ハノイ便り

久しぶりの海外転勤、日々の記録として書き綴ります。

ウエディングボード

2013-02-15 13:33:53 | Weblog

2月15日 雨 2013

ウエディングボードを材料屋さんから買ったもので仕上げたものがこれ。

       

荷物の整理をしなければという脅迫観念にかられながら、なにかと逃げ道を作っているわたしを感じながら…

このボードの依頼者は、4月に結婚式を迎える三男の同級生のママで、私の大切な友達でもある。

親がお酒を飲んだりテニスをしている時、あっちこっち空いている家で一緒に遊んだり、ご飯を食べたりしていた、小さかった男の子が結婚する。

ずーっと前から依頼されていたのに、ぐずぐずしていたら、目の前に引越しがぶら下がり少しあせって作った今年最初の作品。

デザインは我が家の長男と同じもので、バックの色は黄色がいいという。

黄色は花嫁さんの色だし、幸福の色だし、嬉しい。

飛行機からは、ちょっぴり幸福のおすそ分けをし、額は広がりをつけるために迷いながら同系色にして仕上げてみた。

その後、別件で通うようになった額縁屋から、要らなくなった額だからあげるというのをもらってきたら、もしかしてこの額に入れても面白いかもとまた迷いが始まる。

自分で決めきれず、相談すると、額にいれて欲しいとのこと。

少し大きかった中の絵をやすりで傷つけないように削り、無事額装終了。

      

結婚式までいることはできないけど、お幸せにと願っている。

 


テト休暇 (ベトナム旧正月)

2013-02-14 06:23:23 | Weblog

2月14日 くもり 2013

今年のベトナムのお正月は、2月10日。

正月休暇を利用して帰国したオットが今朝ハノイに帰り、今は後片付けに追われている。

今年、年末から私とお嫁さんがそれぞれ風邪でダウンしたため、お正月らしいことはしていない。

この3連休、長男夫婦から10日朝、富山からぶりを買って帰るので、包丁を研いでまっていて…、弟にも声をかけていると連絡が入る。

検索してみると、富山から我が家まで500㌔弱、時間にして6時間くらい、しかも雪が降っているだろうし、何時になることやらと心配したが、予定より少し遅れるくらいで帰り着いたので安心した。

さて、そのぶり  大きい。

解体作業はオットの仕事で、出刃包丁の他に金づちも用意するようにとの指示がある。

「お正月はぶり」、とお決まりの地域で育っている私達は平気だが、見慣れない作業に息子達は遠めから写真を撮るのに忙しい。

作業の後の刺身と甘エビは、とともに新鮮で、スーパーの刺身が苦手な私もおいしくいただくことができた。

やっと家族が揃ったので、結婚式に両親へのプレゼントとしてもらったワイン(1980年…息子の生まれ年)を開けようということになった。

次男の結婚式ではワイングラスをプレゼントされ、長男からはワイン、どんだけ親がお酒飲みなのかと思わせるものが私達にはあるのだろうか?

コルクがボロボロになっていてかけらを落とさないようにと細心の注意をしながら抜栓されたワイン。

     

最近家族みんなで「神の雫」というワインがテーマの漫画を読んでいるので、コメントをしよう、といっても言葉がでてこない、結局はまずいね、ということでおしまい。

みんな1000円代のワインしか飲んだことがないし、いつものが一番いいと、買い置きのワインをしっかり飲み干してくれた。

遅ればせの我が家のお正月、新鮮なぶりと生まれ年のワインで思い出がひとつふえた。


餃子パーティー

2013-02-07 06:22:56 | Weblog

2月7日 くもり 2013

友人のお嬢さんの中国人の旦那様のためのウェルカムで企画した餃子パーティー。

彼が作ってくれるといったのに、仕事で中国に一時帰国、困った、でも人は呼んでいる。

仕方がない、私が作るかと、前日餃子の皮をこねて準備した。

当日、皮を切って丸めて、中身を詰めてという作業をするが、なんでかわたしの作る皮は丸くなってくれない。

ひし形や五角形の皮に種を詰めると、餃子はなんとも不思議な形になり、「これピロシキ?」といわれる。

         

どれどれと友達が皮を作りはじめ、どれどれと別の人が中身を詰めると、餃子になるのよねえ。

そこでまたどれどれと男性が台所をのぞき、「僕、焼くのは上手」とコンロの前にたつ。

餃子の焼き方について男性はこだわりを持つらしく、別の人が「僕も焼くのは上手」と台所に入ってくる。

たしかに、二人とも完璧、しかも羽までついている。

外はカリカリ、中身はジューシー、皮はもちもちでおいしい。

            

用意した1㌔の皮はすべてみんなの胃袋に入ってしまったという豪快な結果。

作る人、食べる人、飲む人、台所でみんなとわいわいしながら、主役がいないのは残念だったけど、楽しい時間を過ごすことができた。

 

 


嬉しい出会い

2013-02-04 16:29:02 | Weblog

2月4日 2013 くもり 立春

10年以上も前に依頼されて描いた友達の家の看板、色あせもせず、現役で役目をはたしているのに会えた。

      

まだ福岡でデパートとかに作品をだしていたころ、音楽大学をでたばかりの高校時代の友人のお嬢さんのピアノ教室のために描いたもの。

アレッ、お嬢さんは結婚されて、今はご主人の仕事についてドイツで暮らしているときいたけど、これって、旧姓のままだ。

ところは埼玉県浦和市、送ってきてくれた画材が鋳物で重い、こんな材料に絵を描いたことがないと不安になったのを思いだす。

それでもなんとか仕上げ、戸外に掲示するときいていたので、何度も何度もニスを塗ったけど、どれくらいもつか不安だった。

それからの私は、ハノイに行き、浦安に戻り、と流されるままに暮らしていた。

今回久しぶりと遊びに伺がったとき、友達が、「ほら現役」…といって指差してくれ、永い間忘れていたことを思いだした。

久しぶりの再会に、わたしもドキドキして、気恥ずかしくて、じっくりとながめることはできなかったので、そそくさとカメラに収めた。

こんな長い間、雨、風にもめげず、けなげに役目をはたしていてくれてありがとう。

ピアノ教室の先生がドイツから帰ってきて、それからも末永くお役にたってくれることを願っている。