなってしまった。

後に残ったのは、事情の理解できない私たち日本人二人と、走るのがつらそうなおば様、でも彼女は、頭に、ビニール袋をかぶっていたけど。

湖の上は、雨粒のカーテンが音をたてながら寄ってくるのがはっきり見え、すごい、どんどんこっちに来てるよと、つい、見とれてしまいます。

そんなこといっている場合でないでしょうっ、と走りだすと、後ろから雨音が追いかけてきます。急げ、急げ!

結局、取り残されたわたしたち、時間はかかるし、道は雨水で川のようになっているしで、上から下までびしょびしょ。

乗ったエレベーターは、立っていた様子が再現できるほど、滴が残っていました。

落ち着いて、窓から外をみると、白い幕が下りたようで、すべてがぼんやりとしか見えません。

久しぶりに、雨足の様子を見たね、といえるのも、無事、帰り着いてホットできたからこそ。

それにしても、さすがここの人は、素早くて、対処の仕方の差をつくづく思いしらされました。


飛んでいったゴルフクラブ

2008-08-16 00:14:34 | Weblog

8月15日

今週月曜日、息子が福岡に帰る当日のことです。

お土産を買ったり、やり残したりしたことを片付けていこう、と予定したのに、思ったよりお土産も揃っているので、その必要がない。

で、何をやりたい、ときくと、ゴルフの練習に行きたいという。

今回、ゴルフ漫画の「風の大地」の不足分を彼が、買ってきてくれ、とりあえず40巻がそろい、我が家の愛読書となっています。

その影響もあるのか、滞在中、練習場には通いました。

ご存知のように、湖に向かって打つところです。

最後の練習で気合もはいっていたのか、100球では、足りないようなので、もうひと籠打つことになりました。

だんだん、疲れてきたのか、あと数球というときに、ゴルフボールを追いかけて、ゴルフクラブかくるくると空を飛んで、湖のなかにぼちゃん。

あとは、練習どころではありません。

クラブはオットのものです。

本人はことの次第が飲み込めずに、ぼーぜんとしています。

すぐ、係りの人にはなしたら、今日はだめだけど、サムデイ、拾ってあげるから、その場合は200000万ドン(約1400円)支払ってね、といいます。

サムデイがいつなのか?ボールは100球というけど、ぜったいあれは多かった、数えてないんじゃあないのかとか息子はいいます。

たしかに、後日わたしが練習に行った時、100球の籠を用意していなかったのか、あなたには、200球がイナフだからと渡され、いやだというと、こんなことはできないけど、特別に150球にしてあげる、とボールを数えもせずごろごろと移して、おおよその感じで渡された時、なんかこの国の人はゆるいよね、すべて、アバウトだよね、という会話を息子としたのを思いだしました。

 彼はクラブに心を残しながら、福岡への帰途につきました。

オットは土曜日ゴルフの予定が入っているので、わたしもきがきではなかったけど、連絡があり、無事、手元にもどってきて、一件落着。

水は深いし、水質汚染のため、にごって中は見ることができません。

こんな中で、どうして見つけてくれたのか、とにかくはじめてのことで、驚いたけど、めでたしめでたしのおはなしとなりました。


ニャチャンに行ってきました!

2008-08-11 10:18:09 | Weblog

8月11日

オリンピックの映像が入りません。

中国の放送局がズーっとながしているけれど、中国語だし、中国選手の活躍しかないし、漢字の字幕を見て、いろいろ想像していますが、日本選手の活躍はインターネットでやっと速報を見るだけで、楽しくありません。

ニャチャンから帰ってきました。ベトナムだし、気候もハノイとかわらないだろうとあまり期待しないで行きましたが、完璧なリゾート地でした。

まず、空が青い、海がきれい、空気がきれい、空気が乾燥している、日差しは強いけど、木陰のさわやかな風に癒されます。

 シュノーケリング、ジェットスキー、

パラセイリングまでは体験したけど、スキューバだけは、できませんでした。

船が苦手、泳ぎが苦手のわたしも、とりあえずシュノーケリングは一緒にいったけど、一度もぐっただけであえなくダウン、近くの島のビーチでお留守番ということになりました。

もちろん、わたしも、きれいな魚がたくさん泳いでいるのも、珊瑚も、少しはみましたが、緊張のあまり体がギブアップしてしまいました。

二人とも、シュノーケリングで珊瑚までみられるのは始めてでちょっと感動したそうです。

このところハノイの生活にばて気味の私にとっては、いい気分転換になりました。

ハノイに着いた途端、鉛色の空から大粒の雨が降りだしました。

暑さも山を越えたのか、このところ、以前より過ごしやすい日が続くようになりました。

今日、息子が帰ります。

楽しかった、私の生活も落ち着きますが、第二波の次男が来週やってきて、もう少し楽しい時間が続きそうです。


息子と水着が飛んできた!

