ハノイ便り

久しぶりの海外転勤、日々の記録として書き綴ります。

エッツ、45℃!

2008-06-25 09:57:10 | Weblog

6月25日

このところ、暑さが続きます。

月曜日、ゴルフにいきました。

暑いね、と御茶屋さんでいうと、気温45℃だよといいます。

おそらく、39℃位で、体感温度をいっているとは思いますが、ゴルフ場で従業員にあきれられるなんて。

8時からのテニスのレッスンを受けた友達二人とのプレーは11時スタート。

外気は熱風で、息苦しくなるくらい。ボールはまぶしく反射して、目も頭もくらくらする。

まず、キャディーさんがへばり、歩こうとしない。

頑張れっ!とか励ましていたけど、10ホール目で、友達が一人、ギブアップして、クラブハウスへ。

私が師匠と呼ぶ人と二人でのプレー。

足を引っ張らない、ギブアップしないと自分にいいきかせながら、18ホール無事終了。

このところ、スコアーは低迷気味なのに、今回、史上最悪。

オットは暑いから仕方ないと慰めてくれるけど、来週レーディースコンぺがあるしなあ。

前回わたしだけ、トリプルパーでホールは終了とかいうルールやっちゃって、友達からかわれたしなあ。

今回リベンジのチャンスなのになあ。

クラブハウスからでると、アツッ!

針に刺されたような感じです。

ボートで、従業員さんたちと一緒でした。

日焼け防止ベトナムスタイル、この姿は普通で、目だけを出してあとは隠す。

もちろん、手もガードします。

手甲つきブラウスだけど、襟部分が長くて、ボタンをとめると、鼻まで隠れます。

顔には汗がびっしょり。暑いでしょう、脱げばというけど、ダメッとかいいます。

ベトナムは色白が美人の条件の条件の一つらしいです。

だけど、もともとが小麦色なので、私たちから見れば、たいしてかわらなんだけど、価値あるのかなあ?


国境の村

2008-06-21 19:38:45 | Weblog

6月21日晴れ

もう2週間も前になるサパの最後のお話です。

サパの素朴な山岳民族の村から、くだった山すその村を徒歩で、通りぬけました。

豊かな田園風景がひろがり、作物も豊富そうです。

家屋もゆったりと建てられていて、昔の日本にもあったように、家の前に水路を通しています。

この村の長の家みたいなお宅に、声をかけられ、お茶をよばれました。

築60年という家は、中でも、飛び切りに大きく、大家族のようです。

飾られている、昔の家の写真は、竹みたいなもので編まれた壁の高床式のものでした。

バイクも少なく、車はみかけません。

おそらく、村からでていく人は少ないのでしょう。

おばあさんは、70代の小柄ではありますが、素敵な人でした。

そんな村の竹作りの素朴な橋が、通行料2000ドン(14円)。

地元の人は、橋を渡らず、ジャブジャブ川にはいっていきます。どうしてだろうと思っていたら、やられました。

渡ったところに、おばあさんが手を出して待っています。

こんな、国境の村にも、したたかなベトナムらしさが、存在しました。


バックハーサンデーマーケット… サパ続編

2008-06-11 22:23:57 | Weblog

6月11日

サパの旅のメインは、日曜日だけに開かれる、バックハーサンデーマーケットをのぞいてみること。

農作物を売り買いしたり、友達に会うために、夜明け前に出発して、いくつもの山をこえて、長い道のりを歩いてやってくる山岳民族の衣装が美しいという。

市場とその周辺には、野菜や、日用品、民族衣装、家畜までが売っている。

しかし、ここにくるまでが遠い。

ホテルから、山を下ってからまた、山を登っていく山奥で、4時間。

途中の道が舗装していなくて、かなりの雨が降ったものだから、泥道にはまって車がうまく動かない。

でこぼこ道で、ひどく揺れて、胃がひっくりかえりそうになる程です。

やっと着いても、降雨のあとで、地面はグショグショ、せっかくのきれいな衣装も、足元がドロドロでひどいものでした。

しかし、お昼近くになって、やっと足元がよくなったときは、もうこのマーケットも帰り支度の時間になってきたようです。

このマーケット、本来は、若い子たちの出会いの場でもあり、思いっきりおしゃれをした男女が集う場所でもあったみたいだけど、観光客が押し寄せてきて、ひそやかな時間をもてなくなってきているらしいです。

ここでも、男性は、市場の中では仕事がないので、食べ物屋で、飲み食いをして待っているのは、ハノイと同じ雰囲気です。

娘の髪飾りを買ってつける姿は、どこの親子も一緒。

やさしげなお母さんの顔が素敵です。

子供の衣装もきれいで可愛い。

この髪飾り、4万ドン(280円)とかいっていました。

周辺に続く山並みの奥深く、田んぼもない、山の斜面にはとうもろこしだけが植えられている、そんな寒村ばかりが連なっているところで暮らし続けている彼らには、特別に澄んだ空気と、他と変わらぬ笑顔があるようです。

近代化の波はすぐそこまで来ているというのに、いまだに続いている、変わらない彼らの生活に、真実驚きを隠しきれませんでした。


サパで感じたこと

2008-06-09 15:53:35 | Weblog

6月9日

ハノイから、寝台列車で、9時間、ラオカイという中国雲南省に接する国境の町から、さらに30km山道を登って、標高1560mにある町、サパに行ってきました。

涼しいけど、その分寒い。今年の冬の寒さでは、穀物は枯れるし、牛も死んだようです。米も、年に一回しかとれないらしいです。

そこには、美しい棚田が広がります。

どうも、全体が石灰岩の山のようで、道も石の上を歩いているという具合です。

棚田の幅は狭く、牛の背幅分の広さしかないようなところもあったりして、機械をいれることもできず、人手に頼るしかないようです。

ここまで、田んぼを作る必要に迫られるほど、食料不足なのだろう、とオットはいいます。

そこに住む、少数民族の村にトレッキングにいきました。

車がつくと、村の女性がおみやげを売りに大勢よってきます。

ズーとついて回るのですが、だんだん淘汰されて、2人になりました。 24歳のこの女性は、家庭の事情で学校にはいけなかったらしいけど、一緒にいた、従兄弟のこの秋で、中学3年になる少女は学校に通っているらしい。

卒業したらどうするの、と聞くと、親のお金の都合がつけば村をでて、学校にかよえるけど、そうでなかったら、このまま、この村に残るだろうとの答え。

昔と変わり、バイクが村での必需品になり、すべての生活に現金が必要になってくるのは想像できます。

この二人の英語が、いままで私が苦しんでいる、ハノイの人の英語と違い訛りがなくて、欧米人と同じ発音をしている。

聞けば、もの売りをしながら、英語を覚えていったそうです。

日本の中学生はこれほどは喋れないだろうと思いました。

サパの町で、少女のような女性が子供を背負ってもの売りをしています。

ガイドさんによると、結婚がすごく早いそうです。

食料事情が悪いのか、小柄です。体も洗えないのか背負っている赤ん坊の足も汚れています。

オードリーヘップバーンがユニセフ大使で各国を回り、

「人里はなれた僻地も決して忘れ去られた存在でなく、そこには学校があり、女性教育センターがあり、保健所がある」ベトナムに、非常に勇気づけられたとあるのが、1990年のこと。

ベトナムは、ユニセフ大使で回る対象国ではあったが、他の国と比べて、まだましという程度のものなのだろう。

それから、18年、進歩したのか、足踏み状態なのか、考えさせられます。


ベトナムスタイル?

2008-06-06 11:21:14 | Weblog

6月6日

 昨晩、「バロック音楽の夕べをどうぞ」という演奏会に行きました。

ベトナム国立交響楽団がお送りする、バロックの名曲を集めた演奏会。バロック音楽の演奏家として名高いチェリスト、鈴木秀美氏を指揮に迎える、入場料5万ドン(330円)。

という案内を、5月末に、フリーペーパーの6月号で知り、興味がありました。

その後、先週、6月1日かな?