2008-08-05 10:29:49 | Weblog

8月5日

息子が来ています。

ハノイでの時間つぶしができず、どうしようと、オットに休暇をとってもらって、3人でニャチャンに遊びにいくことにしました。

ニャチャンは、ベトナム唯一のリゾート地で、スキューバあり、シュノーケリングあり、その他のマリンスポーツもなんでも楽しめて、ホテルのプールも東南アジア最大級だと書いてある。これなら息子も楽しんでくれるだろう。

実は私は、息子が3人もいて、オットが海が大好きで、毎年海にいっていたのに、泳ぎが得意でないのです。

今回、アパートにプールがあるのも知っていたけど、水着は着ないと決めて、日本においてきました。

ニャチャンも水着なしで、プールサイドや海辺で、本を読んだり、ビールを飲んだり、ゆっくりすればいいと思っていました。

切符もとれた、ホテルもとれた、調べていくと、島があって、そこで遊ぶと楽しいらしい。

私は、ホテルに残っていてもいいか、もし島に行くとしても、短パンとTシャツで過ごそう、なんて思っていたけど、だんだん、私だけ浮くかな?やっぱり水着をもって行こうと決めました。

ハノイで買えば?とか友達はいうけど、洋服すら、サイズで悩むのに、水着なんてもってのほか、おまけにいまいち信用ができないので、着用中になんかアクシデントがあったときに困る、ということで、福岡の友達に、[私の水着を買って息子に持たせて!]と電話をしました。

私ですら、10年くらい前に水着をかったことがあるのに、友達は、[何十年も水着なんてかったことがない]、という。

とりあえず、「あなたにまかせるから!]、と押し付けたところ、[マッ!、久しぶりに楽しんでみるか]、と、こころ強い返事をもらいました。

彼女なりの思いを持って、水着コーナーに行ってみたら、ワンピースの水着が一枚も無いのに驚いたらしい。

では、パレオを巻きつけたらと、いいのがあったらしいけど、年齢的にビキニにパレオもなんだということで、この水着に決定。

わたしも、彼女のわくわくが、乗り移って、とっても嬉しい。

しかし、水着なれしてない私はちょっとはづかしい。

ホテルで、外国人のおば様たちと、一緒だったら、わたしも目だたないかな?とか、海辺での姿を想像しながら、どきどきが始まりました。

ありがとう、とっても嬉しいです。


きのこ鍋

2008-08-01 00:31:37 | Weblog

7月31日

日本からのお客様が、ベトナムには何度も来ているけど、必ず行きたい店がある、というのが、きのこ鍋のお店です。

 ホーチミンにもあり、ハノイに数店、最近、ハイフォンにもできたほど有名で、わたしも予約をしないで行ったら、断られたことがあるし、ランチですら、予約が必要、しかも、15分遅れたらキャンセルされるというほど人気があるらしい。

ベトナムの人は鍋が好きで、こんなに暑い夏でも鍋を食べるので、やっぱり満席でした。

前菜はきのこ料理のみ、あと鍋に何をいれるかということで、メニューは、肉、魚介、野菜、麺、きのこの名前がずーっと並んでいるだけ。

松茸もあり、季節的にどうだろうといいながら、聞いてみると案の定、まだないけど、鶏松茸ならある、ということで、それがどんなかもよくわからず、注文したけど、みんな、一緒くちゃになってなにがなにかわからない。

コンソメのようなダシに、私たちは鶏を入れ、その後、きのこ、野菜、麺を入れて順番に食べ、ダシがにつまると、どんどん足してゆく。

まるで、博多の鶏鍋みたいと思いましたが、違うのは、日本の鍋は、ポン酢で食べるけど、この店は、塩と胡椒のたっぷりはいった器につけてたべるのが、なんともいえず美味しかったです。

メニューの裏に、きのこは不老長寿でとかなんとか書いていたけど、おいしくて、体にもいいとなれば、この店が人気となるのもうなずけます。

松茸は、と聞かれ、無かったというと、この友達は、ハノイの日本料理屋さんで、もう食べたといいます。

中国北部でとれたものらしいけど、そっか、中国北部はもう秋なんだ、なんてへんに納得して、ハノイのまだまだ続きそうな夏と暑さを実感しました。