 3月末にハノイにきたばかりの、同じ会社の奥様がちょっと、1週間忙しくなるというので、理由を聞いたら、このコンサートのチェンバロ演奏のはなしがあって、迷ったけど、引き受けたということ。

エッその記事先月の末にみたけど、演奏者もきまってないのに、だしてたの

 1週間も無いじゃん

譜面は、左手の伴奏しかないので、右手は自分で譜面を作って、それから、あわせにはいるって、ああ、大変

当日の会場は、フランス文化センター。

パンフレットをよんでも、理解できない、これって、フランス語?ベトナム語でもないし、せめて、英語にしてほしいよね。

演奏者の挨拶は英語、なんかへん。

プログラムには、友達の名前が大きくでていて、これは安心。

とりあえず、無事終わった帰りの車で、よく間に合ったね、頑張ったね、アンコールの曲まで、練習できたんだ、

…今日楽譜をもらったんです。適当にじゃかじゃか弾いといて、というのでそうしました、とか。

 なんか、私がいうのも何だけど、金管楽器がはいると、おかしくなったけど?

 …そうへたですよ。あれを、1週間でまとめるのは大変だったんじゃないかな

指揮者のはなしも、おしゃべりをして、聞いてないし。

そっか、裏話を聞くと、ベトナムらしいよね。

でも、日本人の指揮者がきてから、格段と上達した、とうことです。

…うん、それは、聞いてる。

 30年前まで、戦争をしていた国なので、文化的には、これから、かな?

でも、頑張っているな、という感じ。

そうはいっても、友達が参加している演奏会は、とっても嬉しいものとなりました。


36ホールゴルフ

2008-06-01 09:41:43 | Weblog

6月1日

今週の閉めは36ホールのゴルフとなってしまいました

木曜日、気温38℃の中でのゴルフでもうおしまいにしようと思って、土曜日はキャンセルさせてくださいと御願いしたのに、オットからダメがでて、朝もやの中出発しました。

幸い心配した気温も上がらず、カートを使ったので、スムーズに進み、フウッ、今日はクリアーできたと18ホール目をあがったら、そのまま次のコースへ、仕方ないあと9ホール頑張ればと思っていたら、エッ、10ホール目……、結局終わってみれば36ホール、ランチタイムなしでですよ。

ハノイ近辺には、6つのゴルフコースがあり、ここは1年半位前に作られた、ハノイ市から南西40km位、車で1時間30分位のホアビン省にあるコースです。

わたしは、すでに6つのコースは制覇済みだけれど、オットは今回で達成できました。

ここの経営は韓国人対象なので、すべて表示が韓国語、御茶屋さん、レストランのメニューも韓国語のみ、そしてもれなくキムチが付いています。

 この辺りは、おそらく農業主体と思われるけれど、石灰質の岩山ばかりで、とても豊かそうにはみえない。

ゴルフ場にそびえる岩山ではババナを育てています。

キャディーさんは、土地の人で、コースに育っている、パパイヤの青い実をとったり、ライチの実を食べたり、花を摘んだりする化粧もしていない、はたち位の純朴な子達でした。

いまの季節、野の花が咲き乱れ、何種類ものちょうが飛び交い、いろいろな鳥が空を舞う静かさの中に、鳥や、せみ、さるの鳴き声など様々聞こえます。

岩山で暮らす人々の生活を思うと、ゴルフ場なんて自然破壊の最たるものだし、車でどしどしと、村人の生活圏に入り込んで行って、迷惑がられているのではないかと、ちょっとそのハザマでの迷いはあります。

しかし喧騒と汚れた空気と隔離された世界で暮らしている私たちにとって、、静かさと自由と自然を独り占めした気分を味わわせてくれます。

特に、単身赴任の企業戦士たちにとっては、また一週間頑張れるぞ、と元気を与えてくれるものになっているように思えます。